「感動ができない」という病
私は映画や小説などを読んで泣いたことがない。
情がないわけではない。
他人が作ったものに感情移入ができないのだ。
たとえそれがノンフィクションを題材にした作品であったとしてもだ。
今から20年ほど前、やたら白血病などの不治の病を題材とした病気ものの恋愛ストーリーが流行った。
はぁ、またかという感じだった。
学校で話題になっていて、お前も観たかと訊かれたが、「観てないし、興味もないから観るつもりもない」と言ったら「お前は人でなしだな」と謎の中傷を受けた。
はぁ、人でなしで結構。
人の不幸をダシに感動を押し付けられているような作品はダメなんだわ。
多分、世の中の多くの人にとっては多少なりとも感動して泣いたり笑ったりできる作品が1や2つ存在するのだろう。
私には、30年近くそれがないのだ。
人に勧められてハリーポッターとかガンダムとか、マーベルシリーズを観たけれど、どれもあまりハマらなかった。
私のような人間は世間では無味乾燥な人間なのだろう。
だから、「おすすめのアニメや漫画を教えて!」と言われたら、感動するという意味で人にお勧めすることはない。
色々悩んだ挙句、より実用的な作品や、闇金ウシジマ君のような社会の厳しさがこれでもかというほど分かるような作品を勧めることが多い。
きっと多分、これからもそう。
自分の感情の中に感動がインプットされていない人間は、私以外にも居るのだろうか。
まぁ居ても居なくても、多分仲間だと思ってもらわなくて大丈夫です。
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