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東京都の新型コロナ死亡者が100人を超えたので、その内訳をいろんな視点でまとめてみる

5/16更新:新しい記事を追加しました。

(以下本文)

ついに東京都の新型コロナ死亡者が4/25(土)の発表をもって100人を超えました。本日4/27(月)の新しい感染者は39人と目減りしているのですが、感染者数は検査数にも左右されてしまうのであまりあてにならないと思います。やはり死亡者を知ることで制度の高い予測や対策ができると思うのです。

なお私は専門家でもなんでもありません。ただ東京都に住む、新型コロナを正しく恐れようとしてしているおじさんです。
では、さっそく100人超の死亡者の内訳を見ていきましょう。

元データは「東京都の新型コロナウィルス(COVID-19)死亡者データ」

その前に元データですが、先日も共有したこちらのGoogleスプレッドシートです。東京都の発表を元に個人の方がまとめているという便利な新型コロナ死亡者まとめデータです。

なぜ東京都がこのデータを公式にオープンデータとして公開しないのかが謎でしょうがありません。東京都から出ているのは毎日PDFの表です。政治不信になりそうです。

死亡者の性別は男性が73.3%

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これについては、多くの世界のニュースですでに取り上げられていますが東京都でも男性が7割を超えています。男性の方が喫煙率が高いなどの原因があるのかもしれませんが、具体的な原因について断言している専門家はまだいないようです。

なお、上記のグラフは「未発表」が除かれています。実は全体の18.1%は性別が未発表です。東京都が公開しているPDFには「※ 患者・御家族の人権尊重・個人情報保護に御理解と御配慮をお願いします。」と書かれており、人権尊重・個人情報保護のためかもしれませんが、性別くらい公開しても良いような気もします。

死亡者の年代は70代以上79%

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高齢者が新型コロナの死亡率が高いことも、世界のニュースが報じています。東京都でも約8割は70代以上の方が亡くなっています。志村けんさんも享年70歳でしたのでこの中に含まれることになります。

また、少数ですが40代、50代でも亡くなっている方もいますので中年層でも気をつけなければならない感染症です。

なお年代についても未発表のデータは18.1%でした。

居住地・職業・基礎疾患の有無の割合

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ここら辺の情報からいきなり未発表が多くなります。居住地に関しては「東京都内」に住んでいるという情報を公表をしているデータは61.9%となります。というか、東京都内に住んでない人がこの中に入っていたらおかしく無い?とツッコミたくなるのですが、なぜか未発表が38.1%あります。

その他、職業や基礎疾患については3月中は発表していたのですがそれ以降は発表されなくなりました。なぜ?「忙しいから」という理由が通用するのでしょうか。

死亡してから発表されるまでの期間がどんどん長くなっている

このスプレッドシートのデータの面白いところの1つは「発表された日」と「死亡日」の間をまとめていることです(これは画期的!)

例えば、死亡者の1人目から50人目までは、このようになっています。死亡後3日以内に92.5%が発表されていることがわかります。

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ただ、51人目から100人目までについては、死亡後3日以内に発表される割合は70%まで低下しています。医療機関の報告が遅れたか、東京都の発表が遅れたかわかりませんが、どんどん現状の事態を把握できるのが後ろ倒しになっていると考えなければなりません。

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ちなみに、上記のグラフは例によって死亡日が発表されたデータのみまとめられたものです。死亡日は31.4%が未発表です。。
なぜ、、、

72.2%の人が診断から8日以内に亡くなっている

同様に「診断日」から「死亡日」がどれだけ期間が空いているかもまとめられています。つまり、自分が新型コロナだとわかってから何日で死に至るかということです。72.2%の人が診断から8日以内に亡くなっています。

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ところで、みなさん気づきましたか?
「-4日」という謎のデータ、つまり死亡してから4日後に新型コロナと診断されているデータがあります。これが4/17発表のデータで頭をひねったのですが、4/24にニュースになっていて納得しました。新型コロナの恐ろしさが垣間見えるニュースですね。

死亡者累計は累乗的には増えていないものの増加は急角度

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感染者のグラフはテレビでもネットでもよく見かけますが、死亡者グラフはあまり細かく出てこない気がしています。ここでは詳細な死亡者のグラフを見ることができます。

3/29あたりから角度が上がっており、4/16頃からさらん角度がきつくなっているようです。また、盲点なのですが、発表は死亡日当日あるわけでは無いので直近数日は「未確定」と書かれています。数日後にその日の死亡者が確定することになります。ちなみに4/23にはこれまで最多の7名が亡くなっています

補足として、グラフの見方ですが、死亡日が未発表のデータは発表日を死亡日としてカウントしてグラフを描いているということが書かれていました。

まとめ

みなさんが見ているテレビやネットの情報と比べて新しい発見はあったでしょうか。私はこのスプレッドシートを見ることが日課になってしまって、この情報を元に専門家の主張を吟味したりする体質になってしまいました。

安倍総理曰く、死亡者数には間違いが無いと4月はじめの会見で断言していましたし、一応この東京都の発表のデータは信頼して良いような気がしています。最初に書いた通り感染者については検査数によっていかようにも調整できてしまうので、あまり当てにならないと思われます。(もちろん、症状が出た人や濃厚感染者を検査しているので、一定の指標にはなると思いますが)

また、状況が変わり次第このスプレッドシートの解説をしていきます。
更新が止まらないことを祈ります。


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