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決済の方法を簡便化することも、信頼の積み重ねに資する

メインで使っているクレジットカードが、
2年前に有効期限の更新で新しいカードに
差し替わってから、「VISAタッチ」対応
となった。
これがすこぶる便利である。

これまでは、クレジットカードで支払う
場合には、サインをするか、暗証番号を
入力する、あるいは端末に差し込んで
指で液晶画面をタッチするという手間が
必要
だった。

それが、端末にかざして「ピッ」の
手間だけで済む。

SUICAやPASMOなどの交通系ICカードと
同じ利便性で、クレジットカード決済が
出来てしまうのだ。

残念ながら、対応端末を置いている
小売店がまだまだ少ない
のが実情では
あるが、これから徐々に浸透していく
のは間違いないだろう。

日本は、諸外国に比べて、非現金
(キャッシュレス)決済がかなり遅れて
いる
と言われている。
主要各国では、概ね50%前後であるところ、
高齢化社会が進んでいることの影響なのか、
日本ではなぜか現金崇拝度合いが強く、
昨年でようやく30%を超えたところ。

小売店の力が強いことも、ひょっとしたら
非現金決済の浸透スピードが遅い遠因に
なっているのかもしれない。

クレジットカードにせよ、SUICAなどの
ICカードにせよ、○○ペイなどのQRコード
決済
にせよ、現金に比べたら、小売店の
実入りは確実に減る。
数%の手数料を支払わなければならない
からである。

昔は、クレジットカードで決済する場合は
その手数料を上乗せする小売店がかなり
多く存在したと聞く。
カード会社と小売店は、こうした手数料を
消費者に負担させることを禁止する約定に
合意
しているはずなのだが、
小売店の約定違反を黙認せざるを得ない
状況
も多かったようだ。

今でも、クレジットカード決済の場合は
手数料を取ったり、ポイント付与の特典を
付けなかったりする小売店は存在している
が、大分少なくはなったように思う。

こうした、多種多様な決済方法を用意する
ことは、消費者に対する利便性を向上させ、
売上のアップや、お客様のロイヤリティー
アップ
に資するものだ。

とはいえ、数%の手数料を正当化できる程に
売上・利益の増加が見込めるかというと、
なかなか難しいところ
かもしれない。
そこは、当該小売店の基本的な戦略次第で
考え方が変わってくるだろう。

日経で、楽天がスマホによるタッチ決済の
機能導入を進める
旨の記事を見かけた。

楽天カードと楽天ペイが、融合していく
イメージ
だと理解すると分かりやすい。

〇〇ペイは、いちいちQRコード経由で
アプリを立ち上げるのが手間
だという
声も多い様子。
その「ひと手間」を省くだけで、
お客様がサービスを利用することへの
「バリア」をぶち破り、ヘビーユーザー
へと進化してくれるかもしれないのだ。

楽天市場=EC戦場で、楽天カードがかなり
広く消費者に浸透してきたことを、うまく
レバレッジ(流用・活用)しようという
試みと言える。

消費者にとっての「ひと手間」、
言い換えれば「プチストレス」を解消

することは、小さいながらも信頼を
積み重ねることへとつながる。

より利便性の高い決済方法をお客様に
提供することは、特に小売店にとって
意外と馬鹿に出来ないポイントなので
ある。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。