非上場という隠れ蓑。

たまには法律家として、昨今感じたことを発信していきます(笑)


深夜3時。


また朝になると、熱を帯びて報道がされるだろう
「ビッグモーター社」の報道。。


以下はあくまで私人としての私見ではありますが。





大手企業。


この定義をご存じでしょうか。


知名度。従業員数。売上。社会的信用。


だいたいは、法的なことよりもイメージが先行するこの国で、大手企業の定義といえば

聞いたことある!

これじゃないかなと思います。



ただ、知名度よりも重要なのは、社内のコンプライアンス体制であったりします。


これが整う体制にするには、
上場

侮れません。



上場と非上場、どう違うのか。

私も非上場大手企業にいるときは分からなかった。


竹中工務店、サントリー、ミツカン、ECC、名立たる会社が実は非上場であり、
法務部門がある。


ではなぜ?ビッグモーターのような大手企業が、
世間を何も知らないような企業体質なのか。


上場するには、会社法の定めに従って、
様々な法的な管理を求められます。


ただし、上場するか否かは、自由なので、
いくら有名企業でも、上場する必要はありません。


上場によって、得られるもの、失われるもの。


会社としては、売上が上がり、法的な要素を省くことができれば
こんなに都合が良いことはありません。


コンプライアンスなんてなくとも、
有名企業として、人材は集まり、顧客の集客はでき、
必要な資源が集まります。

また、社外監査を入れる必要が無くなる。


よって、契約書などの法的な管理はほぼ要らなくなります。


法務部門は愚か、総務がちょろっと管理する。
それで、法務は完結してしまいます。


まさに「隠れ蓑」。



そして、法律の敵。



徹底的にやれ、と個人的に思います。



なぜなら、CMでも有名な非上場企業が他にも隠れ蓑として
活動していることを知っているから。


法務の仕事を愛している人間として、
少しでも社会が浄化されるように。


そう願って、止みません。

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