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読書記録「そしてバトンは渡された」*瀬尾まいこ

私は芥川賞や直木賞より、本屋大賞が気になるたちで、その時期になると本屋さんで候補作が平積みになると、書店員さんの推しのポップも見つつ、あ、これ気になるなぁ♬と、密かに文庫化するのを待ち望み、印象に残ってる本を時を経て、また本屋さんで買うかどうするか悩んで、結局文庫で買うパターンがある。
大体、今読み進めている本があって、世界観が似ていたり、しばらく戻ってこれないタイプの本にハマっている時は買っても頭の切り替えがしにくいので、ここぞ、というタイミングで毛色の違う本を間に入れて読む。
この本も候補に上がってる時に本屋さんで見かけ、緑色の装丁が目を引いて手に取った。

これ、上白石萌歌ちゃん、っぽい。

と記憶したようにおもう。

本屋さんで文庫化した際に帯にあったのは
なんと上白石萌音ちゃんではないか!
お姉さんの方だったけど、これは買えってことよね?とレジに向かって速攻読んだ。
ちなみにあとがきは読んだら今回は私的に反則な気がして読後にとっといた。
なるほど!

瀬尾さんの本は基本的にごはんがとても美味しそうに書かれている。
主人公の優子ちゃんは様々な理由で両親が代わる代わる入れ替わり、家族の在り方を思春期なのに周囲の大人の事情でどんどん変えられてきた女の子だ。なのに、周りがそれぞれに優子ちゃんをその人らしく愛情を注いで、まっすぐすくすくと健全に育っていくのだ。
ある種のファンタジー?感は否めないけど、
読後感は爽やかで心地よい。
重厚な作品を読むのが読書である、という人にはちょっと物足りないかもしれないけど、
しんどいことも多い日常や読書でほっとしたい人には効く小説だと思う。

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