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切手代金を現金に限ろうとする理由

昨日から、国立大学の2024年度入学者
向け選抜試験の出願が始まりました。

私の息子が今年受験生なもので、
出願まわりの事務作業をサポート
しています。

こうした事務手続きは、サッサと
終わらせて一安心しておくに限る。
そんなわけで、在宅勤務のメリットを
生かして、朝一でサクサクと出願に
向けた準備作業を進めました。

最後のひと手間が、郵便局に出向いて
「速達」かつ「書留」で出す
という
作業です。
こちらは、昼休みの時間帯に家から
抜け出して、つつがなく手続きを
終えることができました。

それほど頻繁に郵便局に行く用事も
ないので、私も割と最近気が付いた
のですが、郵便局の窓口においても
多種多様なキャッシュレス決済手段を
選ぶことが可能
になっています。

クレジットカードは勿論のこと、
SuicaやPASMOのようなIC決済や、
PayPayなどのQRコード決済にも
対応しているのですね。
昨日もSuicaで決済をしました。

収入印紙など、一部使えない対象も
ある点は注意が必要です。

切手やはがきなど、郵便に関する
支払いは「現金のみ」という
イメージが強かった
ので、
意外な感じがいまだに拭えません。

この強烈な「現金のみ」のイメージは、
一体どこから来るのかと考えたら、
原因はコンビニでした。

よくレターパックをローソンで
買い求める
ことがあり、
その度に現金決済を強いられる
ために、何度もこのイメージが
自分の中で強化されていた
のだと
改めて気付いたのです。

コンビニで、キャッシュレス決済が
使えないかというと、実は一部
使えるケースもあるのですよね。

セブンイレブンにおいては、
切手やはがきを買う際に、
現金またはnanacoを選べます。
nanacoを持っていない私は、
結局現金一択となるのですが・・

ファミリーマートでも、
現金以外にファミマTカード
あればキャッシュレス決済が可能
となっています。

結局のところ、
クレジットカードにしても、
ICやQRコード決済にしても、
バカにならない決済手数料がかかる
ことが、小売店が現金決済へ傾く
誘因
となっているはずです。

クレジットカードの場合、一般的に
その手数料は3%~10%弱
まで幅が
あると言われています。
貸し倒れリスクが高いと判断されると
料率が上がってしまうのですね。

ICカードの場合だと3%前後、
QRコード決済だと2-3%というのが
相場
のようです。

小売店の営業利益率は、
平均すると5-10%程度
と言われる中で、
決済手数料に3%持っていかれたら
かなりの痛手
だということは
容易に理解できますよね。

それが自前の決済手段であれば、
手数料は自分に戻ってくるので
実質的な持ち出しが極小化されます

現金決済か、自前の決済手段のみ
許容するコンビニのやり方は、
彼らにとっては合理的。

この記事では、記者さんが、
大手コンビニチェーンに対して、
切手や官製はがきなどの商品が
現金のみで購入できる理由を
直接確認
した話が出てきます。

その答えは、

「換金性が高く、転売目的の利用を防ぐため」

とのことでした。

確かに、そういう面があるのは
間違いないでしょう。

しかしながら、彼らとしては、
手数料の持ち出しを少しでも減らしたい
というのがホンネではないでしょうか。

多くの事業者が「〇〇ペイ」に参入する等
激しい競争と共に世の中に浸透した
キャッシュレス決済たち。

この「切手」「はがき」類のような
普及率アップに向けたハードルは、
まだどこかに隠れているような
気がします。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。