小学校高学年頃から50歳頃まで、通常であれば毎月のようにやってくる「生理」。出産する準備をするためとはいえ、なんて厄介な身体なのだ。生理中だけではなく、生理前もホルモンバランスの影響でイライラ。この日に来るとわかればまだ良いものの、早まったり遅れたり。旅行の予定も気にしなければいけない。

ただ、わたしはそこまで生理痛が重いわけではない。鎮痛剤を飲んだことはないし、生理で休んだこともない。それでも生理中は頭が回らずポンコツになり、普段ならできる仕事を効率的にこなすことができない。普段よりも眠い。生理前はイライラする。

今までは、気合いを入れていれば職場や周りにそこまで影響は出ていなかった（はず）。だから今まで、大した問題として考えていなかった。もっと症状のひどい人はいるし、女性だから仕方がない。みんな経験する試練。当たり前の憂鬱な期間。

しかし30代になり、結婚をし、事態は変わった。​

悩みが増していく生理

年齢による影響なのか、結婚して異性と暮らすようになったからなのか、PMS(月経前症候群)や生理中の悩みが増えてきた。生理前から生理の前半は、普段は受け流せるジョークを受け流せなくなる。怒りの沸点がとにかく低くなり、夫の行動に対していろいろとムカつく。「あ！生理でイライラしてる！逃げろー！」と夫に言われてさらにムカつく。そうかと思えば急に寂しく悲しくなって泣きたくなる。

生理も重くなったような気がする。痛みはないが、ひたすら身体が重く、ひたすら眠い。寝ても寝ても眠い。家にいればずっと寝ていたいが、経血の漏れが気になって座ったまま寝る。うっかり横になってうたた寝をしまったときは、「あーやってしまったかも......」と真っ先に寝具やソファが汚れていないかチェックする。汚れてしまったときの悲しさたるや。

家ならまだ良いとしても、外出先では大変だ。常に漏れていないかそわそわし、しょっちゅうトイレに行き、ナプキンを替える。生理中はナプキンを持ち歩かなければいけないため、荷物が増える。忘れてしまったら薬局やコンビニを探すが、肌に合ういつものナプキンがないことも多い。長時間の外出時は、ナプキンの残数との兼ね合いで替えるタイミングを見極めなければならない。

30代になっても失敗してしまうことがある。恥ずかしくて、誰にも気づかれていないか、他の場所を汚してしまっていないか考えて猛烈にへこむ。

—これは、ちゃんと考えていかないといけないな。

今年に入ってそう決心したものの、具体的にどうしていくかはわからずにいた。

吸水型サニタリーショーツとの出逢い

そんな中、世界観が大好きでいつも見ているNEXTWEEKENDというメディアを通し、NEXTWEEKENDの主催するオンラインアカデミー週末野心学と、comfitsという吸水型サニタリーショーツのコラボ企画「50日間で、自分の身体を改善する！月経リズムを四季にたとえて作りあげる、自分だけの取扱説明書」の存在を知った。150人の応募があったようだが、わたしの切実な悩みと思いが届き、メンバー30人のうちのひとりに選んでいただいた。

"comfits"とは
生理の経血を 吸収する機能のついた ナプキン一体型のショーツ
洗濯してくり返し使えて ごみを出さず環境に優しい サステナブルな生理用品です（comfits　HPより　https://fran-de-lingerie.com/f/comfits）

わたしにとっての生理用品は、99％くらいがナプキンだった。ナプキンという選択肢の中で、かぶれを改善するためにオーガニックコットンのものにする。夜は後ろに漏れていかないように夜用に替える。

残りの1%はタンポン。どうしても生理中にスパやダイビングに行くことになったときに使うが、糸が出ていることや中に直接入っている感覚があまり得意ではない。タンポンの使用よりも、ピルを使って生理自体をずらすことの方が多い。

それ以外にも布ナプキンや月経カップなど、選択肢はいくつかあるが、なんとなく現状を変えることに不安を覚えて手を出していなかった。吸水型サニタリーショーツに関しては、存在すら知らなかった。

実際に吸水型サニタリーショーツ comfitsを使ってみた率直な感想は、「めっちゃ快適！！！」
不安が解消され気分が上向きになり、いつもよりご機嫌な月経期になった。どのあたりの悩みが解決されたのか、わたしの感動ポイントを5つにまとめる。

comfitsの感動ポイント

①経血の漏れが気にならない

初めて使うときは少し不安だったので、日中はナプキンを併用した。たとえ漏れたとしてもショーツが吸収してくれるから、いつもより安心。
夜は思い切って、comfitsのSpecial（いま発売されている中でいちばん吸収力が高いもの）だけにした。すると翌朝、全く漏れていない！！ナプキンだとどうしても漏れてしまっていたが、comfitsは1枚で良いので身体に密着し、漏れない。ナプキンを使用していないのにこの吸収力はすごい。これで安心してうたた寝ができる。

②トイレに行く回数が減った

わたしは生理3日目頃をピークに徐々に経血量が減っていくが、それでもナプキンだと短時間で替えにいっていた。かぶれも気になるし、ずれて漏れていないかも気になる。しかしcomfitsを履いていると、生理だということを忘れるくらい長時間トイレに行かなくても大丈夫になった。（大げさではなく本当に！）
12時間が推奨時間だが、量が少ない日は1日中履いて問題なかった。多い日の後半は、若干冷たい感じと若干臭いが気になったので、やはり半日程度で替えた方が良いのだろう。

③お風呂が楽

地味に今まで面倒だったのが、お風呂。
お風呂に入る前に新しいショーツを持ってトイレに行き、新しいナプキンをセットし、脱衣所に持っていく。ナプキンのセットされたショーツを夫に見られるのはなんとなく恥ずかしいので隠す。大したことではないが、comfitsであれば新しいサニタリーショーツを持っていき、お風呂から上がったら用意しておいた新しいショーツを履くだけで良いので、普段のお風呂のときとほぼ同じだ。夫に見つかっても恥ずかしくない。

④ゴミが減る

こちらも地味にストレスだったのだが、使用後のナプキンのゴミだ。臭いもしてくるしどんどん溜まるので、早めに捨てたい。捨てるときは中身が見えないようにして捨てる。正直面倒くさい。comfitsにすることでゴミが格段に減った。

⑤手頃な価格

2000円台とかなり手に届きやすい価格。ナプキンをずっと使うことを考えると、comfitsを数枚持っていた方が結果的に節約にもなる。

以上がはじめてcomfitsを使った感想だ。これは生理革命である。もう手放せない。

しかし、いいことばかり言っていると信用してもらえなさそうなので笑、気になったことも3点書いておく。

comfitsを使用して気になった点

①経血の状態がわかりづらい

comfitsは黒のみ。吸水面も含めall blackのため、本当に血液が見えない。どろっと経血も吸ってくれるようなので、今のところ吸水面に血液が残っているのを見たことがない。血液が見える状態のものをもう一度履くのは抵抗があるので、見えないのはありがたいことだ。
裏を返せば、どれくらいの量の経血が出ていて、どのような状態なのか色も含めてわからない。チェックしたいときはナプキンを数日併用して状態を見るのが良いかもしれない。

②乾きづらい

吸水力が高いため仕方ないが、洗った後は通常の洗濯物より乾きづらい。普通に部屋干しするだけでは乾かない。だがcomfitsのHPに書いてあるように立体的に干せば、我が家は浴室乾燥で通常の洗濯物を乾かすときと同じ時間で乾いた。

③ぱっと見ボリュームがある

初めて見たときは、正直ちょっとごわごわしそうだと思った。でも履いてみればその点は気にならないし、服にもほとんど響かない。

comfitsのサイズ展開

サイズについては買うときに悩みどころだと思うので、少し共有しておく。なぜなら、comfitsは「誰にも漏れさせたくない！」との思いからサイズ展開が豊富なのだ。

生理は、年齢も体型もさまざまな女性に共通するものだ。だからサイズはXS~3Lまでの幅広い展開にしてくださっている。わたしは平均的な女性のサイズのため悩むことはあまりないが、たしかにブラのサイズはたくさんあってもショーツのサイズはほとんどない。ましてや生理のときに使うので、過度な締め付けはストレスだし、ゆるいと密着度が減って漏れるリスクがある。

参考までに、わたしは骨格ウェーブで、やせ形だが下半身は太りやすい。通常はSサイズだが、ボトムスはMサイズのこともある。comfitsは少し大きめに作ってあるとのことだったので、Sサイズを選びちょうど良さそうだと感じている。ただ、RegularとHeavyは若干足ぐり部分がきつい気がしたので、Mサイズも試してみるかも。
comfitsのHPにヒップのサイズ換算が書いてあるので、それを参考に選んでほしい。

さいごに

今まで生理は耐え忍ぶだけのものだった。自分自身「悩み」と認識できていなかったことを、解決するべき問題として思いを持って商品を作ってくださる、寄り添ってくださる方がいる。comfitsとの出逢いは、生理を快適にするための第1歩となった。

この企画「50日間で、自分の身体を改善する！月経リズムを四季にたとえて作りあげる、自分だけの取扱説明書」は、その他にも植物療法や食事の講習も受けていきながら、自分の身体を見つめていくプログラムになっている。
これから自分と向き合い、#知らなかった景色 を見ていくのが楽しみだ。
今後も発信していくので、興味がある方はまた読みにきていただきたい。

長文になってしまったが、生理で知らないうちに我慢している方が、少しでも快適な日が過ごせるようになる願っている。