未定

立ち話もなんなんで、ちょっと座って話しませんか。

未定

立ち話もなんなんで、ちょっと座って話しませんか。

最近の記事

3/27

3/27に書いて放置していたものを1ヶ月後の今日放つ。ダラダラと書き足したり直したりして、タイミングを失っていただけ。だからここでの今日は3/27で、明日は3/28のこと。 1ヶ月前の今日、君は何をしていましたか。 久しぶりに自転車にまたがり隣駅のコメダ珈琲へ。自転車、楽しい。「走ってるぜ!」って感じが強くてとても良い。いつもはnoteをスマホで書いているけれど、今回は気が向いたのでパソコンで書いてみる、が、長いネイルでタイピングをするのはなかなかに難しい。でも可愛いから許

    • 額縁

      背の高い草が風に揺れている荒川の河川敷、それを超えた先にはマンションやアパートが立ち並んでいる。好きな景色。大きく揺れる電車の窓から見える景色。 隣に座ってるけど、美術館で隣同士に飾られた絵のように、それぞれにそれぞれの額縁があって、互いにそれを共有することはできなくて、同じ方向を見ているようでも違う世界を見ているみたい、 そう言ったのは君だったっけ。 新幹線の小さな窓から見える田園風景と、突如として現れる廃れたラブホテル、元彼と行った駐車場の広いセカンドストリート、ここ

      • 残像

        「人生で1番輝いていた時は?」 何かに懸命になっている様を、その時間を輝いているとするならば、或いはどん底まで堕ちてなんとか生を繋いでいる様を、その時間を輝いているとするならば、 どちらだとしても、私にとってそれは高校時代だ。 目先の1日、1時間、1分を、言い訳や逃げ道を継ぎ接ぎしながら脆い自分の輪郭を保とうとしている今。懸命になりきれない、堕ちきれない。上にも下にも程遠い、瞼の裏に残る輝きの残像、その感触に縋りつく。 人間の目に残像が残る時間はおよそ0.1秒。 0.1

        • 「みんな死んじゃえって目をしてるね」

          海を見に行った。 海を見て、体内に溜まっていたものが消えたわけでも、思考の整理整頓ができたわけでもなかった。水分を多く含んだ強い風は私の髪を崩していく。べたべたとした重たい空気と一緒に顔に髪がはりつく。鬱陶しい。息継ぎの間も無くテトラポッドに打ち付けられる波の音と、微かにこちらへ飛んでくる水滴を受ける。 「 全員死なないかな。」 口から漏れた声は、波と風がどこかへと運んで行った。 苦しくなって、逃げたくなって、今夜だけは静かな場所にいたいと思った。 他の建物に遮られる

          後退

          中学生の頃、おしゃれで運動ができて、程良くおバカでみんなから一目置かれていたボブのあの子は、芋っぽい彼氏との写真を載せていた。 野球をやっていて「人が寄ってくるタイプ」だったあの彼は、将来の夢のためにアメリカへ留学をしている。 中高と生徒会長で面倒見が良く、歌が上手で成績優秀だった背の高いあいつは、去年休学をしていたらしい。 私は? 今の私を見たみんなはどう思うだろうか。 東京の喫茶店にいる。 「SAVE OUR BEACH」と書かれたTシャツを着てパソコンで作業をする

          プリキュアになれると思っていた

          この路線の電車に乗る時は決まってコッチ側の窓が見えるように座る。真っ白で厚みのある雲と眩しい青色。夏の空。 今日の景色にピッタリな曲を見つけた。 良いと思う景色ほど写真を撮ることが難しい。 「いいなあ」と感じたらしばらくそのまま景色に溶けていたいけれど、溶けているうちに遠ざかってしまうし、写真として写したものと、この目に映っていたものの「違う」に落胆してしまうことが多い。私に写真の技術が無いことも要因か。それに電車内で向かいの窓に向かってカメラを構えるにはなかなかに度胸がい

          プリキュアになれると思っていた

          夢の話

          よく見る夢がある。 「ごめんねえ」 そう言いながら母は仰向けの私の首を絞める。頬にぽつぽつと水滴が落ちた。 そんな顔するならこんなことすんなよ。 頬に水分がつたっていった。 私から出たものだった。 本を選ぶ時、「母」という単語が入っているものに目が引き寄せられてしまう。 他人の母に関連するものを手に取ることで、きっと私は、私の母に対する理解と懺悔をしようとしている。 消えない記憶。 寝室のダブルベッドの左端で息を潜め身を丸める。 父の怒号が響く。強い音が鳴る。

          delete

          「あ 帰りたい」 紛れもなく、心の底から思った。 その時、時間と空間を共にしている人が男なのか女なのか、どこだったのか、どんな声でどんな匂いだったのか、強烈に感じた「帰りたい」以外の記憶に強く靄がかかっている。 何かきっかけがあった、わけではなかった。 ただ、今までに感じたことが無いほどに「帰りたい」と思った。 恋人がいるという男からの誘いを断った。 「つまんねえ奴」 豹変した目は私を蔑んでいるようだった。 何故そんな態度を取られないといけないのか、意味がわから

          ノット・ブラッシュアップ(仮)

          店員さんのマニュアル通りの言葉にひとつひとつ返事をし、最後には必ず「ありがとうございます」と言い添える。 ドアが閉じてしまわないように押さえ、後ろの人の通行をスムーズにする。 階段を前に躊躇しているベビーカーを押す人や、荷物の多いお年寄りに声をかける。 「人と関わりたい」 という、私個人の寂しさを紛らわせるための行為。 私はこの行為の先に生まれるほんの少しの会話をも恋しく、必要とするほどに寂しく感じることがある。 だから私は、これらの行為の後に相手からの反応がほしい。なんの

          ノット・ブラッシュアップ(仮)

          物足りなさと愛おしさ

          スマホアプリで聞く音楽がなにかずっと物足りない。 曲数、アーティスト数に不満がある、というわけではない。 自分でも自分が何を欲してるのか理解できないからそのまま目を瞑ってた。 実家へ帰省した。 ふと思い立ってウォークマンを引っ張り出してみる。 年季が入っていて充電はない。まだ使えるのかも分からない。画面の日付は4年前の1月。 物足りなさの答えはここにあるのではないか、根拠のない期待を持った。 イヤホンはお気に入りだった黄緑色。重低音をしっかり聞きたくていろいろと悩んだ末に買

          物足りなさと愛おしさ