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制限

分からなくても不自由しないことと言うのは世の中に沢山あると思う。
しかもその多くのことが存在することすら知らないまま、分からないままで生涯を終えることの多いのだろう。

その一方で分からないと非常にストレスが溜まることがある。その一つが仕事。

派遣の私と同時期に入った正社員の人のことを毎日毎日主任がなじっている。
「いつになったら覚えるの?これじゃあ、私は休めないじゃない!」とキーっ!となっている。
が、傍から見ていると教えないと分からないだろ?という感想。

そして本日は何を言うのか?と思ったら「明日私が休みだから、○○先生の定期診療にはOhzaさんがついて。」と言うのだ。本来は正社員のTさんの仕事なのだが「あの人、全然ダメだから。」と。

私も一度も教えて貰ったことがないのに、しかも、私はいちおう今のところ派遣なのにおかしなことだ。

しかし、彼女のそういったところを施設長が分かっていて「ちゃんと教えられないのなら、自分が居なくても分かるようにしてから休みなさい。」と叱っていた。
まあ、当然のことだと思うけど・・・ボスに言われたことを一日中怒りながら翌日の定期診療の準備をしていた。
「どうして私がこんなめに合うわけ?!」と言うので、「いつもはその作業、やらなくて済むことなの?」と訊くと「いつもやってるわよ!」と言う。

それならば、それはTさんのせいじゃなく、やらなければならないことをやっているというだけでは?

その嫌な空気の中に居なければならないならいっそさっさと自分がやりたいくらいで、実際分かる範囲に手をつけたこともあるのだが、あっという間に終わった。が、どうしても教えて貰わなければならない範囲のこともあるので訊くわけだが、そういう時に限って早口になって何を言っているのか分からない。ああ、覚えられたくないのだなあ~。でも、文句は言いたいのだなあ~。

こういう人の下で物事を覚えていくのは非常に困難だ。当分不自由なままでいることだろう。

が、想像するに、いくら難しい仕事に見せようとしても、いずれはばれること。
「覚えるな。育つな。」という圧力からいずれは脱したいなと思うわけである。

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