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足について(無料記事)

足(foot)について、記事を書いていきます。
立っている人も座っている人も、足の裏に意識を向けてみてください。靴を履いている人は靴を履いたままでも、地面に対して意識を向けることはできると思います。座っていて足が床から浮いている人は浅く座り直して、足の裏が床に触れるようにしてください。

1.自分の体重が左右均等に、足の裏に乗っている感じするか。
2.左右均等でなかった場合、左足と右足のどちらにより乗っている気がするか。
3.親指側(内側)と小指側(外側)のどちらにより体重が乗っているような気がするか。
4.土踏まずが土を踏んでしまっていないかどうか。
5.母指球(親指の付け根)は床から浮いたような感じがするか、床にしっかりついた感じがするか。

上のようなことを確かめていくと、「小指側(外側)に自分がよりかかっているような感じがあるな」とか、自分の足の傾向のようなものがわかると思います。普段あまり気にしてこなかった足を今のように繊細に感じ取ろうとすると、固有受容感覚(センサーのようなもの)が働き、それだけで足の状態はより良くなります。

次に、歩きながら足の骨がいくつあるのか感じ取ろうとしてみてください。もし勉強をしていたり知識があって、正解を知っているという人も、「いくつの骨を実際に感じ取れるだろうか」と思いながら歩いてみてください。

いくつの骨を感じることができましたか。靴を履いているとより難しくなりますが、正解は片足26個(両足で52個)です。

左右それぞれ、26個の骨を歩行の中で感じ取れることは至難の業だと思いますが、かなり数にズレがあったのではないでしょうか。6個ぐらい感じ取れたのであれば、優秀な人かもしれません。2つか3つといった感じの人もいたと思います。10個以上感じ取れるという人は、継続的にボディワークをしている人だと思います。

では、26個の骨がどのような配置になっているのかを絵でみてみましょう。

時間に余裕がある人は自分の足を手で触って、それぞれの骨を感じ取ろうとしてみてください。おおよその場所を想像して、片側の骨を押さえ、もう一方の骨を動かそうと手で掴んで揺すってみたり、色々と試してみましょう。

骨と骨の間を関節と言います。関節ですから、そこには動きがあるはずです。くっつきあった26個をバラバラにしていくような気持ちで遊んでみてください。片側だけをおこなった後にまた立ってみると、触っていた方の足がまた床に対してしっかり立てているような感じがしたり、より良くなっている感覚が得られます。これも先程おこなったことと同じで、固有受容感覚に働きかけた結果です。

お年寄りが生活している姿を観察してみると、もちろん個人差がありますが、ロボットのようなぎこちない動きをしている人を見つけることができます。それは骨と骨の間の関節が機能しなくなっている結果です。

それぞれがそれぞれに機能すること。つまり、バラバラに(分節的に)動かすことができることは健康を考える上でとても重要です。26個の骨がそれぞれ機能するように関心を持ってみてください。足の健康を損なってしまうと、身体をより良くするためのトレーニングによって、身体がより悪くなってしまうことにもあり得ます。逆に良い足の状態でトレーニングをすることができると、全身に対しても良い影響が波及していきます。

身体を構造的に考えると、足は土台になっている重要な場所です。毎日、お風呂の中で「足の骨は26個だったよね」と思いながら、足をもみほぐすだけでもかなり違うと思います。できることから、はじめてみてください。

ピラティスやボディワークを使って、身体への理解を深めながら、より良くしている講座をおこなっています。スケジュールはリンク先(http://www.hasakataiki.com/20180109-2/)から、確認してみてください。大阪、東京、名古屋で開催が決まっています。

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