週刊少年松山洋_タイトル_修正

子供たちは自動的に夢を見ない

一昔前までは子供たちに“将来なりたい職業は?”というアンケートを取ると必ず“ゲームクリエイター”と書かれていました。

5本の指には必ず入っていました。

現在はそうではなくなってきています。

代わりに“ユーチューバー”って書かれるようになってきました。

誕生日やクリスマスで“欲しいものは?”と聞かれると以前は必ず“ゲームソフト”と書かれてましたが現在は“アイフォン”って書かれます。

まぁ、将来なりたい職業がユーチューバーなら必要ですね、アイフォン。

実際の話、“ユーチューバーになりたい!”って言ってくれる子供たちはむしろ頼もしい存在です。

小学生や中学生と会って話をするとほとんどの子供たちが“特になりたいものは無い・まだわからない”と答えます。

中には“サラリーマン”とか“公務員”って答える子供もいました。

いつからでしょう?子供たちが自動的に夢を語らなくなってきたのは。

私は“これは我々大人がイケナイ”んだと思っています。

子供たちが夢を語らないのは大人が夢を見せないからです。

大人がみんな周りから非難されることを恐れてまともなことしか発言しないからです。

現実的なことしか言わない。

馬鹿なことをしない・言わない。

当たり前のように見えてそれは正しいのかもしれませんが、やはり私は“正しいだけでは不十分”だと思います。

そして同時にそれはつまらないしワクワクしない。

もっとスケールの大きい馬鹿げた夢を大人こそが語るべきだと思います。

その背中に憧れて子供たちの目標となって追いかけてもらう、そんな存在になりたいですね。

*****

さて。

ここからはちょっと【残酷な夢】のお話。

“おじいちゃん、お話を聞かせてよ。昔何があったかじゃなくて、おじいちゃんがこれからどうしたいかを”

子供たちは自動的に夢を見ない

これは昔『週刊SPA!』で中森明夫さんが連載されていたコラムに書かれていた一文です。(思い出し引用させていただきました)

今から20年以上前のコラムです。

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