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知らない音楽を聴けない病

私は今「知らない音楽を聴けない病」にかかっている。Spotifyで自分好みのプレイリストを再生しているときに、「オススメの曲」とか言って知らん曲が流れてくると、申し訳ないけどスキップする。6回やっても知ってる曲が来なかったら再生を中断する。

なぜこんなことになっているのか?知らない曲でも一回聴いてみろよと、自分でも思っている。ただ何故か未知のメロディに対する不安感というか、居心地の悪さを感じてしまう。

世の中には素晴らしい音楽が溢れていて、そのほとんど全てにアクセスできる状況にも関わらずこんな心理状態なのは非常にもったいない。

ここで考えられる理由を挙げてみる。
憶測の域の話だが、その理由とは「ミュージックビデオに慣れすぎた」というものだ。
思えば自分が物心ついたときからYoutubeがあって、音楽もそこで知るものばかりだった。
他にも自分の好きな曲はアニメの主題歌だったり映画のBGMだったりすることが多い。どちらにせよ音楽と同時に映像が流れるものだ。
だから知らない曲でもとりあえず映像を観て、脳が映像に向いている隙に耳に音楽が馴染み、最終的には脳内再生できるまでに至る。いつもこのパターンだった。

となると今の自分の状態は「いつもMVと同時に音楽を聴いていたから、MVがないSpotifyで知らない曲を聴くと意識の向け方がわからず困ってしまう」というものだと考えられる。
音楽に「映像のついで」として向き合ってきたツケが今請求されている気分だ。もちろんこういう音楽とのふれあい方も悪いものではない。だが個人的にはやはり音楽そのものを味わってみたい。
今さら音楽の聴き方を変えるのは難しいけど、次第に慣らしていくか。

おわり


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