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安積、福島、磐城(2番目に広い県、福島の高校事情)

福島県No1高校といえばどこを思い浮かべる人が多いだろうか。

歴史的に見ると、旧制第一中学は経済県都、郡山市にある安積高校、第二中学は常磐炭田で栄えたいわき市にある磐城高校、第三中学は県庁所在地の福島高校である。

某塾には「福高、安高、磐高、会高突破模試」なるものもかつて存在した。進学実績においては、10年余りで見ると福島高校に分があるように思う。難関大の定義にもよる。福島は地元の国公立大が多く、安積、磐城は首都圏の私立が多い。偏差値で言うと安積70、福島、磐城で68のようだ。都市圏人口から見ても違和感はない。

しかし、他県のように単純な序列はつけられないのが福島県の高校であろう。なぜならば「学区」があるからだ。

福島県には高校の学区制が存在するため、例えば会津地域のトップ層は会津高校か会津学鳳高校に進学し、安積高校へは進学しない。同じように福島高校へは郡山市から進学せず、その逆もない。
つまり、各高校の実績はその地域のトップ層の成績であり、福島県の地域同士の張り合いとして地域トップ高校の進学実績もその参考にされたりする。

この学区制が原因なのかわからないが、どこの高校も他県のトップ高と比べると冴えないようだ。トップ高の実績は仙台二高、山形東、秋田など他の東北地区よりも劣るように感じる。

福島県はより選択と集中を行い、高校の学区制も撤廃し、全県統一の制度で強力な進学校を作っては如何か。
そうなると困るのは田舎の高校で、志願者の大幅減は避けられないが、十分に対策をすればメリットの方が大きいのではないか。

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