1週間前の今日、わたしは焦っていた。

わたしは英語が大の苦手だった。
高校生の時、英語だけはどうやっても赤点で、何がわからないかもわからない、手の施しようが無い状態だった。
大学受験で猛勉強し、受験英語だけは何とか克服した。
でも、文法通りメールは書けても、論文が読めても、それはあくまで文字の羅列で、英語でのコミュニケーションには完全に難ありだった。ましてや話すなんて、とてもとても。

そんな中、先週英語会議が6件入ってしまった。
しかも国がそれぞれ違う。インド、シンガポール、オーストラリア、タイ、フランス。

…え、、、😨😨😨

わたしは先々週、タイとの会議で大失敗したばかりだった。前日、突然チャットが来て、急遽参加することになった。久しぶりの英語会議。

結果は大失敗。
頭は真っ白、ギリギリ頭に言葉が思い浮かんでも、全く口から出てこない。頭から口の間が、完全に通行止めだった。

その落ち込みから回復する間もなく、6件の会議が目の前に迫っている。

日曜日の夜、焦りは増すばかりだ。
準備をしても、焦りは全く消えない。

正直なところ、ここまではわたしのデフォルトだ。
しかし今回、何を思ったかわたしは、いつもと違う行動にでた。

いや、いけるでしょ。
うん、いけるな、これ。
大丈夫大丈夫。
うん、そんな気するわ！

言ってみた。
正直、そんな事微塵も思ってない。全く思ってない。ちょっとも思えない。
でも、とりあえず言ってみた。
思うだけじゃなくて、あえて口に出してみた。

そうしたら、
自分でも驚いた。
焦りがどっか行った。


ん？？
おやおや？？
焦りはどっかに行ったまま、帰ってこなかった。

資料のブラッシュアップはどんどん捗り、余裕でOutlookの予定表を眺めるまでになった。

全ての会議が終わり、相当な疲労感に襲われたものの、結果、全て問題なく終わった。

スラスラ話せたわけではないし、全部綺麗に聞き取れたわけでもない。質疑応答や議論にも何度も詰まった。
それでも終わった後、落ち込みも罪悪感も、何もなかった。

考えてみた。
わたしは何と闘っていたんだろう。
きっと、自分が勝手に作り上げた完璧な理想像と、虚像と、潜在意識と、勝手に1人で闘っていたんだ。

大丈夫なんて、本当に微塵も思っていなかった。
でも、そう思いたい！という気持ちを、勇気を出して口に出してみた。頭に思い浮かべるだけじゃなくて、言ってみた。そしたら、本当にそうなった。
案外そんなことが、まだまだ自分の中に溢れているのかもしれない。
そう思ったら、何だか少し嬉しくなった。

せっかく耳が慣れてきたので、忘れないように海外ドラマを観ることにした。
SUITSを観ていると、2人がカッコ良すぎて英語がなかなか入ってこない🙆‍♀️笑