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今井るる問題の衝撃…

いてもたってもいられずに、noteに久々に記した。

最悪どころか極悪の事態を招いたと言ってもいいだろう。
そこで、今回のことをしっかりと今できる範囲で検証したいと思う。

1.今回の時系列


ただでさえ、民主系列から自民党へいくことはハレーションが起きやすい。

そして、今までの離党劇は「冷却期間」は存在した。
総務大臣をやってる松本剛明も民主党離党から自民党に入党するまで2年の月日を要してる。

何かと嫌われる細野や長島ですら、最初は小池さんとの連携から始まってる。 
自民党一直線というわけではない。

だが、今回は冷却期間すらない。

恐らく、立憲民主党から離党届は受理されず除名処分が出されるだろうが、まだ立場上は立憲民主党の岐阜5区総支部長である。

何より、総支部長として一定の活動資金を出してることで、そういうリスクも抱えることになってしまう。

また、今井るるを支えた県議にもほとんど連絡していなかったというのだ。

さらには、早稲田大学教授との対談企画もサポーターズが仲介してくれたものの、それもこの騒動でキャンセル。

あらゆるところに不義理をやってしまってる。
本当に転職活動の感覚でやってしまったのだろう。

(余談だが、交渉開始が秋頃というのが本当なら、岸田政権の支持率がガタ落ちしてる最中であり、本人の政治センスも疑わざるを得ない。)

その「象徴」がサポーターズが出した声明である


これは本当にやっちゃいけない。
「非自民」の立場で応援してきた人たちを裏切っただけでなく、

その主要スタッフですら、前日に「報告」されただけで、ほとんどは報道で色々と知らされたのだ。

自分の持論だが、報道で色々知るケースは拗れやすい。
この時系列だけ見ても、酷さが伝わる。

2.なぜ今井るるが自民党行きを目指したのか。

自分は立憲民主党の体質に不満を抱えてたか、様々な状況を案じて家族から諭されたかのどちらかではないかと考えられる。

地元からの要望でもなく、ちょっと前の鉄板パターンである「共産党とは組めない」でもないので、真相は分からない。
(最も、今井るる側は泉代表との面会で「報道された通り」と答えてるから、ピュアなんだろうとも思う)

ただ、自分自身に照らし合わせると20代後半特有の焦りがそうさせてしまったのかもしれない。
「若さ」「女性」という今の時期しか得られない武器がなくなることに強い危機感を覚えたのではないだろうか。
特に30歳が近くなればなるほど…というのはあるのかも。

また、調べていくと実家が喫茶店であることも分かった。
ということは、あらゆるところから切り崩しにかかってしまい、商売に影響を及ぼしてしまいかねないと思ったのかもしれない…

これを表立って言ったら大バッシングを喰らうのは間違いないが。

3.党運営、県連の問題

で、この問題に発展するのだが、何もこの問題は民主党時代から多かれ少なかれ抱えていたことではあったはず。

特に民主党時代は労組系列を除くと一匹狼の人が多かったのでなおさら。

地方議員が少ないから…という問題になるかもしれないが、それは今すぐどころか5年かかってもできるものではない。

こういう場合県連代表の党運営が不満で…というケースも割とあることでもある。

特に基盤が弱い地域ではどうしてもその人の裁量が大きくなりがちになる。

現状、国会議員不在の県連には岡田幹事長の方針で担当議員を設けてる。

岐阜の場合は大西健介さんが担当してる。

ただ、大西さんもこの時期は地域の行事が目白押しのため、なかなかそこで手が回るとは思えない。

また、よく言われるのはメンターの問題。

今井るるの相談相手がいなかったということだ。
特に山下八洲夫問題ではよほど辛かったんだろうと思う。

逆のケースとして、鎌田さゆりさんが自民党の仙台市議時代に自民党会派に入らず無所属議員との会派を結成したことで、強烈ないじめに遭遇し、結果として自民党離党に追い込まれたことがある。

その時に鎌田さんは岡崎トミ子さんに助けを求めたことを原口さんとの対談で明かしてる。
(鎌田さんは、親が自民党の職員であってもだ。)

メンターの問題は西村さんが幹事長時代に取り組もうとしていたが、恐らく回らなかったのだろう。

県連の問題、メンターの問題、総支部長の問題は自分自身も気持ちとしては理解できる。

支援体制の不十分さ、他の人たちとの連携不足というのは、自分も多少は理解してるつもりだ。

ただ、それならば単なる離党、政治家引退、他の選挙区への鞍替えみたいに、県連に落ち度があるというふうに仕向けることは十分可能だったはず。
(なぜ、これを自分が強く感じるのは、大野そのこさんの例がある。彼女の場合も次期衆院選宮城3区の支部長に内定していたが、彼女も様々な事情で総支部長を辞退したが、そこで終わってる)

4.多治見市長選の動向

実はここまでは、党内の問題だが、ここからはより複雑になる。

来年4月の多治見市長選は民主党出身の現職が不出馬を表明をした。

ここに立候補してるのは多治見の県議2人、自民系と民主系だけではない。

ここにもう1人いる。それは吉田市議という人だ。

2015年の多治見市議選で2位で初当選、前回の市議選はトップ当選。いずれも自民党公認だ。

十分に戦える候補である。

が、同じ自民党なのに古屋さんは多治見選出の山本県議を市長選に推した。

しかも吉田市議は去年の2月に出馬表明したのに、山本県議は参院選終了直後に出馬表明してる。

詳細は分からないが、これは保守分裂の典型的なパターンであり、しこりが残らないということは考えにくい。
しかも、今井るる事件もあるので、もっと熾烈なものになっていくことは間違いないだろう。

もし、若い市長が受かってしまったら、「古屋おろし」が加速すると考えたのだろうか。



5.これからやるべき事

立憲民主党がやらなければならないことは、ただ一つ。

それは泉代表が近いうちに今井るるサポーターズの人たちと会って話をすること、これに尽きる。

謝って済む問題ではないし、信頼回復なんてそれで出来っこない。
ただ、ここから話を聞かないことには次に進めない。これだけは確かだ。

そこで聞いたことが課題として浮き彫りになるから、そこから県連や連合岐阜にヒアリングをすればいいのだ。

幸い、通常国会まで2週間ある、泉代表もドイツ訪問は取り止めになった。

泉代表は、浪人時代ホームレスの人たちに飛び込んでいったという逸話もある。

元々そういうのに飛び込むのは得意な人だと思う。だからこそ、今それを発揮しなければならない。
何より、希望の党騒動で支援者の心がズタズタに引き裂かれた現実も知っているだろう。



この今井るる問題は改めて、政治とはなにか、政党とはなにか、そして立憲民主党にとっては参院選敗北クラスに重たい現実を突きつけられた。

ただ、あまりにも論点が多すぎるのも事実。
着実にやっていくしかないだろう…

なんか、悲しいね。






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