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なぜ脚本演劇ではなく「IMPRO」のパフォーマンスを毎週やっているのか

本日2回目の記事。きっかけはこちらのツイート。

そうです。自分の公演の宣伝のためです。
というかこの公演に限らず、自分のやってるパフォーマンスというものの宣伝というか紹介というか、そういったことをさせていただこうかなと思って書きました。
どうぞお楽しみくださいませ。

僕のパフォーマンス「IMPRO」

なぜ「IMPRO」と英語表記したかというと、インプロや即興という言葉に嫌悪感を持っている人がいるかと思ったからです。なのであえて英語表記にして格好よくしました。この記事の中だけではこれを押し通そうと思います。
とはいえ指すものは変わらないです。即興演劇のことです。でも演劇にも色々あるように、即興演劇にも色々あるので、もしかしたら今まで観た即興演劇とは違うものかもしれません、というかその可能性は高いかと思います。
よく「インプロ」と称して行われているものは「面白いこと言う合戦」になりがちです(最近は減りましたが)。その身内受けっぽい雰囲気が苦手だったという人は多いかと思います。そういうのとは違うよということをまず最初に言っておきます。

なぜ脚本演劇ではなく「IMPRO」なのか?

そもそもなぜ僕が脚本演劇ではなく、IMPROを生業にしているかというと、僕が実現させたいことを果たすための最高の手段だと思ったからです。
僕が実現させたいのは「お客さんと一つになること」です。
脚本演劇では、第四の壁や公共の孤独といって、お客さんと舞台という空間を切り分けるのが普通です。側から物語を覗き見しているように観て、何かを感じてねっていう態度が普通です。この考え方には世界的に賛否があり、どちらかというと賛が多いような気がしますが、僕は否です。お客さんを完全に無視してしまうというのは、せっかく同じ空間にいるのにもったいない気がします。だったら映画や映像でいいじゃんと思ってしまうのです。
僕は脚本演劇が日本でいまいち流行らない理由にそれがあると思っているのです。海外だと、脚本演劇を観てる人達はかなり前のめりにワイワイ楽しみながら観ています。対して日本は劇場に入った瞬間にシーンとして、お葬式でもやるかのような雰囲気になってしまいます。この人たちは何しに劇場に来てるんだとうかと疑問に思ってしまうのです。そもそも内気で遠慮がちで大衆に流されやすい日本人ですから、そんな空間に初めて行った人が「また行きたい!」と思うのでしょうか?僕はNOだと思います。だったらディズニーランドに行ったり、チームラボに行ったり、アイドルのコンサートに行ったり、家でM1を観てた方が楽しいですから。
僕は演劇空間は、非日常的な場所だと思っています。そしてそんな非日常にお客さんをもっと巻き込んでいきたいのです。それを果たすためには「IMPR O」がうってつけだったのです!

お客さんと一つになれる空間、時間、物語を作る

IMPROでは、その場で物語が作られていきます。
パートナーがいれば、その人が出したアイデア、台詞、行動、表情、感情、態度、仕草など、あらゆるものが物語の鍵になります。そしてそれを受け取って、世界を広げていき、物語を紡いでいきます。
頭の中で物語をたくさん作ってはいけません。なぜならそれはお客さんには見えないからです。二手も三手も先読みしていたら、お客さんにはなぜそれが生まれたのかわかりません。出すのは一つ一つです。その瞬間にこの場に出されたものや、この場で発見したものから次の瞬間を作っていくのです。
そうすることで、お客さんはこの場に現れたもの全てを見て、聞くようになります。そして段々と物語の世界に入ってきて、空間と時間を共に過ごすことになるのです。一つ一つに共感しながら、時に一緒にワクワクして、時に一緒に不安になり、旅をしていくのです。
ちなみに最近僕が作るシーンやストーリーは、短くて15分、長くて1時間近くになります。長いような短いようなですが、一つになっているとあっという間です。

↓先日作った1時間の即興二人芝居「withOSHOW」↓

時にはお客さんと一緒に作る

僕の持ち作品の1つでもある「30SHOW」というショーは、実際にお客さんを舞台上に上げて、一緒に15分の即興芝居を作ります。その日初めて会う人もしくはインプロショーに立ったことない人を上げて、その場で2人で作ります。
「そんな危険な!」って思うかもしれません。ええ、危険です。もしかしたら大事故になるかもしれない。だから楽しいんです。
初心者だからこそ、一瞬先がどうなるか本当にわかりません。でも、だからこそ皆一挙手一投足を見たり聞いたりしてくれます。その前のめりの集中力たるや海外のそれを凌駕します。共演してる僕も同じです。だからこそ今まで作ったことない作品が出来たりします。
最初はドギマギしてる演者のお客さんも、次第に物語に入り込み、最後には泣いてしまったりもします。まるで人間の変化のドキュメンタリーを観てるようです。そして何よりもその人自身の魅力が輝きます。そんな姿を間近で観られるからこのショーはやめられません!

↓前回の公演の様子「30SHOW」↓

とにかく観てほしい!!!

そんな超面白そうな公演を7月にやるのに、売れ行きが芳しくないわけです!どういうことなんだホントに!!!
逆にこの日にここに来ないで…どこへ行こうというのかね?3分間待ってやるから今すぐ以下のページから予約を…

…というふうに急かしちゃうくらいエキサイトしてるのです私!
こんな記事を書いてしまったから、今すぐ本番をやりたくなってしまったじゃないか!!!
とにかく非日常的で楽しいんだから!遊びに来てくださいましい!!お願いしますう!!!

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