週刊少年松山洋_タイトル_調整

第04号『テイルコンチェルト編 役割分担とコスト』

『テイルコンチェルト』の開発はおよそ10人

1996年に会社を作って最初に手掛けたのが『テイルコンチェルト』というゲームソフトでした。

プレイステーション専用ゲームソフト。

ジャンルはアクションアドベンチャー。

発売はバンダイ。

企画・開発はサイバーコネクト(まだこの頃はツーになっていない)

わずか10人で起業して最初に手掛けた『テイルコンチェルト』こそが我々の処女作となります。

この頃の開発体制はこんな感じでした。

まずは職種の紹介から。

GD=ゲームデザイナー(企画全般担当)

AT=アーティスト(2D・3D・キャラデザ・美術など全てのグラフィック制作を担当)

PG=プログラマー(ゲームを動かすための全てのプログラムを担当)

SD=サウンド(BGMやボイス処理・サウンドエフェクトなどの音に関する全ての制作を担当)

主にこの4職種。(この頃は職種もシンプルだったなあ)

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こういった職種が当時は以下のようなメンバー構成で割り振られていました。

GD①=ディレクター(企画・脚本・レベルデザイン・仕様・ディレクション担当・アニメパートの絵コンテ制作)

AT①=リーダー(キャラデザ・美術・世界観・イメージボード・主人公のモデリング・ネコのモデリング・アニメパートの絵コンテ制作)

AT②=キャラクターモデリング(登場人物・エネミー・ボスロボットのモデリング)

AT③=背景モデリング(全てのステージのレベルデザイン&モデリング)

AT④=アニメーション(全てのキャラクターのアニメーション)

PG①=リーダー(基本設計・主人公のアクション・ネコの挙動・ボスバトル・ステージのギミック)

PG②=ボスバトル・ステージのギミック・ストーリー進行・カットシーン

PG③=ボスバトル・ステージのギミック・ストーリー進行・カットシーン

PG④=ボスバトル・ステージのギミック・ストーリー進行・カットシーン

SD①=BGM・SE(サウンドエフェクト)・サウンドプログラム・ボイスの加工&入れ込み・アニメパートの音入れ

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給料は全員一律20万円(総支給額)

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