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リーダーのように組織で働く

昨晩、いつもお世話になっている
「大人の小杉ゼミ」の講座が開催
されていた。

小杉先生のお話を直に聞くチャンス
だったので、出る気満々だったのだが、
仕事が予定より大分押してしまい、
後日アーカイブで観ることにした。

主宰の小杉俊哉先生は、直近で本を
2冊上梓されている。
1冊は共著で、プロ経営者になりたい人
向け
の本。

もう1冊が、これまで出されてきた
リーダーシップ関連本の総まとめ的な
位置付けとなる、この本である。

まだ最後の4分の1位を読み切れて
いないのだが、非常にまとまっていて
読みやすく、是非多くの人に読んで
いただきたい仕上がり。

昨晩講座に参加できなかった代わりに、
簡単に中身を紹介させていただこうと
思う。

まず、タイトルを一瞥して、
違和感を感じた人はいないだろうか?
リーダー「のように」組織で働く、
となっている。
リーダー「として」組織で働く、
ではない。

小杉先生のベストセラー、
『起業家のように企業で働く』
を彷彿とさせるタイトルになっているのだ。

よく見ると、これら二つの本は共に
クロスメディア・パブリッシング
発行元となっている。

実は先日、小杉先生とクロスメディアの
小早川社長とが対談する企画
があり、
そこで社長がぶっちゃけトークにて
ベストセラーのタイトルをパクった
案を冗談半分で出してみたところ、
思いの外良い感じになった
というような
ニュアンスのことを語っていらした。

この本の「まえがき」において、
先生自らがこのタイトルのことに
ついて語っていらっしゃる。

要は、「リーダーとして」だと、
一般的なリーダーのイメージがあまりに
カリスマ的なものに寄りすぎ
ていて、
自分なんかリーダーになれない、と
感じてしまう人がとても多いらしい。

でも、「リーダーのように」だったら
何とかなるんじゃないか
、そのように
受け取ってもらえることを目指して
付けたタイトルなのだ。

具体的な本の中身に関しては、
今日のところは目次でザっとさらう
程度にして、気になるところを後日
改めて紹介する機会が持てたら、
などと考えている。

リーダーシップ論に関して、
長きにわたり研究、実践を積み重ねて
いらしたものの集大成
だけあって、
非常に網羅的。

かといって、小難しい内容には
これっぽっちもなっておらず、
極めて平易で分かりやすい。

第1章で、組織の成員一人ひとりが
リーダーのように働く必要性
について、
「キャリア自律」のキーワードに沿って
読み解いていく。

第2章では、リーダーシップを発揮する
組織環境
について論じている。
パーパス、コア・バリュー、ビジョン、
心理的安全性、DE&I(ダイバーシティ、
エクイティ&インクルージョン)、
エンゲージメント、ウェルビーイング、
これらのよく耳にするキーワードを、
スッキリ理解する上で便利だ。

第3章で、リーダーシップスタイルの
変遷
ということで、以前に先生が提唱
した「リーダーシップ3.0」への流れを
説明し、第4章では来るべき「4.0」
ついて紙幅を割いている。

第5章では、リーダーシップスタイルの
意図的な使い分け
について論じていて、
具体的なリーダーの例を引きながら
分かりやすく説明している。

そして、最後の第6章で、「3.0」型
リーダーが武器として使えるツール、
理論、コンセプトの類を紹介
している。
この章と、終章のまとめは、これから
読むところだ。

リーダーシップという言葉は、
頻繁に耳にするし、私自身もよく
口にする言葉だ。
だからこそ、その意味を十二分に
理解して使うべき
である。

そのための便利な参照元、
「ハンドブック」として、
これから活躍必至の本である。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。