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強みは相対的なもの

今日は、ZOOMでコンサルティングの
お客様との対話。
2時間があっという間に過ぎ、無事
それなりの価値をお渡しできた様子を
伺い、内心ホッと胸をなでおろした。

そのお客様が提供しているのは、
ある種のサービスなのだが、
「貴社のサービスの強みは?」
という質問を投げかけたところ、
いくつか帰ってきた答えの中に
「礼儀正しさ」という答えが
含まれていた。

面白い答えだと思い、少し突っ込んで
話を伺ってみると、その業界では
割と乱暴な口のきき方をするのが
当たり前で、ちょっと礼儀正しい
だけで、評判の良さに直結するのだ
という。

これが違う業界だったら、ちょっと
礼儀正しいからといって評判がよく
なるなんてことは一切ない、そんな
ことも十分にあり得る。
大きくは同じ業界内、例えば金融
業界の中でも、都市銀行であれば
礼儀正しくて当たり前だろうが、
小口の消費者金融ともなると、
礼儀正しさが競争優位の源泉に
なり得るかもしれない。

つくづく、強みというのはその状況
によって相対的に異なるものである
ということを、改めて確認した。

自分がどこで戦っているのか、
誰がお客様なのか、
競争相手は誰で、どんな強みを持って
いるのか、
そういった環境をしっかり踏まえた
上で、自分の強みを確認する。

自分には強みなんてない!
そんな、自分に自信が持てない場合も
あるかもしれないが、強みはあくまで
「相対的」。
一般的には弱みにしかならないような
ことであっても、それが強みとして
生きる場所、生きる相手、生きる環境
がきっとあるはず。

それを見つけるためには、まずは
仮説を立てる。
ここなら何とかなるのではないか、
そんな仮説を立ててみる。
そして、その仮説に基づいて、
失敗してもいいからやってみる。
お客様に、当たって砕けてみる。

そうすれば、何かしらの反応が得られて、
ダメならダメなりに必ず収穫がある
はずだ。
そうやって、強みとなる候補を探して
みて、相対的な強みを見つける。
そこで強みをテコにしながら、必死に
もがいていけば、いつのまにかその
「相対的」な強みが、「絶対的」な
ものへと近付いていく。

小規模の事業者は、こうやっていく
しかない。
大手のように、資金にモノを言わせて
ビジネスを動かすわけにはいかない
からだ。
しかし悲観する必要は全くない。
どんな大手企業だって、最初は小さい
ところから始まったのだから。

お客様にエールを送るつもりでこんな
ことを書きつつ、実は自分に対する
叱咤激励でもあるのだった。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。