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1日1冊オススメ本レビュー

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ブックコーディネーターが毎日1冊、サクッと読めるオススメ本ブックレビューを公開していきます。
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2021年6月の記事一覧

能・文楽・歌舞伎

"多分、アリストテレスは、身分の低い人の不幸はみじめであっても、悲劇的ではないという意見…

アメリカ(失踪者)

"カール・ロスマンは、いましも汽船が速力を落としてゆるゆるとニューヨークの港に入って行っ…

転生!太宰治

"お道化。人間の生活というものがわからない私にできる、唯一の処世術。意識するよりも先に、…

素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち

"でも、僕みたいなふつうの猫が、翼のある猫に、なにかやってあげられるものだろうか?アレキ…

太宰治の辞書

"私は、あぶなっかしくいった。『《生れて、すみません》は、太宰の言葉じゃないんですか』『…

ビラヴド

"一二四番地は悪意に満ちていた。赤ん坊の恨みがこもっていた。その家に住んでいる女たちはそ…

戦国と宗教

"本書では宗派ではなく『天道』の観念にあえて注目したい(中略)一向一揆で知られる真宗本願寺派や、広域な展開をみせた曹洞宗など在来宗教の特質も、外来のキリスト教が急速に広まっていった理由も見えてくると思われるからである"2016年発刊の本書は研究者が宗教から戦国社会を考察した刺激的一冊。 個人的には、コロナ禍で京都の寺社仏閣巡りばかりをしている事もあり、サブテキスト的に手にとってみました。 ⁡ さて、そんな本書は中世後期の宗教社会史、中でも一向一揆や京都を中心とする戦国期の「

審判(訴訟)

"何者か、ヨーゼフ・Kを密告したものがあるに相違ない。というわけは、ある朝、身に覚えのない…

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか

"一体なぜ。本書はこの問いからはじまる。なぜ一九六五年をもってキツネにだまされたという物…

映画大好きポンポさん(シリーズ)

"『ああそれは簡単だね なんたってウチの若いスタッフの中でジーン君が1番ダントツで......目…

東京藝大で教わる西洋美術の見かた

"本書は、藝大で私が開講する『美術史概説』の授業をまとめた『藝大で学ぶ美術史』そのものな…

完本 仏像のひみつ

"この本を、いつでもそばに置いていただけるなら、お寺や博物館で仏像に出会い、鑑賞するのが…

あるある兵庫五国

"『あなたは、どこのご出身ですか』そう聞かれて、これほど名前が出てこない県を、他に知りま…

自律する子の育て方

"今回の本で取り上げた『心理的安全性』と『メタ認知能力』というテーマは、概念を理解することはさほど難しくありません(中略)難しいのが実践です。"2021年発刊の本書は、経験主義、結果主義的な日本の学校教育を最新の脳神経科学の研究をエビデンスに理論的に問い直す。刺激的な一冊。 個人的には、企画した持ち寄り読書会で子育て世代の参加者に強くオススメされた事もあり手にとりました。  さて、そんな本書は麹町中学校の元校長時代に『宿題、定期テスト、頭髪・服装指導・固定担任廃止』