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過ぎ去ると面白い

昨年の今頃は長年働いていた特養を退職して、気ままな派遣生活をしていた。とある有料老人ホームに勤めて2~3ヶ月ほど経った頃だったろうか。

色んなところで色んなことをやってみると、自分が知らなかった自分の特徴が見えて来ることがある。
その時、つくづく思ったのは、私は余程酷い勤務先でなければ、どこでも居心地が良くなってしまうなということ。

「え?まだ来てから一週間でしょ?」とか「一か月でしょ?」と笑いながら言われるほどに馴染んでいるらしい。ただ、自分が遣り甲斐があるかどうか?は別。と言いたいところだけど、これまたどこでも遣り甲斐のあることを見つけてしまう。
ただの工夫とか効率の話なのだが、私はそんなことをして浮いた時間で利用者さんの傍に行きたい。

それを良く思ってくれる人の方が多いので助かるのだが、良く思わない少数の人にいつも邪魔をされる。

そういう方々にジーーっと注目されて、ぎゅうううう!と支配されようとして無駄だと分かると腹を立てたり、頭を下げたり、とにかくそういった方々はいつもバタバタとうるさい。
多分自分たちでも何がしたいのか途中で分からなくなるのだろう。

あそこの施設長も嫉妬深い人だった。看護師と介護士は口を聞いてはならないとか、おかしなことを言っていたのだけど、そうでもしないと接点を持とうとしてこないほど部下に嫌われていて、それを知っていたのかも知れない。
何度も誘われて適当に居心地が良くなって正社員の誘いを受けそうになったけれど、時が経てば経つほど、辞めておいて良かったなあ~とつくづく思う。

年末が近づいて来ているせいか、また色んなことを思い出す。
未来は分からないけれど、多分、好きなようにしかしないのが自分。やっと少しづつ分かって来た。

珈琲メーカーがドリップを終えてカチッという音が響いた。
今宵もKちゃんと語らう。

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