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「センキョ割」活動でマーケティングを学ぶ

今朝、NHKの朝のニュース番組で
知った「センキョ割」

名前から簡単に推測できる通り、
「選挙の投票に行くと割引が得られる」
というコンセプトである。

ウェブサイトを訪問してみると、
なんと10年近くも歴史がある様子。
2013年に、言い出しっぺの
「ワカゾウ まっしゅ」さんが企画し、
始めたことが説明されている。

その思いの原点にあるのが、
選挙に興味がわかない、それゆえに
選挙に行かない若者と、
若者の気を引く気がなさそうに見える
政治関係者との間を取り持つ
「きっかけ」を作りたい!
ということのようだ。

詳しくはこちらのページに譲る。
若者が選挙に行かない!投票しない!
と一方的に問題視していても
投票率は上がらない。
若者が選挙に興味を持つ、
行ってみてもいいかも、と思う
何らかのきっかけを作ろうという
心意気が素晴らしい。

最初は、参加店舗も相当少なかった
ようだが、恐らく選挙の度に地道に
活動を続けてきたのだろう。
件の「ワカゾウ まっしゅ」さんは
横浜の方のようだが、今では「全国版」
という名の下で、日本全国各地に
参加店舗が広がっているのだ。

「センキョ割」を広め、推進する側には
お金が発生するわけではないだろう。
恐らくはボランティアである。
ニュースで紹介されていたのは、
「センキョ割 学生実施委員会」
メンバーで、現役の大学生であるように
見受けられた。

参加店舗の側も、割引を提供するので
持ち出しがある。
高い集客効果が見込めれば、もちろん
持ち出しも何ら問題ないわけだが、
ほとんど認知度もない状況でそれを
期待するのもなかなか難しい。

それでも、何とか若者の投票率を
上げたい、この国の現状をもっと
良くしたい、そういう熱心な思いが
活動を支えているのだろう。

学生メンバーが、割引提供への協力を
呼びかけるために、手書きでお手紙を
企業宛てに送っている様子も
紹介されていた。

投票に行く若者を最終消費者、
「センキョ割」を提供してくれる企業を
小売店に見立てると、
彼ら学生がやっているのは「B2B2C」の
マーケティング活動
である。

「B2C」の部分で使ってもらえる
「センキョ割」というツールをネタに、
「B2B」のお客様に営業をかけて
導入に向けて口説いていく。

学生時代には、アルバイトで様々な
商売の裏側を見て体験することで、
マーケティングを学ぶことができる。

併せて、この「センキョ割」のような
ボランティア活動であっても、
マーケティングを学ぶことはできる

のだと、今回気付かされた。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。