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[現地観戦]雑感#10|2024.4.18 全日本 後楽園ホール「チャンカン開幕戦/宮原vs綾部など」

現地で観戦してまいりましたので、簡単に感想を残します。全日の現地観戦は2/20の後楽園ホール大会以来。ネット中継を観る環境もないため、約2ヶ月ぶりの観戦となりました(3/30の大田区は用事があり行けなかった……)。はじめてみる「三冠王者としての安齊選手」、「全日所属としての綾部選手」、そして「チャンカンの会見で滑り倒したウママスク」など、注目ポイント目白押しの興行、全力で楽しみました!


公式サイト試合結果ページ


雑感

(1)大量離脱騒動後、初のアクトレスタイム

笑顔のパフォーマンスに元気をもらいました

私の認識に間違いがなければ、アクトレスガールズは複数選手の離脱騒動後、初めて公の舞台でパフォーマンスをしたことになるかと思います。情報が錯綜しているうえ、第三者には詳細な事情を知る術がないため、私は意識的に静観していますが、残された現場の選手やスタッフたちは複雑な思いを抱えてこのアクトレスタイムに臨んだに違いありません。

私はアクトレスタイムを観るのがこれで2度目。選手たちに特別な思い入れがあるわけではないのですが、この苦境で前に進もうとしているメンバーたちを応援する気持ちで拍手を送っていました。

試合に入ると、熱烈に声援を送っているファンの方がいて、全日の会場にもすでに浸透してきたのかと驚いたのですが、以降の試合では静かに観戦していました。つまりその方は熱狂的なアクトレスファンで、わずか10分前後のアクトレスタイムでアクトレスガールズを応援するために会場に足を運んでいたのですね。きっとこの方も、困難な状況だからこそ特別な想いを胸に声を張り上げていたのでしょう。そう考えると、胸に込み上げるものがありました。

また、誤解を恐れずにいえば、今回の騒動は全日の興行に組み込まれた“アクトレスタイム”にプラスの効果を生んでいるとも感じました。現状、全日の試合の前に数分のみしか与えられない中で行われるアクトレスタイムは、連続性のあるストーリーを展開させることはおろか、選手の名前を印象づけることも難しそうです。そうなると観客は受け身になって見るしかないと思うのですが、今回の騒動は単純明快な逆境のストーリーともいえます。全日の観客が「能動的に応援したくなる」要素になりえるのではと思いました。少なくとも私は今後、先に紹介したようなアクトレスファンの方と同じように、アクトレスの選手たちを応援したいと思っています。


(2)チャンピオン・カーニバル2024開会式

Bブロックの選手、笑ってしまうほど見事に諏訪魔選手にぴったり重なっていて誰も見えない
でかい人と、でかい上に凶暴な人に挟まれて、浮かない顔の黒潮TOKYOジャパン選手
しきりに綾部選手の頭の先を見上げる黒潮TOKYOジャパン選手

(3)黒潮TOKYOジャパン選手(以下イケメン選手)の入場を待つ人たち、そして待てなかった人

南側客席で暴れるイケメン選手を生暖かい目で見守る御三方
リングインしたかと思いきや再びどこかへいってしまうイケメン選手に苦笑する御二方
からの突如サイラス選手に捕捉され「東」に叩きつけられるイケメン選手
そしてこの顔である
試合開始後もサイラス選手に執拗に狙われるイケメン選手

二人がぶつかるチャンピオンカーニバル公式戦は4/21の幕張メッセにて!


(4)赤の馬マスクと青の馬マスク

奇妙

北斗選手本人が自ら口にしているので遠慮なく書いてしまうと、本当にすべっていてどうしようかと思いました。こうなったら最終戦までひたすら滑り倒して北斗選手の意地を見せてほしいです。チャンピオンカーニバルは過酷だと言われますが、北斗選手にとってもまた過酷なシリーズとなりそうですね。


(5)青柳優馬に一杯食わされた!全身全霊の「死んだふり」

ここまで大味な試合が続きじっくり展開を楽しむことがなかったのですが、ここにきてようやく腰を据えて観られるような立ち上がり。滑り出しはクラシカルな攻防で、徐々に打撃へ移行するなど、徐々に引き込まれる展開。しかし中盤頃から青柳選手が防戦一方に。デイビーボーイ・スミス・Jr.選手の巨体から繰り出される強力な技を連続で受け、グロッキー状態が続く青柳選手。ここで私、心の底から、腹の底から、「ゆうまー!がんばれー!」と幾度も叫んだのですが、青柳選手、突然息を吹き返してカウンターの丸め込みで逆転勝利。まさかの死んだふり!

騙し切って勝利を奪い、煽る躍る優馬
騙し切って勝利を奪い、まだまだ煽る躍る優馬
勝ち誇る優馬(デイビーボーイ・スミス・Jr.、このあと激怒して練習生に八つ当たりします)

せっかく本気で心配して声援を送ったのに……わたしも青柳優馬に一杯食わされた……、とスミス選手に乗じて八つ当たりしそうになりましたが、あれだけ破壊力抜群の技を受け続けたのは並大抵のことではないですね。耐え切った青柳選手、あっぱれです。面白かった!


(6)綾部選手のジャイアントキリング!まさかの宮原超え!

この日に至るまでに、綾部選手には様々な出来事がありました。「新たな挑戦のため古巣JTOを退団しフリーへ転向」、「タッグパートナーでありメンター的存在だった石川修司選手の全日本プロレス退団と別れ、そして束の間の再会」、「長引いたスランプと脱出」。そして、ついに全日本プロレスへ正式入団し、早速訪れた大舞台“チャンピオン・カーニバル”。初戦であるこの試合で綾部選手は、髪を紫に染め、新しいコスチュームとガウンを身に纏い、決意と共に入場してきたのでした。

この試練ともいえる綾部選手のストーリーをファンも意識していたのか、試合の序盤から綾部選手に大きな声援が飛んでいました。対戦相手が全日本の絶対的エースであり、綾部選手を全日本に直接的に導く形となった宮原選手であることもその舞台として完璧だったといえます。

自身の奮起を体現するように、また観客の期待に応えるように、気迫に満ちたエルボーやドロップキックを宮原選手へ打ち込み、また場外でも強かに振る舞う綾部選手。これに観客はさらに熱狂し、思えば試合中は何度も綾部コールが巻き起こっていました。これまでの綾部選手の試合を思えば、異様ともいえる光景だったかもしれません。

そしてダイナミックな新技「デスルーレット」で、ついに劇的勝利。素晴らしい試合でした。

勝ち名乗りをあげる綾部選手

(7)三冠チャンピオン安齊勇馬の面目躍如

東へ〜
からの〜
西へ〜(決定的瞬間を撮り逃した……)

とひどい目に遭いながらも、新しいコスチュームを身に纏い、新技「ギムレット」を提げ、勝利をつかんだ安齊選手。三冠チャンピオンとして臨む、チャンピオンカーニバル初戦、負けられない試合だったと思います。しかし試合に勝つだけでなく、興行のメインイベントにふさわしい試合にし、マイクでもしっかり締める、頼もしい姿を見せてくれました。このチャンピオンカーニバルでますます成長していくのでしょう。その姿を再び見られる日を楽しみにしています。

チャンカン優勝だけでなく、歴史も時代も記憶(記録?)にも勝つと約束した三冠チャンピオン安齊選手

(8)チャンピオン・カーニバル2024、初日終了後の星取表

Aブロックの星取表。そして曙太郎さんの写真。
Bブロックの星取表

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