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<第22回>交配の方法を知る⑤

第18回から交配について一般的な方法と私なりの考え方をお伝えできればと考えて配信をしています。前回まで、どのように親株を選ぶのかについてお話をしていきましたが、今回は親株を選んで種を蒔く時期、そして選抜についてお話をしていきます。
今回の配信もRadiotalkでお話をしています。


一般的にはタネは20度以上の温度と、70%近くの湿度がなければ発芽しません。
また、湿度がありすぎてもカビが来てしまったり、苗が弱ってしまうなどして上手く育ってくれません。

ですので種が採れたからといってすぐに撒いてしまうのは危険ですので、生育できる条件が整っているかを確認して種を蒔きましょう。

無事種を蒔くことができたら、成長を待ちます。
ちなみに、なのですが例えば多肉植物などは花が咲くまで2年以上かかるでしょう。
パンジーなど山野草は1年で花を咲かせるのでサイクルを短くして交配をすることができます。

花が咲いたら選抜をしていくのですが、まず見るのは花の形、そして色です。しっかり交配ができていたら形と色が親株と異なり、ミックスされたものとなっています。
もし、親株と同じような色や形であれば上手く交配できず、自家受粉又は別の花と受粉をしている可能性があります。

もし、上手にできていたら次は草の形、全体的なフォルムをみましょう。自分の理想とする葉っぱや株の姿をみます。
最後に根張りはしっかりとあるかもみてみましょう。根をよく貼ってくれる株を選ぶことが、今後の交配に重要な要素となります。

だいたい10〜20の種を蒔いたら、いちばん良いものだけを残してあとは廃棄します。
こうすることで、より理想の姿へ近づけていきます。

ちなみに、1系統を10年近く選抜すると200株あるうち一つしか選べなくなってきますので、かなり心が痛くなる作業になってきますが、このあたりは後々お話をしましょう。

今日は種を蒔く時期と一番目の交配株の選抜についてお話をしていきました。いかがだったでしょうか。

大型連休も今日で最終日です。終日晴れるようですので、最終日素敵な1日をお送りください。

それでは、今日も良い1日を。

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