見出し画像

ブラジル面白ニュース 布施直佐 月刊ピンドラーマ2024年3月号

☺何でも入る…

カーニバル等の人混みでは携帯や貴重品を盗られはしないか心配ですね。パラー州の女性起業家がそんな悩みを解決する優れモノの「防犯ショーツ」を開発した。

ショーツ前部にジッパーがついており、
「携帯、現金、小物等色んなものを収納できるようになっていて、服の上からは目立たたないから安心よ」
と開発者のクリス・オンシーニャは自信満々だ。


☺空からお金が…

先月7日午後、マラニョン州ヴィトーリア・ド・メアリン市のサンタ広場に、インフルエンサーがヘリコプターから紙幣10万レアル分ををばらまくとの予告を信じて多くの住民が詰めかけた。

自称実業家のペドロ・アラン氏は数日前からSNS上で告知を繰り返し、当日午後には
「今から50分後にサンタ広場にお金が舞い降りるよ〜」
と住民に呼びかけた。

広場に集まった群衆の熱狂ぶりを憂慮した警察は計画を断念するようペドロ氏に要請。ヘリコプターはペドロ氏を乗せずにサンタ広場上空を周遊したが、住民の熱い期待に反し、お金が降ってくることはなかった。

ペドロ氏は
「近い内に現金ではなく必需食糧品と交換できるチケットを撒きます」
と後にSNSで語っている。


☺家まで送ります…

パラナ州クリチバ市内を運行する市バスの運転手のビデオがSNS上で反響を呼んでいる。

ビデオにはヴァウデニール・ガルシア・トネリ運転手が、路線上のある地点でバスを停め、自らバスを降り、乗客の老婦人が通りの反対側にある家の門の前に着くまで手助けする様子が映っている。

ヴァウデニールさんは
「あの女性が乗った時にはいつも手伝います。人に親切にするのはとても良い気持ちですね」
と語っている。

☺怪獣のパレード

サンパウロ州レメ市で100年以上続くカーニバルが奇怪な怪獣の仮装で毎年話題を呼んでいる。

19世紀半ばに移住したイタリアとドイツ系の移民が故郷から持ち込んだ、悪い霊を農地から追い払うための伝統的な扮装が徐々に「ブラジル化」して現在のようになったそうだ。

住民のなかには9か月前から衣装を作り始める凝った人もいるそうだ。


布施直佐 (ふせなおすけ)
月刊ピンドラーマ編集長

月刊ピンドラーマ2024年3月号表紙


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?