第22回 「handeyecoordination」
今回は「handeyecoordination」についてお話ししたいと思います。
読んで字のごとく
「目と手の協調」
あまり聞きなれないワードですが、海外ではこのトレーニングが盛んに行われています。
具体的にどんなことなのかからお話ししていきましょう。
●ハンドアイコーディネーション
日本ではまだまだ聞きなれないですが、英語圏の国ではよく使うワードであり
特にスポーツのおいてはとても重要なスキルになります。
余談にはなりますがドクター(外科医)の世界でもこのスキルは重要で
「モニターを見ながら内視鏡手術」を行う上で、このスキルが重要になります。
▼学術的定義
「視界的なシステムがインプットした情報を整理し、筋肉の動きをコントロールするシグナルを出す」
一連のプロセスをハンドアイコーディネーションと称し、単純な作業と思われるが、情報が多ければ多いほど複雑なスキルになります。
また「様々な目に映る物質を区別しながら手を正確に動かす」
わかりやすいものだけではなく、複雑なものの中から判断し動作に導くという
繊細なシステムが求められる。
スポーツにおいてのハンドアイコーディネーションは
「正確性だけではなく,速さ(スピード)が求められる」
●ハンドアイコーディネーションの重要性
スポーツの現場において、繰り返し同じ練習をすることがあります。
もちろんこれが悪いわけではありません。
しかしながら、試合では同じ状況というのは2度訪れることはないです。
あるトップ選手がこんなことを言ってました。
「複雑な練習を取り入れないと脳は働いていかない。だからこそ、我々は大きなボールから小さなボールまで様々なボールを使いながら練習を行う。何故なら、ボールが変化していく度にハンドアイコーディネーションを適応させていかなければならないからだ。突如、君の脳は動き出すことになる。色を使うのも良いアイディアだろう。色のついたボードを掲げても良いし、コーチがシュートを撃つ時に色を叫んでも良い。選手はその状況で、多くの事に集中する必要が出てくる。それが周辺視野を広げることにも繋がる。ただ単純にボールを取るだけとは違い脳が働くことになる。」
ここでのポイントというのは”脳”です。
フィジカル・スキルアップをするためには”脳”のトレーニングは重要ということです。
単純な繰り返しの作業を行うことで”脳”は慣れてしまい成長を鈍らせる。
スポーツの現場において同じことが繰り返されることはないですからね。
トレーナーの現場においてハンドアイコーディネーションが低い選手がいました。
走る・泳ぐ・重いものを持つなどはスッとできるのですが、ボールなどを使ったトレーニングになると全くできなくなってしまう。
球技の選手ではないのでボールを使わなくてもいいのですが、こう言ったところでセンスというのが垣間見得ます。
私の見解ですがセンスのない選手は時間が経つにつれ考えが固くなって行きます。
反対にセンスがある選手は様々なものを取り入れようと柔軟になって行きます。
こういうとこでも差が出るということです。
関係のない話ですが以前アスリートのグアムキャンプの帯同の際に
サッカーの「カズ選手」と一緒になることがありました。
朝から夜までビッチリのスケジュールにも関わらず、他の選手のトレーナーを捕まえて自分の休み時間を使って指導を受けてました。
いくつになっても新しいものを取り入れる・新しい刺激を入れるというのはとても大切なことだとその時に勉強させてもらいました。
だからいまだに現役でいられるのかもしれませんね。
●ハンドアイコーディネーショントレーニング
ハンドアイコーディネーションを適応させていくことが
アスリートにおいて一つの重要なキーワードになります。
ある専門家がこのようなことを言っていました。
「脳神経系を鍛えることによりインプットとアウトプットにかかる時間を限りなく0に近づけることが重要だ」
つまり「目の前で起きた状況に対し瞬時に判断し正確に行動に移す」
目から脳そして手へつながる情報のプロセスをできる限り無駄なく効率よく行うことが必要となります。
どのようなトレーニングがあるか、動画をいくつか紹介したいと思います。
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