ひとりじゃなかった子育て

我が子が初めての誕生日を迎え、1歳になった。

まだ歩くことはできないけれど、もう「赤ちゃん」というよりは、「子供」のほうがしっくりくるようになった。

この春、夫婦2人暮らしにはちょうど良かった1LDKがさすがに狭くなってきた為、新たな土地で新生活を始めることになった。
夫婦ともに地元ではないが、2年を過ごし、ようやく慣れてきたこの地を去るのは少し寂しい。

初めての予防接種からお世話になっていた小児科に行った際、これまでのお礼を告げた。
すると先生・受付の方々が「大きくなったよね。またね。元気でね」と笑顔で見送ってくれた。

思い返せば、受付ではいつも、顔を見るなり娘の名前を呼んでくれた。「大きくなったね」と娘の成長を陰ながら見守ってくれていたことが嬉しくて、涙がにじんだ。

実家は飛行機で2時間、我が子を溺愛しているが平日はほぼ終電帰りの夫。初めての子育ては孤独を感じることも多かった1年だったけれど、そうじゃなかったんだと思わせてくれた小児科の皆さんには感謝しかない。

新しい地でも、ひとつひとつの出会いを大切に、周囲とうまく繋がりながら楽しく過ごしていきたい。子育ては決して孤独ではない。とても楽しくて、尊くて、愛しいものであるべきなのだ。

*娘の誕生日に産院から届いたサプライズバースデープレゼント。
ジッパーを開けたり閉めたり、中のお豆を出したり入れたり。月齢に合ったものがよくおわかりで、流石です*