生産性をあげようとしているサラリーマンが身近にいるが忙しさはあまり変わらない

世間では働き方改革とか生産性向上が叫ばれていて、自分が昼間お世話になっている職場ももれなくそんな感じの風潮が流れてます。

スキルを上げよう、仕事を早く終わらせようとか。もちろん自分も「速さは全てを解決する」とか読んで自分のスキルアップ向上には努めています。海外では、社員が驚異的な速度で仕事を処理してムダな残業せずに帰宅してるって企業もあるそうですしね。なお本の中で紹介されているアウトプットイメージ手法などは、指導しながらも自分の頭の中が整理された資料ができるのでプロジェクトを複数抱える方にはとてもオススメです。

ただ、生産性って実は個人でやってもあまり変わらないなって感じてます。

自分はIT系の職種なんで「とても忙しいからこの業務をシステム化してくれない?」って相談をときどき受けるんですが、そんなに何に忙しいのかなと全体を良く見回すと、システム化の前にやることあるんじゃないかなぁと。会議には全員分の資料を印刷した準備していたり、部署内にいくつもの回覧を紙で回して全員に押印させそれが何人かの机の上に山積みになっていたり。

なんとなく忙しいから的な業務システム化なんて「ザ・ゴール」にも書かれてるロボット導入に似ているなーと思っていて、まずは(どうせ見てない)紙の回覧の文化をやめる、または忙しい業務ではないかもしれないがワークフローシステムを入れる、会議は前もってサーバ上にアップした資料を読んでおくなどの簡単な策で全体最適したほうが効果が出るんじゃないかなと。仕事のやり方を変えようとすると必ず反対勢力が出てくるので覚悟が必要ですが。

結局、個人がスキルアップして仕事の処理が少しづつ速くなっても、職場全体の生産性としては、周りの人々が遅いままだったりITリテラシーレベルが激低だったり、ボトルネックとなる箇所が改善されなかったら、そこで仕事が滞っちゃうんで忙しさはそれほど変わらないんですよね。「稟議書どこ?どこで押印が止まってるの?誰が持ってんの?」って探すことに時間費やしてる職場はいくつか知ってますし、そんな感じの会社はやるべき仕事は常に山積みなのでむしろ仕事が速くなった人ほど「これやってもらえる?」って仕事量と共に忙しさが増したり。

ただ、個人のスキルアップって個人事業はもちろんのこと少人数の部署なら生産性の効果は見込めるんで決してムダではないです。転職時にも有効ですしね。


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