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キャリアデザイン日記①芸術と自由と、社会貢献。

 働いてない時間をどう使うか、転職してから迷うようになりました。

 転職前は、ずっとイラストや創作のことで頭がいっぱい。イラストを活用して動画制作、グッズ制作や依頼対応。納期が迫れば最低でも平日は3時間、休日は6時間近く作業をする日々でした。定時で退社できて週休二日の会社だったから時間がありました。

 そのころ、単にイラストを描いていくというのは楽しかったけど、段々イラストは手段であって目的じゃない、って分かってから、その先の目的が見えなくて…
 楽しい、だけじゃもう動けない、ただ描くだけのことに満足できない。"やりがい"や"目的観"みたいなものが必要に思えてきました。イラストを手段にして、何をしたいの?

 前までは、添削やメイキングで人の力になれるのが嬉しかったです。イラストを描いて、イベントに出て、ロフトみたいな名の知れた場所でグッズが売ってもらえること。個人さんから制作依頼が来てその仕事をすること。コロナ禍になってからはYouTubeでのチャンネル登録者数が増えていったこと。単純に楽しくて、嬉しかった日々。

 でも、だんだん、違和感を覚えてしまいました。自分が評価されていくことが、独りよがりのように感じてしまったのです。誰かの笑顔に繋がっているような気もするけど、社会貢献性が低い!みたいな気持ち。今の自分が評価されることが、納得いかない気持ち。自分だけが嬉しいような気がして。空虚に見えて。

 元々、公務員志望だったし、新卒で入った会社も、今だってどっちかと言えば固めの業界にいるから、そういう「わかりやすい」社会貢献欲がエンターテイメントの方向性では解消できないのか?などなど考え.…。この業界で、人目にうつらなくても人の命を支えている人をたくさん見ていて、感謝されずにクレームばかりで、憧れられることだって少なくても、懸命に働いている人を見てるから…そういう人に光がもっと当たればいいのに、とか考えていました。

 だけど、それって分かりやすいか分かりやすくないかだけで、どんな仕事も誰かの役に立つから経済が回っている、という事実もあって、それを無視しているような気持ちもあります。昔から、1次産業なくして2次産業も3次産業もないし、という気持ちも大きくて、そういう社会生活の基盤を支える仕事から完全に離れることが怖かったのかもしれません。そういうの手放して創作的であるだけって、宇宙に行っちゃうみたいな不安があって、何も知らずに生きていて、世界が崩壊するんじゃ?みたいな不安…

絵空事だけで現実を突き放して無責任に生きていくような不安。

 私は今エンタメとは全く関係のない固めの業界で広報活動の為に、動画撮影や編集、チラシやパンフづくりをする機会があります。イラスト描いたり、デザインの仕事だって、こんな業界だからこそやらせてもらえる機会があって、自由度が高くて、それってなんだかすごい幸運だったなとも思っているのです。あまり光の当たらない業界で、小さな会社で、自由度の高い職種だからできたこと。プロというには甘くて、趣味というには大きな力は、ここだから買ってもらえた。
 これはこれで必要な経験だったのだと、ありがたく受け取っています。デザイン業界で未経験の独学人間が、デザイナーとかイラストレーターなんて遠すぎる世界みたいだったから。


 0から何かを作るのが好きで、イラストに限らず、小説、ホームページ、音楽、粘土、動画編集、写真と何をしても幅広く好きだった。だから、AIが49%の仕事を補っていく世界で、0から1を生み出せるのは人工知能じゃなくて人間って聞いた時も、なんだか嬉しかったものです。

 でも「創造」って単にものづくりだけじゃなくて、システムを立ち上げることや企画を練ることも含まれるのかもしれないと最近気がつきました。
これから自分の担っていくことが、自分が注目されるためのコンテンツじゃなくて、独りよがりじゃなくて、誰かの役に立って、ちゃんと社会の歯車になっていると"実感"しやすい活動が必要なのかもしれません。


あれこれ願うのは簡単で、行動することの方が大切で、ほとんどのことってやらないとわからなくて。その行動によって捨てるべきものも数えていかなくてはいけないと思いました。
そんなことを今年いっぱい悩んでしまうかもしれません。

ずっと同じことぐるぐる考える時間がほんとーに長いのが癖なので、日記で記録して少しでも前に進んでいけるように頑張りたい、キャリア日記なのでした。

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