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地元を熟知した店舗を目指すコンビニ

コンビニエンスストアは、
未だに増え続けている業態。
とはいえ、店舗増の勢いは
年々鈍化している。

なにしろ、日本全国に、
既に6万店近くもあるのだ。
これ以上はそうそう増やせない
過密レベルに達してしまっている
ことは想像に難くない。

だからこそ、であろう。
これまでは画一的な品揃え、
オペレーション以外を許容する
ことは少なかった
コンビニが、
個別店舗ごとのユニークさを
追求する姿勢
が目立ってきて
いる。

1か月近く前の日経MJでは、
「地元を熟知 個ンビニですから」
とのキャッチーなタイトルで、
コンビニの個店経営化の動き
一面で取り上げ、詳細に報じていた。

例えば、ファミリーマート
昨年秋に導入したツール、
その名も「個店コンサルツール」

個店別のユニークな特徴を、
ツールが様々に分析して、
似たような他の店舗で成績が
良いところの要因を取り込んだ
解決策
を提案するようだ。

中には、総菜の売上が17%上がった
実績を出す店舗もあったとのことで、
なかなかの効き目である。

埼玉県入間市にあるセブンイレブン
店舗では、高齢者の多く住む地域
車で巡回する「移動販売」を手掛けて
いる。

自分の地元エリアの特性を踏まえ、
店舗でじっと待つのではなく、
むしろ積極的に外に出て仕掛けていく。

しっかりとPDCAを回しているようで、
徐々に一日当たりの売上高を伸ばして
いる様子だ。
これから、益々高齢者が増えていくのが
確実な世の中、今のうちにノウハウを
貯めておけば、将来かなり楽になるに
違いない。

私の住まいの近所にあるセブンイレブン
では、新鮮な野菜を店頭に並べて販売
している。

ちょっと歩けば、田畑がたくさんある
「田園都市」ゆえ、仕入には困らない
のだろう。

未だ買ってみたことはないのだが、
入口で目立つので、自ずと値段を
チェックできてしまうもの。
これが、意外と良心的な価格設定

どうしても、セブンイレブンに行く
ときは、別の用事でわざわざ行くと
いうことが多い。

また、野菜を買うのは大体スーパー
に行って他の肉や魚、牛乳に卵と
いった他の食材と一緒に買い求める
方が便利
なので、わざわざコンビニで
買う理由もない。

とはいえ、1人暮らしで、スーパー
よりもコンビニを頻度多く使うような
人であれば、他の買い物のついでに
野菜を買うという行動をすることも
決しておかしくない

それどころか、むしろ便利に感じる
人も多い
に違いない。

地元の客層、個客に合わせて、
彼らのニーズをくみ取り、
品揃えに活かす

昔ながらの商売の基本
コンビニが取り入れ始め、
それが更なる成長を担うという構図は、
非常に興味深いものがある。

マスマーケティングが行き着く
ところまで行き着いたら、
マス・カスタマイゼーション
始まるものなのだろう。

成熟してもそこで終わりではなく、
更なる深化を遂げ、新たな段階へと
進化
する。
そんなコンビニの発展段階の
一部を見させてもらっている
気分である。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。