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"たわいもない話"を、ともだちとできたことが嬉しくて

誕生日に連絡をくれるのは、
10年以上鬱病やっている今となっては
2、3人しかいない友達。

年賀状のときと同様、大切にしたいひとたち。 


高校からの仲で、
結婚して首都圏に住んでいる親友。

いちばん遊んだ子だし、
私が鬱病初期、手紙でしかやりとりできなくて文通していた頃、
「私はいつになっても待ってるよ」
「できることなら、お医者さんに早く治せよって言いたいくらいだよ」
となんて返事をくれた。
私がいろいろあって拗ねてしまったとき、
鬱病の私を、冬のアナ雪ディズニーへ連れて行ってくれた。

大切な親友。

そんな彼女は、NEWSの増田貴久くんのファンだ。
日テレ『ぐるナイ』のゴチでは、
レギュラーの増田くんをみるたびに
"あ、T(親友)みてるかなー?"
と思っている。

そんな私は昨年からKing & Princeという、
人生初のジャニーズアイドルの推しができ、
中でも綺麗で色気のある歌声の、永瀬廉くんに惹かれた。


TBS『夕暮れに、手をつなぐ』という今月スタートのドラマで、廉くんは広瀬すずちゃんと共に主演をつとめている。
TBS放送圏外だが、TVerがある時代。
リアルタイム放送もしていたが、私は初回放送の次の日、
私の誕生日に、TVerで観た。

ちょうど、こんな私を忘れずにいてくれるTから誕生日おめでとうのLINEがきて、返信をしていた。

いつもなら、浅い挨拶で終わるところだ。
向こうも、深い話をすると私が具合悪くなることを知ってくれている。

でも。


そのときちょうど、Twitterにて、
『夕暮れ〜』の次回予告に現れた、仮面を被ったアーティストがどうやら

"あのNEWSの増田貴久では?"

という、噂が出ていた。

私はドラマを観たときに気づかなかったが、Twitterの雰囲気からどうやら濃厚そうな気配がしたので、

「廉くんのドラマの次回予告に、どうやらまっすーが出てくるかもって噂だよ!」

と、Tに伝えてみた。

すると、

「そうなの⁈録画してまだ観てないからあとで見てみる!」

との返信、


、、、、、、を、見ることなく私は、寝てしまっていた。


次の日の朝、スマホを見てみたら、
珍しく、真夜中にTから返信があった。

「予告みた!あの声はまっすーだと確信したよ!廉くんもすきだしたのしみができた!ありがとう!」

と、かなり興奮してハートの絵文字ももりもりで、かなり明るい文面だった。


まさか、親友とジャニーズトークできる日がくるなんて思っていなかった。
今まで、私はROCKしかハマってこなかったから。

親友Tは、以前から嵐がすきだった話をしていたり、今は増田くん推し。
ジャニーズアイドルがすきな傾向だ。
しかも、聞いたところキンプリでは私と同じ廉くん推しらしくて、嬉しい。
朝ドラで廉くんを知ったそうだ。


嬉しいな。

親友と、
こういうたわいもない会話できたのは、
何年ぶりだろうかと考える。

リアルな生活、病気のこと以外の、たのしい話を。

そして、
これから、毎週のドラマを、
親友と一緒にたのしみにできて、
感想を言い合ったりできるかも。

「ネタバレしないように気をつけるね!」
と、彼女も盛り上がっていた。

廉くんの演技だけでなく、プラスαのたのしみができた。



鬱病治療、10年もかかると思っていなかった。
私も、周りも。

こちらから友達に連絡をすることは、
年々できない状況になっていった。
「元気?」と声をかけたいひとはいても、
こちらが人生進んでいないことには、
相手も返信に困るだろうと思って。

そして、相手の人生が進んでいても、逆に心配な状況でも、私のメンタルは苦しくなる。

すでに、25歳で鬱病を発症した頃から、
私の周りでは結婚ラッシュが始まり、
10年ちょっと経った今ではもうほぼみんな母親、子どもが小学生、といった感じだ。

そんな中、見捨てずに連絡をくれる友人は片手で足りる人数しかいないけれど、
Tとは久々にこのように盛り上がり。

そしてもうひとり、連絡をくれた親友は、
「愚痴なら聞くよー」
と言ってくれて、
甘えてたくさん今の悩みを話してしまった。
ちゃんと聞いてもらえた。
嬉しかった。

私がKing & Princeや永瀬廉くんのことをすきになってなかったら、親友とジャニーズの話することなかっただろうし、
鬱病でリアルな話したくない中ですきなものについて話せるきっかけをくれたのは、間違いなくKing & Princeであり、永瀬廉である。


ありがとう。

親友と、つながっている温もりを感じる時間をくれて。


私は、ひとりじゃないかもしれない。


嬉しかった。


私は昔から、
がんばっていると必死で、
"助けを求める"
という選択肢が、頭からなくなっている。


孤独を感じて苦しいとき、
"ひとりじゃない"ということに、
気づける自分でいられますように。


(推しがいるって、最高。)

未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。