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今宵に辿り着くまでに

看護師も賞与前の面談ということで連日膝をつき合わせている。成績や評価を言い渡せと言われるものの、言いにくいな〜、嫌だな〜と思っていたが、新しい人たちと話すのは概ね楽しかった。
たまたま最近入って来てくれた2人が頑張り屋で好奇心旺盛。そうなると当然これまでの人生が、少なくとも仕事の面では容易に想像出来る。
要するに積極的な分、周囲の人々よりも早く仕事を覚える。
さらにはできないことにもチャレンジするし、人より仕事の実務をこなす回数が多くなる。
そりゃ、結果的にどこへ行っても熟練した出来る人になるわけだ。

面談であるというのに「楽しいです!ここに来て良かったです!」と言って下さる。
一方で古参の人々はそれが面白くない。
あっという間に追い越されて。。。というより、新人さんにも歴史があるので最初から追い越すも追い越されるもない。仕事には人生が出る。ところが、不思議なことに一つところに勤める人というのは、新人さんたちの経歴を考慮に入れずスタート地点を間違える。

そんな理由で拗ねて「もう私なんか辞めた方が良いですよね。」と言う人たちが出ているという状況。

これまではそのゲームに乗っかる・・・というより、本心から「そんなことないよ。」と良いところを言葉にして表して来たのだけど、最近はもう疲れ果てて来た。まったく同じゲームをしかけて来るばかりなので。

人は元気な人といると元気になる。何か不幸そうな人とか、自分より劣ると思った人を観て元気が出る人というのは、やはりどこか健全ではない。

片方が落ち込むと片方がハイテンションになるというのが古参の人々のパターンだったので、それが今変わってきている。それがどうにも気に入らなくて色んな方法で頑張る人の邪魔をしている人たち。

毎日色んなものを目にするものの、段々分かって来た。

人の動向で仕事のモチベが上下するというのは、最初からあまり真面目に仕事をしていない人、向き合っていない人たちなのかも知れない。

しかし、そんな人々が居ようともご利用者様はお腹いっぱいになって、今宵あたたかな毛布にくるまれて健やかに眠る。どんな人がいてもそれが守られれば良い。と、何だか段々理想のレベルが下がって来ているようなのだが、私の理想なんてどうでも良いのである。

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