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PLAYER'S INTERVIEW #04|カク コウキ

こんにちは!「一緒になってワクワクし、世の中の問題に立ち向かう」プロトタイピングチーム・PLAYERSです。

チームメンバーとして活躍するひとりひとりへのインタビューを通じてPLAYERSの原動力となる個性を紹介する「PLAYER'S INTERVIEW」の4人目は、理事メンバーのひとりカクさんです。

自分の好きを信じて​、自分を好きになってもらう。」を個人理念に掲げる彼のことを、深堀してみました!

カク コウキ / 加来 幸樹 ( Twitter )

個人理念:自分の好きを信じて​、自分を好きになってもらう。

1983年福岡県生まれ。九州大学芸術工学部卒業。2006年にセプテーニに新卒入社し、デジタルマーケティングのクリエイティブ領域を中心に様々な顧客の課題解決を支援した後、2018年にサインコサインを設立。「自分の言葉で語るとき、人はいい声で話す。」という理念のもと、企業の理念やパーパスなど覚悟の象徴となるアイデンティティの共創、また個人やチームの理念やパーパスとのつながりの可視化を通じてパートナーシップ強化の支援を通じて価値提供を行う。その前身となるteam mined時代から参画し、一般社団法人PLAYERSの理事も務める。


まず、これまでの経歴について
ご紹介いただけますか︖

2006年に新卒で入社したセプテーニで、クリエイティブディレクターとしてデジタルマーケティング領域を中心に運用型広告や戦略PR、コミュニケーションデザイン、ソーシャルメディアを活用した企画・運用など、時代の変化にも合わせて様々な仕事をしてきました。

と同時に、2014年からはプライベート活動としてタイムチケットというスキルシェアサービスを利用し、「それだ!感のあるネーミング考えます。」というチケットの提供も始めました。これは30分という限られた時間の中で、対話を通じてネーミングやキャッチコピーなど様々な言語化のニーズに応えるというものです。これまで約400名以上の方々に提供してきました。

この経験もあり、広告に限らず「より自由なつくり方・働き方で多様なニーズに応えていきたい」という気持ちが高まり、グループ内の新規事業コンテストに挑戦したことをきっかけに、2018年4月に株式会社サインコサインを設立しました。


PLAYERSでは具体的に
どんなことをしているのですか︖

PLAYERSという名称をお披露目しているところ

PLAYERSでは主に、サービスやプロダクトのネーミングやコンセプトメイキング、ロゴデザインといったブランディング/クリエイティブ関連を担当しています。

例えば「PLAYERS」という団体名そのものもそうですし、&HANDやVIBLO、mimamoなど個別プロダクトのネーミングやロゴデザイン、そして少し前に策定したビジョン「PLAYERだらけの世界」やミッション「ひとりのためのアイデアを、世の中に問い続ける。」といったフィロソフィーの言語化〜チーム内外へのアウトプットを担っています。また、最近はウェブサイトリニューアルやメールマガジンの編集などにも取り組んでいます。

各種ネーミングやロゴなどアイデンティティを担当
新たに策定したPLAYERS Philosophy


PLAYERSに加入したきっかけは?

当時まだあまり慣れないファシリテーションに悪戦苦闘する様子

理事/リーダーのタキザワと販促会議コンペきっかけで出会ったのが最初の縁で、それからワークショップに参加させてもらったり、当時の彼の活動の肩書きを上述のタイムチケットを通じて共創させてもらったりしました。

しばらくしてGoogle主催の「Android Experiments OBJECT」(2016年・Android を題材にしたコンテスト)に応募する実験プロジェクトのチームメンバーとして誘ってもらったんです。

結果的に、2つのプロジェクトでグランプリを受賞することができたのですが、その片方である「スマート・マタニティマーク」が現在のPLAYERSの様々なプロジェクトの原型になっています。

この辺りの活動の流れに興味を持ってくださる方は、ぜひ下記のスライドや音声インタビューも参照してみてください!

コンテストで優勝した後も
チームに残った理由は何だったんですか?

Android Experiments OBJECTで協働したメンバーたち(一部)

理由は大きく2つあったと思います。1つは「スマートマタニティマーク(のちに&HANDに変更)」のリブランディングやそれを推進していくチームのアイデンティティを確立する部分において自分にその辺りの役割を期待されていると感じたことに大きなやりがいを感じました。また当時の本業であるデジタルマーケティング×クリエイティブという領域では経験できない業務に主担当として挑めることも魅力的でした。

2つ目に、多様なプロフェッショナルが集まって、ティール組織のように自律的に動きながら、机上の空論ではなく形にしていくということに、チャレンジしたい思いもありました。

あと、急に変な話ですけど、僕とにかく帰るのが下手なんですよね(笑)。オフィスで仕事してても、酒場で飲んでても、ついつい長居してしまうんです。蛍の光とか聴こえてくるのが本当に寂しくなっちゃうタイプで。単純に、チームから抜けるのが寂しかったのかもしれません。

でもこれは単純な寂しさだけじゃなくて「そこに確実にある期待に応えたい」という気持ちも大きいです。あくまで僕の考え方ですが、人は誰からも興味や関心を持たれなくなった時に、本当の意味で死んでしまうような気がしているんですよね。僕はそれが怖くて、自分の居場所だと思える場所があって、そこに僕を信じて頼ってくれる人がいるならそれに応えたいし、応えられることが何よりも嬉しい。

「自分の好きを信じて​、自分を好きになってもらう。」という僕の個人理念は、そんな自分の願いでもあるし、ひとりひとりが同じように自分自身のことを好きになってくれたらいいな、という二重の意味を込めています。


PLAYERSのメンバーになると、カクさんに個人理念を作ってもらえるという特典(?)がありますが、個人の理念はなぜ必要なのですか?

一言でいうと、正解のレールも絶対のルールもない時代だから。昔は幸せになるために「これをやればいい」という共通認識があったかもしれませんが、昨日までは正解とされていたものが様々な予測不可能な外部要因によってそうではなくなってしまうような時代の中で人は何を信じて無限の選択肢の中から何を選択すればいいのでしょうか?

誤解を恐れずに言うと、僕は人間は誰しも他の誰でもない自分が幸せになることを最大の目的として生きるべきだと思っているんです。誰もが異なる幸せの価値観を持つからこそ、人それぞれの理念がある。そして、その違いを認めあい尊重し合うからこそ、人と人は助け合い、それぞれの理念の実現に貢献し合うことができるはずだと信じています。

PLAYERS理事メンバーそれぞれの個人理念

とても困難な時代の中でも、自身の幸せの羅針盤を見失わないために、そして他者との共通点も相違点も前向きに見つめ合うために、それぞれの個人理念が重要な役割を果たすと考えています。

みんなが自分のことに責任を持ち、助け合いながらも、それぞれが自由に生きられる世界。ある意味すごくシンプルで、きっとすごく面白いはずです。PLAYERSがビジョンとして見据える「PLAYERだらけの世界」もきっとそんな世界なんじゃないかなと僕は思います。


PLAYERSの活動が、
カクさんに影響を与えたことは?

加入のきっかけの件でも話したとおり、もともとの動機が「自分が求められているから」だったので、(あまり大きな声では言えませんが)もともと社会課題にさほど関心が高かったわけではなかったんです。

しかし、PLAYERSの様々なプロジェクトを通じて、一般的な定義で障害のあるとされている方など、社会的にマイノリティと呼ばれる方々との対話や交流、協働を通じて、これまで気が付かなかった課題に真剣かつリアリティを持って向き合うことができました。

むしろ健常者と呼ばれる僕らのほうに何かが欠けている、と感じさせられる機会もとても多くて。新しい経験や視点を多く得られ、自分の根幹となる価値観が、現在進行形で変化してきていると思います。


PLAYERSで印象に残っている活動は?

様々なアイデンティティやクリエイティブをつくってきましたが、やはり
PLAYERSというネーミングがもっとも印象的かもしれません。

このところは「PLAYERとそうじゃない人がいるのか」をいつも自分に問いかけています。例えば、同じ人間でも「健常者と障害者」「政治家と国民」「大人と子供」みたいな色んな区切り方やラベルの張り方があって、誰もがPLAYERになれるし、ならない可能性もある。

なれたらきっといいと僕は思っているけど、ならなきゃいけないとか、こうすべきとかではなく、なる自由、ならない自由が平等にある。障害者の人たちとも一緒に創ってきたからこそ、そんな視点があらわれてきた気がします。

先日、メンバー全員で、ビジョンで掲げている「PLAYERSだらけの世界になる」ってどういうことだろう?と議論したのですが、すごくいい時間でした。PLAYERSの中にもいろんな異なる考え方や役割があって、そのレイヤーが活動しながら少しづつ重なっていくんだと思う。そんなPLAYERが少しづつ増えることで、いい社会になっていくんじゃないかと思うし、それは僕の理念に通じることでもあります。


今後どんなことをやっていきたいですか?

PLAYERSというプロボノをベースとした自律分散型のプロトタイピングチームがちゃんと機能するにはどうしたらいいのかは、ずっと考えています。同じような志を持っている他の団体を見つつ、自分たちももっとうまくできるんじゃないか、そのために必要なものは何だろうと。理事だからというだけではなく、前述の通り元々そこに興味があるからこそチャレンジしたいと考えています。

同時多発的に、様々なことを企てていきたい…!

目指すべき理想から考えると、まだまだ中央集権的な形でしか動けていないと思うので、より自主的かつ同時多発的に色んなプロジェクトが自走しながら、それぞれの学びがチーム全体とメンバーひとりひとりに還元されるようになっていくといいなと思います。上述の個人理念の言語化サポートもそのための一助にできるようにもっと頑張っていきます。(下記のヤマモトさんのプロトタイピングなんかは本当に素晴らしかったです!)


未来のPLAYERSメンバーに対して
メッセージをどうぞ

僕はタイムチケットという本業以外での活動で自信を持てたことで、会社と対等な関係になることができて、いい意味でお互いを利用しあえるんだということにあらためて気づくことができました。

これって実はすごく当たり前のことなんですけど、でもそれに気がつかない限り、「クビにされるんじゃないか」と下手にでてしまったり、会社も「給料払ってやってるんだ」と上手にでてしまう、みたいな上下関係も知らず知らずのうちに生まれてしまいがちです。

PLAYERSはいい意味でそういう違和感や関係性を見直せる、それぞれの理念も重なりも違いも大切にするパートナーシップを通じて対等なステークホルダーになれる可能性を試せるフィールドだと思います。

ちょっとでもそんな場所を探している人、PLAYFULに生きてみたいと思う人がいたら、ぜひ一緒に遊びましょう!


・ ・ ・ ・ ・

以上、理事メンバーでもあるカクさんのインタビューをお届けしました。

決して初めから社会課題の解決への意欲が高かった訳ではなくとも、自分自身の理念とPLAYERSというフィールドの持つ可能性を掛け合わせて新しいチャレンジを続ける彼の想いや行動には共感できる方も多いのではないでしょうか?

もし、その想いやPLAYERSの活動に共感した方がいらっしゃればこちらのフォームから気軽にご連絡もいただけると嬉しく思います!それでは、次回のPLAYER'S INTERVIEWでお会いしましょう!

また、PLAYERSではこのようなメンバー紹介ならびに、最新の活動内容や進行中のプロジェクトを中心に、ぜひ注目して欲しい世の中のニュースやトレンドなど、皆さまが「PLAYER」としてワクワクしながら生きていくために役立つ情報をお届けるメールマガジン『PLAYERS Journal』を定期配信しています。よろしければ以下より購読のご登録をお願いします!




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