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【Day8】ベトナム63省バイク旅(Kon Tum省編)インドシナ交差点

朝は、いつも天気が良い。そして、さすが中央高原地域。涼しい。まぁ、その分洗濯物がなかなか乾かないけれど。周りは自然が多いぶん、様々な虫たちが入って来るし、蚊帳が天井からかけられている。

朝6時頃の外の景色
庭にある、バナナの木
すぐに太陽が昇ってきた

朝、宿のお父さんに、バイクを洗浄してもらう。その間、また練乳たっぷりのカフェを飲みながら、「太陽の光よ、ありがとう」と思う。

近くにあった、バナ族の音楽が聞ける施設

次の目的地、Kon TumとMăng Đenの街まで行くまで、せっかく晴れていたのでPleikuで有名なMinh Thanh Pagodaに立ち寄ることに。このPagodaにいいくまでに、2か所の似たような場所に降りては、google map上で「ここじゃない」と迷いながら。

これはこれで、すごい塔だった

ようやく着いた場所には、さすが観光名所、この写真の背景には、たくさんの大型観光バスが。そうして、アオザイのレンタル場所も近くにあって、ここではたくさんのベトナム人女性がアオザイを着て記念撮影をしていた。

入り口 バイクをどこに停めるのかわからず、車の隣に停める・・・が、中に駐車場があった
建物自体もだけれど、この木々の育ち方がすごいな
太陽の光が差し込む瞬間 お気に入りの写真
入り口は小さかったけれど、とても広大な寺だった

さて、ここで少しKon Tumについて。Kon Tumは、ベトナム中央高原の Kon Tum 省の省都。4月~11月頃は雨期で降水量が多く、1月は気温が10度前後まで下がる(!)。今は20度~25度くらい。この周辺、特にラオスやカンボジアとの国境周辺は、深い森林でおおわれていた。ベトナム戦争時の、The Battle of Kon Tum(コントゥムの戦い:1972年5月2日 – 1972年7月1日)、また1975年3月、ホーチミン作戦で攻撃され、多くの難民が東の南中部に逃げた。コントゥムは、ベトナム語ではなく、バナ語で「コン=村」、「トゥム=湖」を意味する。(昔、バナ族の村があったことから)この辺りは、
高床式建築で有名なバナ族をはじめ、セダン族,、ジエトリエン族,、ラグライ族など多くの少数民族が住む地。

うー-ん、本当はもっと、それぞれの地域の歴史や文化の文献を詳しく読んだうえで、滞在したいけれど。でも、移動、読書、まとめ、共有。これが、私が今できる最大の社会貢献。

ちなみに、Kon Tum を検索していた際に、Kon Tum までの道路AH17をそのまま抜けて、ラオスまで行った方のブログがあって、面白いと思った場所は、地図上左上のNgã ba Biên giới、つまり「国境交差点」。右側の道路AH17を通るとラオスへ、左側の道路を通るとカンボジアへ、となっていて、google map上では、「観光名所」としてカテゴリー紹介されていた。ちなみに、以下のような写真を撮影している方々。ベトナム人は、よくgoogle map上にもご自身の写真やセルフィーを載せているので、そのまま共有する。(本人から何か言われたら消します・・・笑)

CAM PU CHIA は、カンボジア国 Cửa Khẩu Làoはラオス国境ゲート
こんな写真が撮りたいなぁ

ベトナムからラオスに抜ける国境検疫所は、ある程度設備と制度が整っているけれど、カンボジアへの国境検疫所は、ベトナム人はもちろん、外国人が利用できるのかは謎。看板もそうだけれど、あと何キロなのか書かれていないし、地図上でも深い森林に覆われていそうな緑色。

そうして、もっと南下していくと、Cột Mốc Biên giới Việt Nam – Campuchia- Lào「インドシナ交差点ーベトナムーラオスーカンボジア」が!これ、ラウンドアバウトみたいに1周するとカンボジア、ベトナム、ラオスの3か国を行き来することになる不思議な体験。なんで、人間は国境なんてものを作ったんだろうか。今は、臨時休業と設定されているけれど、世界がより平和になることを願うばかりです。

地図上、右側はベトナム、上がラオス、左下がカンボジア

名物料理Gỏi lá Út Cưng
Gỏi lá: 40種類もの山菜をふんだんに使う。肉、エビ、豚皮に、コショウ、塩、グリーンチリといったスパイスを塗して山菜で巻き、麦汁や卵などで作られたタレにつけて食べる。

チキンのマリネと竹ご飯も有名。

高原地域の景色を眺めながら、進む
ゲートを見ると、少し安心する

コントゥム省に入った瞬間、全ての道にベトナム国旗が。街中の小道にすら、国旗。愛国心が特に強い地域なのがわかる。

さて!Kon Tum の街での見どころと言えば!木造の建築物!歴史も勉強しないといけないけれど、建築やっぱり最高!

コントゥム大聖堂(Nhà thờ chính tòa Kon Tum):
1913年に貴重な木材で建設された大聖堂で、コントゥム市中心に位置する。ヨーロッパのローマ建築とバナ族の高床式建築の両方を取り入れた独特の建築様式となっている。と、ウィキペディア上で誰かが説明してくれている。

素晴らしき、融合!まぶしすぎて、写真が斜めになっているが気にしない
このドアの模様よ!
カフェ 木の家

礼拝は通常、早朝か夕方に行われているので、中に入ることはできなかったけれど、ウィキペディアに写真があった。

なんか、ヨーロッパで巡った教会よりも、かっこいいな

フォンギア教区カトリック教会(Nhà Thờ Giáo Xứ Phương Nghĩa):

全体的にシンプルなデザインだけれど・・
やはりこの木造の扉よ!!
隙間から、中の様子を拝見する怪しい人 誰も見てないけれど

コントゥム大司教館(Tòa giám mục Kon Tum):
コントゥム市のチャンフンダオ通りにある司教館(司教公邸)。1935年に建設が始まり、1938年に完成した。広い敷地を持ち、高い塀で囲まれている。洋風建築と少数民族の伝統建築が融合した設計となっており、同省の貴重な木材で建てられている。

わー、この風景、軽井沢あたりにありそう
美しい・・・!中は「プライベート」となっていて、入られなかったけれど外観だけでも満足

Indochine Coffee Kontum 
そうしてその後、竹建築へ。この Indochine Coffee Kontumは、ホテルに隣接していて、そのホテル自体の評判はあまり良くないのだけれど(笑)、コーヒー一杯でも飲んで竹建築に浸ろうと訪問。どこの竹建築を見ていても思うけれど、やはり夜のライトアップされている空間が美しいな。

カフェのバイク置き場 地方都市は無料だから良いな
平日の昼間から、おっちゃん達が井戸端会議
これもこれですごい圧巻 Vinh市内にあるカフェもこんな感じかな
コーヒーの豆も売っていた
コーヒーを飲みすぎているので、ココナッツアイス(35.000VND)を頂く 

チューモムライ国立公園(Vườn quốc gia Chư Mom Ray):コントゥム市から西に約55キロ、サータイ(Sa Thầy)郡とゴックホイ(Ngọc Hồi)郡に跨る。面積は4万8658ヘクタール。

Kon Plông県
コントゥム市から50キロのコンプロン(Kon Plông)郡にある。海抜1100メートルの高原に位置し、原生林に覆われており、トーンダム湖(Hồ Toong Đăm)、ダッケー滝(Thác Đăk Ke)、パーシー滝(Thác Pa Sỹ)、コンプロン森林(Rừng Kon Plông )など多く観光スポットがある。「第2のダラット」とも呼ばれる。Núi lửa Chư Đăng Ya あたりも美しかったな。(晴れたらね)

マンデン観光地(Khu du lịch Măng Đen)

いろいろ調べながら、いかんせんお腹が空いたので、周辺で食べる。水餃子が食べたくて、良さそうなお店を見つけたけれど、実際行ったらお店が無かった(笑)ので、結局Cơm phần(好きなおかずを選んで、ご飯とスープと一緒に食べる)屋さんへ。

こんなお店が至るところにあるから、餓死することないのが助かる
魚、肉、豆腐、野菜を全部いただく(30.000VND)
少数民族の高床式住宅だ!
ベトナム国旗が、どのお店や家の前にもあった
Vincom Plazaが!この周辺だけ、やたら欧米風の街
街の様子

さて、ドライブに慣れると、写真撮影しすぎて時間がすぐに過ぎていく。はやく、目的地へ向かわないと、また暗くなってしまう。目の前の視界が悪くなるのは本当に危険なので、それだけは避けないといけない。

Kon Tum から Măng Đen へ

山に入っていく~ 涼しいというか寒い
雲行きが怪しくなっていく が、道は走りやすい
たまに、自分がどこにいるのかわからなくなる
標高1200mの街に到着
運営しているホテルと、そうでない空虚な空間の差が激しい
カフェへの道

「これ上るんかーい」と一瞬思ったけれど、上り出したら意外と緩やかな坂だった。車で来ているベトナム人家族が、近くまで歩いていた。

Amazon Cafe & Bar (@ Chino Homestay)
偶然見つけたカフェで、食べ物何かないか聞いたら、「うーん、食べ物は無いけれど飲み物はあるよ」と言われたので、ジンジャーティーを注文。この辺りは、ホットドリンクが多いな。

ジンジャーティー(30.000VND)ハチミツ入りで美味しい
バーもオシャレだな
ここでは、犬8匹、猫1匹を飼っているらしい・・・みんな人懐こい 目の前で寝る猫

一度、宿に行き、チェックインを済ませてから、またカフェ巡りを。ここは、実はホーチミンでお世話になっているベトナム人の女性からオススメされた宿で、その方がMăng Đenの街も良いよと言っていたので今回来ることになった。センスが似ている人の「オススメ」は、自分の未来のお気に入りになるのを確信している。

宿の共有スペース
個室の部屋は、とてもオシャレだった
このドアも好き

目星をつけていたカフェの中には、1か月前に閉業してしまったところや、夕方には閉まってしまうところ(Google Mapには、24時間営業となっていたので、編集した)、改装中のところ、いろいろあったけれど、事前に連絡していたホテル&レストランは開いていた。ここもとてもよかった!!

Rosie Garden Mang Den
「あぁ、見ておくれ、みんな・・・この美しき空間を・・・」と独り言。まぁ、周りはベトナム人しかいないから、声に出しても誰もわかるまい、この感動を。(というか、実際に、店員さんに「このレストラン、素敵なデザインですね!!」と伝えた。すると「ベトナム語上手ですね」と返ってきた。会話になっていないけれど、お互いの感動を伝えあっている感覚)

このデザインはどこからくるのでしょうか 少数民族のデザインかな
ベトナムで一番美味しいCà phê sữa nóng(30.000VND)
こんなところがホーチミンにあったら、飲み物だけでも80.000VND以上はするだろうな
フクロウとか、高原地域のデザインを彷彿させる

ここで、日本とのワークショップ(オンライン)に参加。観光開発をテーマに、非常に有意義な内容だった。

そして、もう一軒。偶然、帰り道で見つけたカフェ。

Bạch Dương coffee

やー、おしゃれすぎるでしょう。むしろ、カフェ内の空間は、大都市よりも広くて、安くて、オシャレで、静かで、これ以上、何を求めるというのでしょうか、

カフェメニューは20.000VND~40.000VND(スムージーも38.000VND)
そして、ここである女の子(店員さん)に出会う(おじいちゃんと話している時、隠し撮り笑)

「ここ、何か食べ物販売している?」と聞く私に、「うー-ん、今の時間はピザくらいかな。でも私は、ここで働き始めてまだ1か月しか経っていないから、まだピザも作れないの。彼(他の店員さん)が作れるけれど、時間かかるよ?そしてサイズ大きいかも。」とのこと。珍しく、素直に(笑)いろいろ話しをする子だなぁと思って、とりあえずクロワッサンがあったので、それだけ注文して席に着こうとしたら、「私も、隣座っていい?食べている間、話しましょう!」と。

よく聞くと、このVuちゃんは、この近くの街が故郷だけれど、大学でホーチミン市に出て、それから大学卒業後は3年間ホーチミン市のユニクロで働いていたのだそう。その後、健康面で、やっぱり自然に囲まれた場所が良い、そして故郷に近い場所が良い、とのことで、1か月前からMăng Đenのこのカフェで働いているとのこと。

ベトナム語しか話せない、と言っていたけれど、きっと、このお客さんに対する好奇心とか話しかけ方は、ユニクロから学んだんじゃないかな?言葉は話せるに越したことはないし、特に緊急事態や、助けを求めたり、食べたいものやトイレに行きたい等と言ったりする際(というか基本的欲求を満たすための会話)ももちろん大事だけれど、このサービス精神は、言語は関係ないと思った。

あー、長い満ち足りた日だったな。今日も。途中、天候が怪しくなって、大雨になったらどうしようと思ったけれど、なんとか雨も降らず、無事たどり着いて良かった。

行った場所
Minh Thanh Pagoda
コントゥム大聖堂(Nhà thờ chính tòa Kon Tum)
フォンギア教区カトリック教会(Nhà Thờ Giáo Xứ Phương Nghĩa)
コントゥム大司教館(Tòa giám mục Kon Tum)
INDOCHINE COFFEE
Amazon Cafe & Bar (@ Chino Homestay)
Rosie Garden Mang Den
Bạch Dương coffee

費用
宿泊費(2泊)
500.000VND
ガソリン代
100.000VND
Bánh sừng bò(クロワッサン)
25.000VND
Kem Dâu Dừa Socola(ココナッツアイスクリーム チョコレートがけ)
35.000VND
Cơm phần
30.000VND
Cà phê sữa nóng(ホットコーヒー)
30.000VND
合計:750.000VND

次回行きたい場所
インドシナ交差点!(笑)
Lang Ho Homestay - Coffee

ふと気づいたことまとめ
・メニュー上の値段から、だいたい5000VND~10.000VND程値上がりしている。壁にメニューや値段を提示しているお店では、手書きで変えたりしているけれど、メニュー本は変わってないので、支払いの際に気づく
・ブティックホテルやリゾートホテルに行っても、家族旅行者が多いと夜遅くまで賑やか
・やはり、何といっても人材育成。ハードを建てても、人材が育たないと、ビジネスが成り立たない
・何かしらの設備やサービスは、求めないと手に入らない(宿とは、メッセンジャーで連絡することが多い)
・問題は言語というよりも、興味、好奇心、関心、人との付き合い方
・高原地域のカフェは、無料で提供されるお茶も温かい

創造の場所であるカフェ代のサポートを頂けると嬉しいです! 旅先で出会った料理、カフェ、空間、建築、熱帯植物を紹介していきます。 感性=知識×経験 மிக்க நன்றி