Living Instrumentsを意識してベンディングする

2022/01/12(Wed.)

 先日より論文のためにサーキットベンディングの作品例を作成しており、今日も回路に触れて面白いポイントを探りつつコンセプトについて考えました。今回の作品では、リード・ガザラが提唱している「Living Instruments(生きている楽器)」の考えに則り、直接回路に触れるような感覚や電子部品の磨耗や老朽化による音の変化(老化)を感じることを意識して設計しています。
 サーキットベンディングでもう少し踏み込めそうな部分として「ケーシング」が挙げられます。イメージとしては電子楽器の筐体を開けると改造された電子回路がむき出しになっており、基板から伸びた電極に直接ワニ口クリップなどで短絡を起こします。改造した基板を再び筐体に収めてブラックボックス化するのでなく、常にオープンにするようなイメージですね。うまく完成したら良いなぁ。

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