みんなを見渡すためにてっぺんに立つ
『王様戦隊キングオージャー』
最新第44話で、一時の権力と力に溺れ自分を見失った王の一人ヤンマ・ガストにギラはこう言い放ちました。
「王様はみんなを見渡すためにてっぺんに立つんだろ?」
むろん、なんのために見渡すのか?というと民を危険から守るためであり、困っている人に手を差し伸べるためです。
王と呼ばれる責任者が頂点に立つ理由とその責務が作中で語られた回です。
実に素晴らしい。
もう第44話なので、近いうちに(おそらくは全50話くらいなので)最終話を迎えることになる『王様戦隊キングオージャー』ですが、振り返ってみると本当に面白かった。
過去形で表現してしまうのはまだ(終わっていないので)少し早いのかもしれませんが、私の中では個人的にも歴代戦隊シリーズの中でも最高傑作だと感じています。
これまでにも数多くの戦隊シリーズの名作が生み出されてくるたびに「シリーズ最高傑作だ」と思いながら観てきましたが、本作はそれらの傑作軍の中でもダントツの面白さです。
私の中では『侍戦隊シンケンジャー』も『烈車戦隊トッキュウジャー』も超えてきましたね。
全話が面白いって凄いことなんです。
一話たりとも「面白くない」と感じる回が存在しないんですよ。
いわゆる『捨て回』と呼ばれるエピソードが一つも無い。
全ての回が楽しくて面白くてキャラクターたちが魅力的でお話し的なテーマとメッセージがあって、同時に意味があるって凄いことなんです。
およそ1年間、一話欠かすことなく観続けてきましたが途中で「あぁ、ついに面白さを更新されてしまったなぁ」と気づきました。
歴代最高傑作の戦隊シリーズの誕生です。
もうここまで来ると、全話が完結した時の喪失感が怖い気もしますが、今はこの激闘と王たちの物語の帰結を楽しみに最後まで応援していきたいと思います。
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若い世代の脚本家の台頭
ちなみに、『王様戦隊キングオージャー』の脚本を担当されている高野水登さんはなんと30歳です。
企画着手段階では間違いなく20代後半です。
また別作品ですが、2023年に放送されたテレビドラマ『いちばんすきな花』(めっちゃ面白かった)の脚本を担当された生方美久さんも30歳。(生方さんがデビューされたフジテレビヤングシナリオ大賞受賞が2021年ですよ?)
業界的にはどちらもまだまだ若手です。
しかし、こういう若い世代の脚本家が現在のエンターテインメント業界でしっかりと活躍されて実績を上げられていて、同時に我々もしっかりとそのコンテンツを毎週のように楽しんでいる、というこの瞬間が嬉しくて仕方がありません。
いるんですよ、いろんな世代にも化物のような感性と正しい努力を積み上げてきた若者が。
それが本当に嬉しい。
そしてこういう若い才能を発掘してきたテレビ業界もまだまだ捨てたもんじゃないな、と感じさせてくれますし、今後の活躍がますます楽しみになりますよね。
こういった若い才能の発掘と育成こそが、いつの時代だって求められてきたことであり、私自身もずっと求めて探求してきたことの一つでもあります。
若い世代の才能と、ベテランたちが持つ失敗と成功の経験則をあわせてさらに新しいエンタメを生み出すことが、全ての業界で求められていることであり、それこそが未来への突破口だと思います。
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みんなを見渡すためにてっぺんに立つ
弊社、ゲーム開発会社サイバーコネクトツーは創立からずっと(およそ28年間)新人の発掘と育成に力を入れて採用を行ってきました。
それは今も変わりません。
だいたい毎年30人前後の新卒者を採用しています。
2024年春採用に関しては40人以上の新卒を採用する予定です。
『中途よりも新卒』です。
これはずっと掲げてきている採用に関する方針であり、弊社の揺るぎない不動のポリシーでもあります。
いつの時代でも、その時々の若い才能を発掘&育成しながら、多くの経験を持ったベテランと力を合わせて新しい作品を生み出す、という考え方でやってきています。
多くのゲーム系中小企業の経営者の方々が「ウチは新人を育てていく余裕なんか無いから中途しか採用できませんよ」なんてことをおっしゃられたりしますが、弊社はそれとは真逆の考え方でやってきています。
若い才能こそが未来である、と考えています。
若いが故の未熟さは、ベテランがしっかりと導いていけばいい。
ちゃんと導いて育てて一緒にモノを作る。
いつまでもベテラン(言い換えると年寄り)だけが活躍している、もしくは活躍し続けなきゃいけない業界はやがて滅びますよ。
「まかせらんない」と言っているうちはただのサボりであり、手抜きであり、怠慢である、と断じます。
未来に対して不真面目である、と言わざるを得ません。
そして上で紹介した若い脚本家たちのように、どんな業種にも正しい気づきと正しい努力を積み重ねてきた若い化物(異能)たちは確実に存在します。
それらに目を向けてしっかりと見極めて定めて選んで導き、共にここからさらに成長していけるといいな、と思っていますし、私はそれを会社の代表として全従業員に求め続けています。
大きな方針を打ち立てるのは代表であり社長という肩書を持つ責任者の最も重要な務めであり、最低限度の『絶対に果たさなければならない責務』であると私は強く思います。
そのために『てっぺん』にいるのですから、ね。
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さて、後半部分は近況というか最近のサイバーコネクトツー関連のニュースを大きくふたつほどご紹介させていただきますね。
【ゲームソフト『戦場のフーガ』シリーズ世界累計ダウンロード40万突破!】と【ドラマ『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』放送開始&TVerお気に入り登録者数10万人突破!】というニュースについてです。
どちらも非常に嬉しいニュースなのですが、まるで性質が異なるふたつの案件なので順にお話していきたいと思います。
それでは張り切っていきましょう!
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『戦場のフーガ』シリーズ
世界累計ダウンロード40万突破!
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