振り返りでの過剰な自責の防ぎかた

良い仕事をするために振り返りはとても重要だが、振り返りに慣れていない人の場合は「失敗した」という事実に対して過剰に自責を感じてしまう恐れがある。
過剰な自責を防ぐためにどのような工夫が出来るかについて議論したのでその結果をまとめる。



1. 振り返りの趣旨を会の冒頭で必ず説明する

振り返りの目的・趣旨を会の冒頭で説明して、原因を作ってしまった人を詰める意図がないことを明確に伝える。何かあるたびに謝ってしまう人に対しては「謝罪してもらうための会ではないので、謝るのは禁止です!」というように多少強めに抑えることが有効なこともある。

そしてこの説明は必ず毎回行うと良い。人の出入りがあるのはもちろん、人間は一度聞いたぐらいでは覚えられないし、納得できない。

2. 学びに着目する by okashoi

振り返りは失敗から学びを得て次につなげるために行うもの。「◯◯するとトラブルになることが学べたね」など、今回どういう学びが得られたかに着目することで最終的に「いい話」にできる。

3. 良かったことを褒める by zoe

失敗のあとは自己肯定感が下がりがちなのでケアをしたい。今回どのような失敗があったにせよ、何かしら良かったところがあるはずだ。「ここまでは100点の動きだった」「直ぐに相談できたのは良かった」など、間違っていなかった部分を褒めてあげる。

4. お菓子を用意する by SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

(失敗を起点にした振り返りの場合)ただでさえ怖い話をするのにみんなが真顔で冷静だと当事者はなおさら怖くなる。みんなでお菓子を食べながら振り返りをすればポジティブな空気にできる。

5. 過去の自分自身の失敗をオープンにする by SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

同じような失敗経験を共有することで、失敗は珍しいことではなくみんなたどる道である、ということを伝える。


ファシリの人のはもちろん、自分が新人の頃に怖い思いをした人は積極的に過剰な自責から救ってあげよう。
ここに書いている以外にも方法はあると思うので、ご存知の方法があればぜひ教えていただきたい。

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