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昔話に学ぶ<瓢箪から駒>

逸話

その人やものについての

あまり知られていない興味深い話。エピソード。

各地で様々なお話があり

それから言葉が誕生することもある。

過去に猿橋の逸話を紹介したね。

今日は言葉の誕生に関する逸話を調べてみたよ

『瓢箪から駒』

思いがけないことが起こること

また、冗談半分で言ったことが現実になること

「駒」は馬のこと

瓢箪のような小さい口から、

馬のように大きいものが飛び出す意味から。

『上方(京都)いろはかるた』の一つ

似たような言葉で

 嘘から出たまこと

虚は実を引く

根もない嘘から芽が生える

灰吹きから蛇が出る なんかもあるね。

このお話は

伊達政宗の逸話が発端なんだと。

伊達男というワードも伊達政宗から出来てる。

彼の生きざまがそうさせるのかな。

新たな言葉を紡ぐ生き様

カッコいいね。

時は1614年

大坂冬の陣で和睦が成立し、

家康方の大名たちは暇をもてあそんでいた。

そこで陣中のあちこちで

「香合わせ」をしようということになった。

香合わせは、

香木のかけらを燃やして

木の名前を当てるゲーム。

名前を当てた者に賞品を出していて、

各大名とも鞍の泥除けや弓矢といった

様々な豪華な賞品を出していた

そこに

伊達政宗も参加することになった

彼が出した賞品はなんと瓢箪(ひょうたん)

いつも腰からぶら下げている粗末なもの

オシャレで知られていた伊達政宗。

自身も軍団もいつもきらびやかに飾っていた

そんな政宗が粗末な賞品を出してきたので、

他の大名たちは「おかしな景品だ」といって、

香合わせに勝っても

誰も政宗の賞品を選ぼうとしませんでした

結局、

香合わせの主催者の家来がひょうたんを取り、

滞りなく香合わせは終わった。

政宗は帰るときになって、

「ほら、瓢箪から駒が出たぞ」と、

自分が乗ってきた、

豪華に飾り付けられた馬を

そのものに与えました。

周囲の人々は政宗の真意を知り、

とてもうらやましがった。

やることが派手で

いつも周囲の度肝を抜いたという政宗。

サプライズもド派手だと

結果、印象に残りやすいですね。


心理学の分野でも

ポジティブなもので苦痛のないサプライズは

脳が喜び

継続的持続的に効果をもたらすとされています

心を動かすことで

サプライズと同等の効果もあるとされており

色々な事象も定義づけされています。

吊り橋効果なんかもそうですかね。

ゲインロス効果も有名ですかね。

最初にマイナスの印象を与えておいて、

後からプラスの印象を与えると、

相手により良い印象を与えることができる

人の心理状況において、

プラスとマイナスの変化量が大きいほど

人の心に深く影響を与える

いい人が悪いことをしたら

物凄く叩かれて

悪い人が悪いことをしたら

あまり拡散されない

逆に

悪い人がいいことをすると

物凄く褒められて

いい人がいいことをすると

そこまで注目されない

ってのもありますね。

スーパーの試食コーナーも

事象としては小さなことかもしれませんが

プチサプライズですよね。

返報性の法則

人から何かを与えてもらったときに、

その人に対してお礼をしなければと思ってしまう

この効果をうまく活用されています。

基本的に

ヒトは

得体のしれないものからいきなり

商売や売り込みを仕掛けられた場合、

その相手のことを100%嫌いになります。

だって信用してないんですもの

試食コーナーだって

バイヤーの人がいると

警戒しますよね。

でも優しそうな人だったり

美味しそうなものを作りそうだったり

結局人は見た目で判断しがちなんです。

伊達政宗も

世間からは

オシャレでド派手で奇抜というイメージ

を勝手に持たれていた

そんな方から

瓢箪なんてシンプルなものが

出てきたら、

それこそガッカリする。

大きくマイナスの評価。

スッと馬を出せば

そこまで驚かれることはなかったでしょう。

でも一旦下げて上げる。

意表を突いたサプライズにより

心が大きく動かされたこととなります。

きっとや

家来たちからの人望は厚かったことでしょう。

プロスペクト理論なんかもありますね。

ちょっとした特典でも、

一度に伝えるのではなく、

ヒトとの会話のなかで、

手札を1枚ずつ順番に切っていく

一回で渡せるものを

小出しにして渡すことで

喜びが増すのだと


ヒトは生きてる

だからこそ何かしらは起きる

でも有名になるとか記録に残るのは

それなりに印象に残ったり、記憶に残ったり

言葉が上手だったりするからかと。

有名人だから有名なことが起きているんじゃない

無名でも生きてりゃ何らか起きている

誰しもそれなりにエピソードはあって

要はそれをどう捉えるかどう説明するか

だと思う

人が死ぬ時は

他者の記憶から忘れられた時

忘れなければずっと記憶の中で生きている

ものを数える単位は残るもので構成されてる

馬は頭

鳥は羽

人は名

私は

ヒトに語られるほどのエピソードを残せるのか

そんな人であればいいな

サポートがなんなのかすら理解できていませんが、少しでも誰かのためになる記事を綴り続けられるよう、今後ともコツコツと頑張ります!