ぴよまろ

写真と旅+移動の記録です。

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カフェに行くまでの長い長い旅|パリ2015 #4

前日の行程: フランス革命絡みの史跡を巡ったら、やっぱり血生臭かった。 パンを買うパリ3日目の朝にして、ようやくパンを買った。 僕が、「ボンジュール」「メルシー」の他に、もう一つ覚えていった言葉に「ジュブドレプランドルスシ(これください。)」という、切り札がある。買いたいものを指差してこれを言うと買い物ができる。僕のような人見知りでビビりでも、これさえあれば飢えることはない。 ・・・と、思っていた。 パリ、基本的にコンビニがほぼない。代わりにカフェがそこら中にある。人

    • 2023年 ウズベキスタンの旅まとめ

      久しぶりの海外一人旅。今年こそは海外に行くぞと決めて向かった先は、中央アジアの国ウズベキスタン。 久しぶりの海外に割とやりすぎた感がありつつも、とても自由になれた気がした。 行程9月25日 成田空港→仁川空港乗り継ぎ→タシケント空港→タシケント市内で一泊 9月26日 タシケントからサマルカンドへ→サマルカンド徒歩移動→レギスタン広場 9月27日 ビビハニムモスク→ウルグベク天文台→シャーヒズィンダ廟群 9月28日 グル・アミール廟→レギスタン広場(2回目)→シャーヒ

      • 長い帰国|ウズベキスタン2023 #7(完結)

        前回:子どもに異様に懐かれて鶴を折る タシケント 博物館シャルク号を降り、無事にタシケントに到着した。駅前のタクシー客引きを避け、少し離れた場所からYandex Goでタクシーを手配し、市内へと移動した。 とりあえずの目的地として、ウズベキスタン国立博物館。 なかなかきちんとした博物館で、先史時代から始まり、モンゴル帝国による支配、その後の大英雄ティムール、その後ソ連支配下の時代を経て、1991年に独立し現代に至るまで、しっかり説明されていた。ソ連崩壊後に独立した若い国

        • シャルク号のツル|ウズベキスタン2023 #6

          前回:いろいろと2回目を経験。 3泊した宿のおじさん一夜明け、この日はタシケントに戻る日である。もはや3回目となる青空のもとでの朝食をとり、宿のおじさんとのとりとめのない会話をする。 と、ここで昨晩におじさんに頼んでいた滞在証明書「レギストラーツィア」を受け取る。旧ソ連国家では、旅行者は帰国時に、この滞在証明書を提出する必要があるのだ。ただ今ではこの制度は形骸化しており、現在ではほとんど求められることはないらしい。(実際に自分も提出する必要は無かった。) 最後に、お世話

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        カフェに行くまでの長い長い旅|パリ2015 #4

          2回目|ウズベキスタン2023 #5

          前回:サマルカンドに慣れてきた レギスタン広場 2回目2回目のグル・アミール廟でまさかのニーハオトイレを体験した後、とりあえずの居場所をもとめてレギスタン広場へと入った。 サマルカンドの主要な場所は見てまわったが、この国に来る機会もそうそう無かろうということで、2回目のサマルカンドである。 2回目のレギスタン広場に入ると、「ハローマイフレンド!」 とおじさんに声をかけられた。この陽気なおじさん、レギスタン広場内のお土産屋らしく、「ミナレットに登ろうぜ!」としつこく勧誘し

          2回目|ウズベキスタン2023 #5

          その土地に慣れたら始まり|ウズベキスタン2023 #4

          前日:とりあえず歩きすぎ Google翻訳のありがたみサマルカンド3日目の朝。今回の旅はもともと、サマルカンドだけではなくブハラやヒヴァにも行く予定だったが、高速鉄道や夜行列車の時間がうまくいかず、結果、サマルカンド3泊4日たっぷりコースである。つまりまだあと1泊ある。 ウズベキスタンの京都的なポジションにあるサマルカンドとはいえ、主要観光地は2泊3日で十分みてまわれるため、ほとんどの場所は前日までにみてしまっていた。そのため今日は休み休み、ゆっくりしよう。 ・・・と思

          その土地に慣れたら始まり|ウズベキスタン2023 #4

          天と地が青さを競い合う|ウズベキスタン2023 #3

          前回:サマルカンドは右も左もティムール ビビハニムモスク 掃除中朝、宿で朝食。家族でやっている小さな宿なので、どこが食堂なのだろうと思っていたが、まさかの中庭。さすがほとんど雨の降らない国。 しっかりめの食事をしていると、宿のおじさんが隣に座って話しかけてくる。英語が通じないのでお互いスマホのGoogle 翻訳越しに「タクシーを呼ぼうか?」「両替は大丈夫か?」などいろいろと世話を焼いてくれた。親切を感じて、朝からテンションが上がる。 この日はサマルカンドの北東方面の散策

          天と地が青さを競い合う|ウズベキスタン2023 #3

          ティムールの始まり|ウズベキスタン2023 #2

          前回:乱暴な乗り継ぎの果て アフラシャブ号 まだ移動ウズベキスタンの首都タシケントで迎えた朝、ホテルの朝食ブッフェをいただく。ウズベキスタン入国後初のまともな食事である。 ちゃんと美味しい。ただ洋風と言っていいのかどうなのか分からないあたりが、中央アジア感なのだろう。 朝食後ホテルをチェックアウトし、再びの移動のためにタシケント南駅へと向かう。今回の旅のメインどころはサマルカンド(ウズベキスタンの京都的な立ち位置の古都)であるのだ。 今回タシケント南駅から高速鉄道アフ

          ティムールの始まり|ウズベキスタン2023 #2

          ダッシュ乗り継ぎ|ウズベキスタン2023 #1

          僕の思う一人旅の最大の楽しさは、自由さにある。 思いつきで予定を変えたり、 つまらないと思ったら即移動したり、 日がな一日公園でただぼーっとしてみたり、 客引きを振り切るためにやたら歩き続けたり、 僕が一人旅をするのは、友達がいないわけでもなければ、誰かと旅行するのが嫌いだからでもなく「こんな旅に人さまを付き合わせられないから」である。 ただそれにしたって、いろいろとやりすぎた。 乱暴な乗り継ぎ今年こそは海外に行くぞと9月の有給を死守したのは、1ヶ月前だった。当初は東

          ダッシュ乗り継ぎ|ウズベキスタン2023 #1

          伊達政宗ならやりかねない|松島2023

          素敵なハコモノ 北上川運河交流館 水の洞窟 5月の連休に東海道方面へ向かうのは渋滞に突っ込むことと同義であるので、消去法的に友人らとともに東北へと向かうことになった。しかも常磐道を抜けて石巻まで向かう。 今回のメインの目的地は松島である。が、せっかく松島まで行くのだから、位置情報目的に石巻まで足を伸ばすことになったのだ。時間の余裕が無い中、僕らが厳選して訪れた場所が、 「北上川運河交流館 水の洞窟」である。 北上川の運河を紹介する施設であり、隈研吾建設事務所による設計

          伊達政宗ならやりかねない|松島2023

          明確な理由|山口2023

          綿密な旅の計画山口県の県庁所在地は、山口市である。都市の規模的にも知名度的にも、山口県といえば下関や宇部、萩などが主力であるため、なかなか行く機会のない県庁所在地だ。そんな山口市には、今回明確な理由があって訪れた。(明確な理由:位置情報の取得) 宇部空港に降り立ち、空港バスで新山口駅まで向かう。 空港バスの案内で、「しばらくの間、ご辛抱願います。」とのアナウンスがあった。ご辛抱と言うからには、どれほど厳しい環境かと思われたが、普通のバスよりも快適なぐらいのナイス空港バスで

          明確な理由|山口2023

          世界遺産6年後|富岡長瀞2020

          富岡製糸場 お手本 2014年に世界遺産に登録された富岡製糸場。そういえば行ったことが無かったなと思い立ち、世界遺産登録後6年目に訪れた。 富岡製糸場は、日本初の官営工場である。明治政府における富国強兵政策を背景に、殖産興業の一つとしてフランスの技術を取り入れて作られたという、日本史の教科書に必ず出てくる場所である。要は全国の工場のお手本なわけで、富岡製糸場を模範として、全国に産業化による富国を進めたわけである。 最寄駅である上州富岡駅から10分ほど歩くと富岡製糸場があ

          世界遺産6年後|富岡長瀞2020

          考えたな徳川斉昭|水戸2015

          大学時代に水戸に住んだことのある友人と、庭園好きな友人とともに、水戸偕楽園を訪れた。3月はじめ、偕楽園が一年で最も盛り上がる季節である。 偕楽園は、岡山の後楽園、金沢の兼六園と並ぶ、日本三名園の一つである。江戸時代末期、徳川慶喜の実父である徳川斉昭が造園した大名庭園で、本園で13ha、広域公園としての拡張部を合わせると300haという、広大な庭園である。 ただ、華やかなイメージのある後楽園・兼六園と比べると、地味な印象がいなめない。水戸は、水戸黄門と納豆のイメージが強すぎ

          考えたな徳川斉昭|水戸2015

          オフ|清里2020

          清里といえば昭和時代にブームになったそうだが、そんな時代は知らないので、普通の高原というイメージである。そんな普通の高原に友人とともに訪れたのは、ひとえに位置情報のためである。 清里の中心的な施設に清泉寮というものがある。ここは、宿泊・研修施設がメインではあるが、一般の観光客でも、立ち寄ることができる。 清泉寮は広大な牧草地の中にあるので、大草原の中にいるようで気持ちがいい。そして名物だという濃厚なソフトクリームを食べる。冬の底冷えする季節でソフトクリームというのも、なか

          オフ|清里2020

          これは確かに美ヶ原|美ヶ原2014

          友人に誘われて、美ヶ原高原へドライブと洒落込んだ。 美ヶ原は、松本と上田の間にある高原で、ほぼ長野県の中央にある。「美ヶ原」という名前的に、「それ自分で言っちゃう?」と思わなくはなかったが、行ってみると、これは確かに美ヶ原。 素晴らしい快晴の中、美ヶ原に着くと、そこは広大で平坦な草原が広がっていた。散策路であるじゃり道を歩きながら、高原の空気をたっぷり吸い込むと、清々しい気持ちになる。 柵の向こう側は、美ヶ原牧場として、春から夏にかけては牛の放牧がされているらしいが、残

          これは確かに美ヶ原|美ヶ原2014

          深酒後の夜行バス|名古屋2011

          飲み会後の夜行バス 名古屋まで夜行バスで向かうことにした。その時間は6.5時間。夜行バスとしてはちょいと短めなので、東京を出る時間も24時すぎ。 どうせ24時過ぎの出発だからということで、友人らとともに飲み会を敢行し、そのまま1人バスに乗車。気持ちよく寝られる、と思った。 名古屋に着く直前で気分が悪い。 もう少しだったのだが、と思ったところで後の祭り。青白い顔でふらふらと名古屋へと降り立った。二日酔い+バス酔い+寝不足というコンボは、予想以上に体にダメージがある。

          深酒後の夜行バス|名古屋2011