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3・31、または休職が明けて

 3月31日(金)
 久しぶりの感じだ、この感じ。起きて、お決まりだった朝食おにぎり1個を食べる。コーヒーを飲む。ちょっと時間に追われながら着替えて、駅まで小走り。おぉ何も変わっていない自分。

 職場へ。すっかり片付けて荷物を運べる状態にしてしまわなければならない。もうちょっと雑談を交わしながらできればよかったものの、一年のお付き合いではそれは望めない。もちろん、話したくない人などいないし、自分もまたそうは思われていない自負はある。なにより、今日この日になっても皆さんまだまだお忙しそう。

 でも、話したいと思っていた人とはたくさん話せたので良かった。他にも、所々で交わせた短い会話がいちいち嬉しい。嗚呼、と思う。お別れのときのやりとりだけは、いつもどうしてこんなにも美しいのか、と。

 自分が動くに際して、準備していただかなければならない書類等がある。やるべき人が、間違いなく、素早く、きちんとご準備して渡してくださる。こうやって、気づいていないところでも、日々たくさんの人にお世話になっているのだ。片ときもそれを忘れないようにいよう、と殊勝なことを思う。

 忘れてはならないことがひとつある。休職中に誕生日を迎えた。その日に、前任校で受け持った子がわざわざ電話をくれていたのだ。一応そのことは同僚から聞き、非通知ながらかけてみたが繋がらず。ようやく今日、学校の電話からかける。話せた。本当に心配してくれていたらしい。気になっていた弟くんとも代わってくれて、とにかく元気なことがよく分かった。異動先のこと、教えたいけれどこれは言ってはいけないお約束。でも奴なら嗅ぎつけてくれる。間違いなく。

 思っていた以上に諸々早々と完了。こうなったらなったで名残惜しいのだが、「立つ鳥跡を濁さずにはよ行け」である。きれいさっぱりサヨウナラ。この悔しい記憶は、忘れるべきで、忘れない。

 最後の個人的ひと仕事。原付を、新天地へ移動させておく。基本めったに乗らないので砂まみれ。エンジンオイルがきっと古いので交換してもらう。バイク屋さんもまた、自分の仕事を黙々と間違いなく遂行する。なんだか見入ってしまう。タイヤの空気調節もさりげなくてかっこよかった。途中でガソリンも満タンにしておき、到着。事務室を訪ね、感じよく、感じよく、と上手くできただろうか。必要書類を今日のうちに提出できてよかった。

 まだまだ真っ昼間。年度が、納まった。自分の駅まで帰ってき、本屋へ。今日は次年度のための手帳を買う。そして併設の喫茶店で、トマトパスタとアイスコーヒーの昼食。よし、と「坂の上の雲」を開くも、どうにも眠たくてたまらない。ほんのちょっと職場復帰しただけなのになんというザマだ。でも、「仕事に行く」って、疲れるのだ。読書はあきらめる。

 スーパーで食材を買う。自宅に置きに帰り、その足で整形外科へ。今日はリハビリだけ。昨日と同じセット。終了後、「余計に痛むぞ?」と思うもそれはそういうものだと思うことにする。確実に前進しているのだ。

 そして今、Mカフェにてアイスラテを飲みながらnoteで日記を書く。休職中の毎日の記録。またとない機会だろうから毎日を綴ろうと思い、始めたこと。たいしたことは書けていないが、それでも今後の新たな軸になりうる考え方なども生まれ、そのときの言葉で書き残した。こんな自分だからこそかけてあげられる言葉なんかが、この先あると信じる。

 やれるだけやってみるつもりだ。気負いすぎず。感謝というか、周りの人が関わりまくってくれていることを忘れずに。休職、終了。

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