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「TikTok for Business Japan Awards 2024」グランプリはマクドナルド

去る4月18日(木)
渋谷のヒカリエホールにて、
2023年の広告実績を表彰する
「TikTok for Business Japan Awards 2024」
授賞式が行われました。

広告主の一社として出席して来たの
ですが、そもそも出席確認の時点で
「一社2名まで」と制限されるほどの
人気ぶり。
かなり広いホールが一杯になるほどの
来客で、TikTokが今いかに熱いか
分かるイベントでした。

アメリカでは、バイデン大統領が
「TikTok禁止法案」に署名
したばかり。

今後の行く末は不安定とはいえ、
日本では当面その勢いが衰える
ことはない
ように思われます。

さて、その授賞式において、
「Creative Category」と呼ばれる、
要はTikTok広告作品の出来栄えを
競う表彰
がなされたわけですが、
そこでグランプリに選ばれたのが
マクドナルド「#シズル文學」
いう作品でした。

以下に、上記TikTokのサイトから、
受賞内容のサマリーを引用します。

■受賞案件: #シズル文學
■広告主:日本マクドナルド株式会社
■広告会社 / 広告代理店:株式会社電通
■ブランド / 商品名:バリューセット®️
■キャンペーン概要:値上がりが続く昨今の世の中において、ランチセットがお得な価格(500円台)で楽しめる「バリューセット」を訴求することが目的。マクドナルドでのリアルな食体験を朗読劇として描き、要素を最大限絞ることで余白を作った。没入感のある“新しいシズル表現”を創出したTikTok広告。
■受賞理由:シンプルかつレガシーなものながらも強烈に感情に訴えることができ、予算が少なくても大きなチームがなくても、アイデアさえあれば逆転できることを証明した
表現としての斬新さとその発見によって、さらに発展させられるのではというTikTok広告の将来、未来の期待感を感じさせる作品だった
人間にしかできない技、声のみの一本勝負でフードの美味しさを表現し、新しいTikTok広告の表現方法の可能性を示唆した

百聞は一見に如かずなので、
是非この広告を一度見ていただきたい、
体験いただきたいところなのですが、
TikTokで流れていた広告そのものは、
既に出稿が終わっていることもあり、
残念ながらここにリンクを貼る
ことができませんでした。

代わりに、YouTubeで「#シズル文學」を
解説してくれているものがあったので、
こちらにリンクを貼っておきますね。


TikTokといえば、何といっても
あの「ガチャガチャ感」が特徴
ですよね。

とにかく、1、2秒を争うような
「一瞬勝負」

パッと見で目立ち、グッと気持ちを
掴めなければ、
すぐにスワイプされてしまって、
二度と見てもらえない
、という
世界観なわけです。

それなのに、「#シズル文學」は、
思いっきり「逆張り」で来ました。

静かなところに、ASMRよろしく
美味しそうな咀嚼音を響かせます。

地味な背景に、シンプルな文字や
控えめな絵・画像を見せるだけ。

しかし、それが妙に目立つのです。

そして、津田健次郎さんの声、
「イケボ」がやたらと耳にまとわり
つくのです

TikTokの「常識」の真逆を行く提案に、
マクドナルドの担当者も、
かなり迷い・葛藤があったらしきことを
当日語っていらっしゃいました。

その葛藤に打ち勝ち、恐怖を乗り越えて
このクリエイティブを世に出した勇気は
大いに賞賛されるべき
でしょう。

他の受賞作品も、軒並みユニークで
よく考えられたものが並び、
大いに刺激を受けた次第。

「TikTok売れ」という言葉が流行ったのは
2021年頃のことですが、3年経った今も
まだまだ衰える気配がなさそうな雰囲気
感じた授賞式でした。

下記の記事は、私が書いた記事の中で、
未だに最多「スキ」記録を保持している
ものとなっています。
是非併せて読んでみてください。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。