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教育実習の話①〜顔合わせ〜

※イラストは「わたしの夏休みと善逸」というテーマで描いたファンアートです。ひまわり畑楽しかった……。

ネットサーフィンをしていると、こんな記事を見かけた。

胸糞な記事ですみません。これ実際にあったらとんでもないことなので、大学側から何もなかったのかしら…。

ということで、今回はわたしの教育実習の話をしようと思う。長くなりそうなので編を分けてみた。

わたしも教員として勤務しているので、もちろん教育実習には行った。自分の卒業した学校に行くことがセオリーなようで、わたしの場合は出身中学校へ行った。今でこそ小学校で勤務しているが、大学では中学・高校の免許しか取れなかったのである。
わたしの他には3人。みんな中学の同期である。みんな教科はバラバラで、体育と理科と国語だった気がする。ちなみにわたしは社会だ。

実習が始まる前に、「顔合わせ」というのが直前に行われる。懐かしの校舎。懐かしの同級生。
校長室に入った時、
「そういえば他のみんなは生徒会だったり部長だったりだったな。まぁ今も昔もわたし陰キャだしなそんなもんよな…。」
とぼんやり思ったのを覚えている。
校長室で書類確認やありがたいお言葉(挨拶をしたのに「してない!」って怒られた)をいただいてから、3週間お世話になる指導教官とご対面だった。

指導教官は、幸いにも母の知り合いだった。母は当時ピアノの先生をしていて、そこの生徒さんのお父様だった。わたしも面識はある人だったので、少し安心した。2年生の担任をされており、2年全部の社会と1年の一部クラスの社会を担当されているとのことだった。しかし、この方が割と厄介なタイプだった。

「このクラスは、学校内で一番やばいです」

対面早々、こんなことを言われた。どうもクラス自体が大荒れで、離席どころかエスケープも当たり前とのことだった。
本当はうちって実習生入れちゃダメなタイプのクラスなんですけどね。もう一方が3年生担当だから無理なんですよねハハハ。生徒指導頑張ってくださいハハハ」

いや笑い事じゃねぇよ???

実習生に生徒指導丸投げは流石に冗談だよな……と思っていたら、配慮の必要な生徒を教えていただいた。なるほど半分以上が対象らしい。諸事情があって、このクラスに全員集結☆みたいな感じらしい。おわた。

さて次は授業の話だ。教育実習では、実際に授業を行わなければならない。基本的には、指導教官が担当している授業をやる。もちろん1,2年生の社会をすることになった。しかしここで、また衝撃なことを聞くことになる。

「あの、普通だと学校にある教科書や教師用のものを使っていただくんですけど、ないので自分で調達してもらっていいですか?親校長だから大丈夫だよね!」

説明すると、学校には必ず予備で教科書が置かれている。実習生が教科書を調達するということはまずないのだ。実際にわたし以外の実習生は、もちろん教科書は学校のものを借りていたし、大学ではそういう風に聞いていた。確かに父は当時、その市内で校長をやっていた。しかし校長だからとかどうとかは関係ないのだ。

ちなみに帰ってから、
「教科書をこの日までに調達しないといけないんだけど……」
と親に相談すると、8回ほど聞き返された。
「お前の学校大丈夫か?」
とまで言われたので、普通だと有り得ないらしい。

もちろんそんな感じだったせいで、同期から
「なんか変な人に当たっちゃったね…。とりあえず3週間がんばろ!」
とフォローされてしまった。

そんなモヤモヤポイントをたくさん抱えながら、教育実習が始まった。

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