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Airbnb ExperiencesのCommunity Leaderとは?

2019年3月31日に東京で開催されたAirbnb Experiences Summitで、TakakoさんやJonnyから紹介された"Community Leader"。何度も"Community Leader"という言葉が出てきて、「?」となった方々も多いのではないだろうか。

そもそも、「東京はわかるけど、なぜ大阪や京都にはなくて、福岡なのか」と。

私自身も、本当にざっくりとした紹介となり、最後までざっくりしていたのだが、そんなざっくり紹介に対してもめげずに「コミュニティーリーダーに興味があります!」「何かお手伝いできることありますか?」「具体的にどういったことをされてるのでしょうか?」と話し掛けて頂いた方々に、この場を借りて御礼を言いたい。Thank you and well done!!

そして、改めてAirbnb ExperiencesのCommunity Leaderの役割、私がCommunity Leaderになった経緯と目的、グローバル企業のローカライゼーションの話も少し踏まえてまとめたいと思う。

●Community Leaderとは?

世界各都市にいる、地元を愛しAirbnbの世界観、ミッションを広げながら、地元の体験ホストのコミュニティを育成していく人。また、地元の声をAirbnb全体にあげる役割も担う。

世界には現在、60以上の都市にCommunity Leaderがおり、主にFacebookグループを使いAirbnb本社からの情報アップデートや地元でのミートアップイベント等を開催している。世界中の情報はまた、Community Leader専用のグループでも日々共有されている。

現在アジアでは、インドネシア、タイ、インド、香港、シンガポール、そして日本にCommunity Leaderがいる。

全てはこちらのAirbnbのオフィシャルブログに掲載されているので、是非一度ご確認頂きたい。どこにご自身のモチベーションを持っていくかは、私たちのクリエィティブ次第。

●Community Leaderになる方法

2019年4月現在、上記オフィシャルブログのアプリケーションフォームで応募が開始されているので、こちらを通して応募ができる。

Airbnbが創造する世界観をより広げたい、地元のコミュニティをもっと盛り上げたい、世界中にいるホストと繋がりたい等、情熱と責任感に溢れた方々に是非ジョインしてほしい。

●私がCommunity Leaderになった経緯と目的

結論を先にお伝えすると、目的は単純で
「大好きな地元を世界に広げたいから」である。

私がAirbnbを知ったのは今から約5年前。そのときはゲストとしてスウェーデンのストックホルムで地元のファミリー宅に数泊させてもらったのだが、出会った瞬間に、「帰ってきた」と温かい気持ちになったのを今でも覚えている。

その時に、Airbnbの世界観と可能性に衝撃を受け、それ以来福岡でホームホストや体験ホスト、ゲスト、友人宅のサポート、イベントの開催サポート、登壇等で関わりを続けていた。何より、福岡で出会った人々で、今でも仲良くしている人々はほとんどAirbnb繋がりだ。

Airbnbとは別に大阪や福岡、東京、シンガポールや台湾等で、旅好きな人々を集めてミートアップのイベントを過去7年間程、気が向いたときに開催しており、自分が好きなことをやって感謝されたり、人々が繋がった後にイベントや旅に一緒に出掛けたり、仕事が生まれたりする話を聞いて、単純に嬉しかったのである。

昨年、福岡でAirbnbの体験が開始されるのを知り、その数か月後にCommunity Leaderという存在を知り、「これは、世界に福岡を知ってもらうチャンスだ」と思った。グローバル企業の(そして大抵私たちがユーザーとして使っているグローバル企業の本社はアメリカなので、アメリカ企業の)本社の人々は、大抵、日本だと東京か大阪しか知らない。これは当然で、日本の首都は東京である。ゲストの需要や人口や経済や何でも、ローカライズするときに一番に見るのは、数値である。単純に、儲かるのか?と。

ホストとしては、東京や大阪などの大都市が直面する問題は、類似体験が増えすぎている、価格競争になる等が出てくるかもしれないが、福岡や九州になると、まだまだビジター数が少ない、といった別の悩みを聞く。周りに、何もない。交通が不便だから。ただ、そのような外的要因を嘆いても仕方が無いので、自分は自分ができることをする。

Community Leaderというポジションだと、世界に福岡や九州という名前を広げながらも、同時にAirbnb本社やグローバルとの繋がりもできる。と考えた。

そして、そんな単純な理由で、地元の都市のグループができ、あのような大きなイベントでも、少しでも紹介してもらえた。

「東京はわかるけど、なぜ大阪や京都にはなくて、福岡なのか」の回答は、単純に私が福岡にいたからだ。応募して、伝えて、実現した。あなたがどの都市にいても、地元への愛と目的と情熱があればAirbnbは応えてくれるはず。

実際、数か月前にサンフランシスコにあるAirbnb本社にもお邪魔し、マネージャーとはランチの時間を共にし、オフィスも案内していただけた。その時に、福岡の話はもちろん、Airbnbが世界、特に日本に与えた影響と今後の可能性の話で盛り上がった。何点かホストの方々からあがっていたフィードバックの共有も含めて。

AmazonやGoogleの日本法人の方々の話のネタでもあり、グローバル企業の中ではよくある話だが、世界中に拠点がある外資系、特にIT企業内では物事の移り変わりやスピードが速すぎて、日本オフィスの内部の人物自身が、社内伝達で知るよりも先にyahooニュースやトラベルボイス等を見て、社内で(この場合は本社で)起きていることを知ることが多々ある。反面、本社はローカルで起きていることを知りたがっているが、いろいろ追いついていない。

ユーザーであり、ローカルの人々からの建設的なフィードバックは本当に大事であり、伝えるとその声が拾われて実装されることもよくある話。ただ、その声も量と質が大事であり、Community Leaderはその仲介の役割も担っている。(と、私は捉えている)

とはいえ、関わり方は人それぞれであり、たまたま、私の人生のミッションに沿ったポジションのひとつはCommunity Leaderであったということ。

私は、「居場所がある」と教えてくれた地元を世界に広げたかった。イベントを企画運営しながら、世界中の人々が同じ価値観で繋がっていく空間にいることが大好きだった。

そして、これを読んだ方々で、もし日本の、地元のCommunity Leaderになりたいという方々がいらっしゃったら、私は全力でサポートします。そして、もちろん体験ホストに、興味があっても躊躇してしまう、大きなイベントには尻込みしてしまう、あと一歩踏み出せない方々にも、是非まずは体験してほしいです。

全ては、日本には盛り上がっている場所がいくつもあるということを、世界に知って欲しいから。

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