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6920レーザーテック⤵️妄想 HFT応用編

▫️レーザーテックとHFTとの相性

上昇局面でHFTやアルゴは入っていることは明白でしたが、今日の様な悪材料(マイクロン減産のニュース)がオーバーナイトで出た時のHFTやアルゴの動きは面白いだろうと監視していました。

17日レーザーテック株3分足

まずなんでもかんでもHFTが取引するというのは大間違い❗️

レーザーテックとHFTの相性は良くありません❗️

とくにMM戦略では通常では取引する意味がありません。

何故ならば株価26400円で呼値が5円刻みだとスプレッドは1.9bp 

これではホントに薄利、もしくは赤字です。

それ故メインで動くのはHFTだとDR戦略、それ以外は通常アルゴ戦略です。

ボラがあるのでアルゴとの相性は良いです。

ボラがある状態だとHFTほど高速ではないMM戦略のようなプレーヤーがボラを取りにきます。
先程MM戦略は相性悪いと書きましたが要するにやり方に一捻り加えて極小スプレッドを取りに来ているのです。

彼らはHFT登録されてない業者が多く、我々はMFT(Middle speed Frequency Trading)と勝手に呼んでました。

高速取引業者一覧(金融庁サイトから)


MFTは証券会社の仮想サーバーを使かうため、戦略の幅もあるのでSORを使ったり使わなかったりなかなか強者です。

なぜ証券会社仮想サーバーを使うと戦略の幅が広がるかと言うと、一度HFT登録をするとその仮想サーバー経由の注文は1つの戦略専用になります。実は登録過程でその戦略についての仕様書を金融庁に提出するのです。また証券会社仮想サーバーにもいくつか種類があり、専用ほど速くないが一般ほど遅くない割とコロケーションサイトに近い場所に設置されていたりします。

意外にコロケーションサイト外からの高速注文は多い印象です。

MFTMMの簡単な例をあげると売り買いを呼値でやらず平均スプレッドで行うという戦略です。

正直人間がみてもHFTだろうがMFTだろうがわかりません。ただ彼らが取引開始すると注文、約定とキャンセルは増えるのでそのトラップにハマる個人投資家はいるかもしれません。

17日のレーザーテック株の動きに限ると初動の動きでとにかくはやく解消したいポジション、もしくはある程度急いでショートポジションを作りたい投資家が

出来高追随系アルゴ



価格帯加重系アルゴ

で多く入っていたように見えました。

これは非常に典型的なパターンでオーバーナイトで材料がある銘柄に多いパターンです。

▫️11月17日の妄想時系列 特に前場

1. SOX下落 既にテキスト系スタンバイ

2. 寄りからHFT DR戦略と通常アルゴ取引の VOLUME IN LINE 系戦略が売り急ぎ

3.リバージョン狙いや買い戻しイン

4.PRICE IN LINE や PWP 系売り注文がリバウンド抑え

5.MFT MM戦略が売り買い繰り返し価格を下押し

6.目先筋のアナログ売買


悪材料がでた銘柄は大方この2〜6の繰り返しです。

▫️どうトレードするか?

ポイントは4の見極めです 

その見極めに僕はVWAPを注意して見ています。

4で出来高が出来るとVWAP値がその辺りに収斂してきます。

VWAPを
明確に抜けると目先⤴️
抜けられないと⤵️

という判断を僕はします。

5で判断するのは難しいです。

何故ならMM戦略はマーケットの方向感を気にせず、スプレッドとボラを重視するからです。

2や4の局面は自身の有利な方向に株価を動かしたいので明確に逆に行くと言うことはその時間帯の需給のサインとして考えます。

ではどうやって通常アルゴとHFTやMMを見極めるか? 

機械的な動きなので難しいと考えるかもしれませんが明確な違いは

通常アルゴは指値変更しますがキャンセルしません。
HFTは約定しなければキャンセルします。


東証の約定なら歩み値で確認できます。

PTSやDPの約定はOTCやToSTNeTがライブで見れないと無理なので個人投資家の限界です。

▫️結論

こういう話を突き詰めるとやはりアルゴの特性と何故機関はアルゴを使うのかの理由を知るべきです。

17日のレーザーテックの動きを見ると、

もし10時前後27000円で上値抑えられなければ展開が違ったか

と思ってしまいます。

やはりどこかでアルゴについて解説しようと思いながら今日は終了します。

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