まつき

1985年うまれの私が、ひっそりと作文の練習をしています。プロフ画像の深海生物“ゴエモ…

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1985年うまれの私が、ひっそりと作文の練習をしています。プロフ画像の深海生物“ゴエモンコシオリエビ”が、静寂に包まれた暗黒の海底で、己の胸毛に住まうバクテリアを食し密かに生きるように。

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  • 映画パンフレット感想

    映画パンフレットの感想記事をまとめています。パンフ掲載記事の直接引用はしません。なんでも日本の映画パンフレット文化は独自の発展を遂げているようで、さらにそれが盛り上がればという思いで書いています。また、購入検討の参考になれば。更新は不定期。

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    プロレス興行の感想、観戦記、プロレスにまつわる話など、プロレスに関する記事をまとめています。更新は不定期。団体は主にプロレスリング・ノアと全日本プロレスになります。

  • 映画感想

  • 映画鑑賞リスト(年間ベスト)

    その年に観た映画のタイトルと、個人的ベスト10をまとめた記事です。

  • 毎月更新|注目する劇場公開映画

    今後劇場公開される作品の中から、わたしが注目している作品をピックアップして紹介しています。月毎に記事を作成、アップします。

最近の記事

映画パンフレット感想#23 『異人たち』

公式サイト 感想 年間ベスト級の映画だったため購入した。サーチライト・ピクチャーズ配給作品(米にて)なので、みんな大好きサーチライト・ピクチャーズブランド共通フォーマットのパンフレット。デザイン、充実した記事、ボリューム、どれも高水準のシリーズだが、本作のパンフも期待に違わず一定の満足感が得られるものだった。 私が本作を見事だと感じたことのひとつが、性的多様性(主にゲイ)について社会における理解が変化/深化した過程がシーンや台詞に巧みに盛り込まれていることだった。パンフ

    • 映画パンフレット感想#22 『辰巳』

      公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 期待を上回る面白さだったので、上映終了後すぐに売店へ直行し購入した。私が感じた本作の魅力を大きくふたつ挙げるとすれば、「すべての登場人物が魅力的で生き生きしていること」と「ジャンル映画的なわかりやすい面白さ」だ。 「登場人物が魅力的」なのは、俳優たちの確かな演技力とその熱演、そしてそれを引き出しカメラで捉えた監督をはじめとした制作スタッフの技術が素晴らしいからだと思った。また、「ジャンル映画的なわ

      • 映画パンフレット感想#21 『リンダはチキンがたべたい!』

        公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 筆でササッと描かれたような輪郭に、単色ベタ塗りで表されるキャラクターなど、独特かつやや抽象的なタッチのアニメーション。それなのに台詞や環境音はやけに現実的で生々しいという不思議な感覚。それは本作が描く、元気いっぱいな子どもたちの(あるいは大人たちの)無秩序ともいえる自由さや個性を、より直感的に表現する効果をもたらしているように感じた。が、なぜこの表現方法に至ったのか、また音声に異様に臨場感があるのは

        • 映画パンフレット感想#20 『フォロウィング 25周年/HDレストア版』

          公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 過去に類を見ないほどの思い切ったパンフレット。『フォロウィング』のパンフでありながら、『フォロウィング』の物語や描写の解説はほぼ皆無なのだ。しかしそれを補って余りあるほど、作劇の構造、音楽、映像など、技術面についてひたすらに綴られている。もはや「映画『フォロウィング』のパンフレット」というよりも、「クリストファー・ノーラン監督の映画制作の歴史を、長編デビュー作を中心にフィルモグラフィーから解剖する小

        映画パンフレット感想#23 『異人たち』

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          映画パンフレット感想#19 『プリシラ』

          公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 印刷物の定型サイズよりやや正方形に近い、182mm×227mmの特寸サイズ。美術や衣装などビジュアル面の魅力がたっぷりで、かつ少女プリシラの視点で描かれた“思い出“的な側面をもつ本作に合わせて、写真アルバム感を演出しているように思えた。特寸といってもB5(182×257)より縦が30mm短いだけなので、違和感なく手に取り読むことができる。ちなみに表紙に印刷された「Priscilla」の文字部分のみツヤ

          映画パンフレット感想#19 『プリシラ』

          [現地観戦]雑感#10|2024.4.18 全日本 後楽園ホール「チャンカン開幕戦/宮原vs綾部など」

          現地で観戦してまいりましたので、簡単に感想を残します。全日の現地観戦は2/20の後楽園ホール大会以来。ネット中継を観る環境もないため、約2ヶ月ぶりの観戦となりました(3/30の大田区は用事があり行けなかった……)。はじめてみる「三冠王者としての安齊選手」、「全日所属としての綾部選手」、そして「チャンカンの会見で滑り倒したウママスク」など、注目ポイント目白押しの興行、全力で楽しみました! 公式サイト試合結果ページ雑感(1)大量離脱騒動後、初のアクトレスタイム 私の認識に間違

          [現地観戦]雑感#10|2024.4.18 全日本 後楽園ホール「チャンカン開幕戦/宮原vs綾部など」

          映画パンフレット感想#18 『パスト ライブス/再会』

          公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 直前に読んだパンフレットが『アイアンクロー』のA4サイズだったこともあり、A5サイズの本作パンフのコンパクトさが際立った。やはり映画パンフはA5やB5のお手軽サイズが個人的には好みかもしれない。またサイズが小さいと、映画作品を主としての“ガイドブック”・"攻略本”感を楽しめるのもよいと思う。 さて、私は本作を今年観た映画の中でもベスト級に楽しんだのだが、「劇中で描写された出来事がどこまで監督の実体

          映画パンフレット感想#18 『パスト ライブス/再会』

          映画パンフレット感想#17 『アイアンクロー』

          公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 上記に引用した公式Xアカウントによる紹介にあるとおり、記事が多彩で充実している。中身も各記事どれも濃かった。一般的な映画のパンフレットに掲載されるような、制作に携わった人々のインタビューやコメント、映画ライターの作品解説のほか、フォン・エリック一家のプロレスヒストリーにフィーチャーした解説、現役プロレスラーによる劇中のプロレス描写の解説など、プロレスに関する知識を補強し映画の世界をより一層楽しめる記

          映画パンフレット感想#17 『アイアンクロー』

          [現地観戦]雑感#9|2024.4.11 ノア後楽園ホール「拳王vs清宮/モリスvsHAYATAのナショナル王座戦など」

          現地で観戦してまいりました。休日開催かつGHCヘビー戦が組まれていた前回の後楽園ホール大会と比べると、客入りこそ若干の寂しさがあったものの、試合の白熱具合と観客の盛り上がりは負けず劣らず。この日ならではの独自のテーマを持った試合が複数あり、かつ結末に意外性があったり、大満足の興行でした。 会場では終始興奮気味だったので、雑な内容になってしまうかもしれませんが、簡単に感想を残します。また、プロレス観戦にハマって一年足らずの新参者なので、内容が浅かったり、見当違いな見解があった

          [現地観戦]雑感#9|2024.4.11 ノア後楽園ホール「拳王vs清宮/モリスvsHAYATAのナショナル王座戦など」

          映画の感想殴り書き 『パスト ライブス/再会』

          『アイアンクロー』の感想に続き、『パスト ライブス/再会』の感想殴り書きを試験的に公開してみます。同じく様子を見つつ、必要に応じて削除するかもしれません。 鑑賞までの流れとかアカデミー賞にノミネートされる前から評判の良さが耳に入っていた。その後ノミネートされたのは作品賞と脚本賞で、結果どちらも受賞は逃したけれど、この二つの賞にノミネートされるならばクオリティーは間違い無いだろうと思っていた。そして、鑑賞当日まで前情報を一切入れずに臨んだ。……はずなのに、韓国からアメリカに移

          映画の感想殴り書き 『パスト ライブス/再会』

          映画の感想殴り書き『アイアンクロー』

          私はいつも映画を観たあと、なんの情報も見ずに、まずは感想の殴り書きをしています。本当は整えたうえで公開できたらと思うものの、推敲がとにかく億劫で、そのまま「自分用のメモ」として押入れの奥にそっとしまっています。 が、今回、試験的に、殴り書きをほぼそのまま公開してみます。様子を見つつそのうち削除すると思います。 鑑賞までの流れとか公開前から話題になっていた。プロレスものなので、プロレス界隈の情報を拾いやすい生活をしている私は、かなりの頻度で情報を目にしていた。プロモーション

          映画の感想殴り書き『アイアンクロー』

          [現地観戦]雑感#8|2024.3.31 ノア後楽園ホール「ワグナーvsジェイクのGHC戦など」

          今更ですが現地で観戦していました。この興行、最初から最後まで会場が異様な盛り上がりで、わたしも漏れずに興奮しっぱなし。声援で叫びすぎて、翌日に疲れが残るほどだったのですが、その“翌日”には「MONDAY MAGIC season2」が始まるという容赦のなさ。結局、感想記事を書けぬまま1週間経ってしまって今に至ります。書きたいことも多すぎて、それで逆に腰が重くなってしまって……(思い切って削っていきますけどね!)。 と、ウダウダ書いていますがさっさと本題に入りましょう。例によ

          [現地観戦]雑感#8|2024.3.31 ノア後楽園ホール「ワグナーvsジェイクのGHC戦など」

          2020年映画ベスト10&鑑賞リスト

          ※参考リンク:次年(2021年)ベスト10&鑑賞リスト ■2020年映画ベスト10①オリ・マキの人生で最も幸せな日 ②ソウルフル・ワールド ③燃ゆる女の肖像 ④アンカット・ダイヤモンド ⑤なぜ君は総理大臣になれないのか ⑥ロングデイズ・ジャーニー ⑦泣く子はいねぇが ⑧コロンバス ⑨パラサイト ⑩ハニーランド (今年鑑賞新作104作品中) ■鑑賞数映画館・新作:96本 映画館・旧作:21本 自宅・新作:8本 自宅・旧作:18本 映画館でのリピート観賞:2本 合計145

          2020年映画ベスト10&鑑賞リスト

          映画パンフレット感想#16 『美と殺戮のすべて』

          公式サイト 公式X(Twitter)アカウントによる紹介ポスト 感想 大まかな内容や本文ページの雰囲気は、上記にて引用した公式Xアカウントによる紹介ポストから確認できる。『π<パイ> デジタルリマスター』パンフレット感想でも絶賛した、SHOCHIKUシネマブックスによる仕事、さすが。一見、写真ページの割合が多く、テキスト量が乏しい印象を受けたが、読み終わってみると読み物としても十分満足できた。ちなみに、本作では多数の人物が登場するが、ほぼ全員を網羅したページもあり、振

          映画パンフレット感想#16 『美と殺戮のすべて』

          映画パンフレット感想#15 『オッペンハイマー』

          感想 豪華キャストが演じる人物が多数登場し、目が回るほどに膨大なセリフと情報が溢れ続ける、上映時間180分の超大作映画『オッペンハイマー』。そんな映画に相応しい、特大ボリュームのパンフレットだった。A4、横開き、全52ページ。映画を観るのも疲れたけどパンフを読むのも疲れた。 記事の種類が多彩で、寄稿もプロダクションノートも一般的な作品のパンフよりボリュームがあるが、最も特徴的といえるのは、「キャラクター&キャスト」の記事。主要キャラクターだけでなく、総勢16名分のキャラク

          映画パンフレット感想#15 『オッペンハイマー』

          5月劇場公開映画!わたしが注目する9作品(2024)

          観る映画のチョイスがややコア気味になりつつある私が、5月に劇場公開される作品の中で注目しているものを、まるっと紹介します。頭に「★」がついているものは、とりわけ楽しみにしている作品です。 ※参考リンク:私が昨年観た映画、今年観た映画 ちなみに私、映画は鑑賞前に極力知識を入れないようにしているので、内容の紹介はほぼありません。公式サイト(あるいはWebメディアの記事)へのリンクと、私のテキトーなコメントだけ添えてあります。ご容赦ください。 もしよろしければ4月の記事もあります

          5月劇場公開映画!わたしが注目する9作品(2024)