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アウトローな人たち 1

割とわたしは、世の中の主流からはずれたような人と出会うことが多い。世の中の主流からはずれるとは、ちょっと失礼な言い方かな。
その方たちは主流もなにもない。自分が編み出した方法、見つけた道をすすんでいく人々だ。

その中でも、際立っているH歯科のT医師。
・まず保険医をやめてしまった。
・もしかしたら、いやたぶん歯科医師会もやめてる。
・付き合いの長い患者がいる(各人の患者歴>先生の開業歴)
これを読んだら、たぶん皆さん行かないよね。

何をどうやっているかは、詳しく書くとすぐ身バレするのでやめておく。
先生に、こうやってnoteに書くことを伝えていないから。
ただ、相手を選ぶのは患者側だけではなく、先生側も選らんでいるということ。そして、その治療が阿吽の呼吸を伴って、不具合の調整をぴたりとしてくれる。こちらが「ここ痛いんですが」というと、思いもよらない場所を調整する。そこが痛くなる原因は、他のところのバランスが崩れているから。自分としては「今日も斜め上の治療だったなー」と思う。けれど、次の日あたりから違和感がなくなるのだ。

さらに、旦那さんは普通の歯科医院に通っていたが、どうも勤務時間内にはうまく通えなくなってしまった。その時、私が通っているH歯科にきれいな女医さんが修行のために来ていて、さらにその女医さんが家から一駅くらいのところで開業していることを知った。それを伝えたら、すぐさまそちらへ転院して、数箇所の虫歯治療と詰め物の交換予定表をもらってきた。詰め物の交換なので軽自動車が買えるくらいの値段である。それでも、仕方ないと通いはじめたら、その女医さんは平日しか診療しないといわれる。それでもどうしても旦那さんはその女医さんに診てもらいたくて、結局私が通っているH歯科へ通うことになった。
女医さん目当てですごい執念である。

ところで、H歯科へ転院するには、その院長であるT医師の治療方針に沿わなければならない。ということは、普通の虫歯治療じゃなくなるのだ。それでもいいからという、まあ旦那は女医さんに診てもらえて、痛みがなくなればそれでよかったのだ。
女医さんのところで作った虫歯の治療方針はすべて保留というか、そういうやり方じゃないので、なしになった。
そこに通って3ヶ月。女医さんが保険治療中だった虫歯だけは数回で治してもらい、ほかの炎症はT医師のやり方で調整をしてもらっていった。
そして、簡易スプリントを作ってもらい様子見に入った。
結局、虫歯の治療は保険治療時代のその一つだけ。
それでも、あちこち痛みが出ていたところは今のところ何ともないようだ。私は、自分がこの治療の仕方を続けているから、旦那さんも同様の治療で却ってよかったと思っている。
だが、旦那さん当の本人は狐につままれたような様子である。まあ、はっきりとは書かないが、削って金属入れてという治療ほとんどせずに、口腔内の痛みが治まったのだから。どくたー・すとれんじ!みたいな感じかな?

ずいぶん前には、よく「だまされてるんじゃない?」と言われた。だが、長いことこの治療法を続けていて、虫歯菌で歯を失ったことはなかった。失ったのは、ほぼ「噛み締め」のためだ。あまりにも強く噛み締めすぎるために、歯根レベルで歯が砕けてしまうのだ。なので、まだ壮年ではあるけれど、部分義歯を使っている。そうやって、ひどくストレスを受けたからと言っては、歯科治療。更年期だからと言っては歯科治療。からだのあちこちの不具合を、このH歯科で調整し続けてきた。いまの私にはそれがとても具合がよいのだ。

もし、わたしがだまされているとして、他者になんの不都合があるのか?
まあそれはいいとして、当たり前で通っているものから外れたもの。主流からはずれた治療法でも、当人がそれを信じて、先生もそれを信じてたがいに息を合わせてよくしていこうとしている。
そういう意味でアウトローな医師なのである。

本当にこういうお医者さんがいるのですよ。ふふふ。

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