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DDDDサイクル!?

「PDCAサイクル」という言葉は、
すっかり人口に膾炙していると
いって良いだろう。

ご承知の通り、
Plan(計画する)
Do(実行する)
Check(評価する)
Action(改善する)

の頭文字を取ったものだ。

今となっては、PDCAサイクルは古い!
という掛け声の下、他のコンセプトを
提唱している人も多い。

Plan(計画)倒れの人が多いことを
踏まえ、とにかくまずは当たって砕ける
ところから!とばかりに、Pを最後に
持ってくる「DCAPサイクル」という
のは、個人的にしっくり来ていた。

しかし、PDCAに代わる筆頭は、やはり
「OODAループ」だと思われる。

まずは「Observe(観察する)」から
始め、続いて「Orient(方向づける)」
そこで「Decide(意思決定する)」して
「Act(実行する)」という手順。

命の駆け引きの最前線で編み出された
理論・理屈だけあって、やみくもに実行
してしまうより、冷静に観察するところ
から始めるという点がポイントだ。

とはいえ、四の五の言わずにとっとと
実行、実践から入った方が良いのでは
ないか。

ビジネスの現場では、そんな場面も
少なからずあるだろう。
人の生死がかかっているような場面で
ないのなら、「勇み足」的な行動も
許されるだろうし、むしろその方が
良い結果を生む可能性はある。

女子サッカーのINAC神戸が、史上初の
四冠を達成したときの監督である
石原孝尚さんが、こんなことを呟いて
いた。

『PDCAサイクル』ではなく『Do, Do, Do, Do』
『DDDDサイクル』が僕には向いているなぁ

ご自身のことを、振り返りが苦手であると
吐露しつつ、思い立ったが吉日とばかり
どんどん前に進んでいく行動力、突破力
しっかりと自己認識された上での発言。

Doが4つ続くと、もはや「サイクル」の
体を成していない、ただの「やりっぱなし」

ではないかという野暮なツッコミは脇に
置いておこう。

ただ、彼はこう言ってはいるものの、
とてもアタマの良い人である。
「Do」しながらもアタマは高速回転、
常に「Check(評価)」や「Action
(改善)」の脳内シミュレーションを
繰り返しながら、次の「Do」へと
高速移動している
に違いないのだ。

結論めいたことを言うとすれば、
PDCAの要素はどこから始めてもよいが、
とにかく高速で回転させることが重要
というのが一点。
(ボーダレスグループの田口さんの本を
読んだ際に、同じようなことを書かせて
もらっていた。)

そして、PDCAだろうとDCAPだろうと
OODAだろうと、自分の仕事や感覚に
しっくりくるものを見つけ、それが
「手慣れた道具」と感じられるように
なるまでトコトン使い倒すべき

というのがもう一点である。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。