見出し画像

【OODA(ウーダ)ループ】スピード感が求められる今、知っておきたい!!

こんにちは!秋色の服を着始めたインターン生かほです🌰

皆様、以前投稿したPDCAサイクルの記事は覚えていますか?
まだの方、復習をしたい方はこちらからぜひ↓


〇PDCAサイクルには欠点がある

そもそもPDCAとは
Plan(計画)Do(実行)Check(検証)Act(実行)→Plan→Do…でした!

ただ、上の記事のタイトルにもある通り、PDCAサイクルには欠点があります。それは…

Plan(計画)がないとDo(実行)が出来ないところ

株や債券、為替など時々刻々と値段が変わるような金融市場のように、スピード感が必要な時このPDCAサイクルは役に立ちません。

そこで、PDCAサイクルの欠点であるスピード感を補う考え方をご紹介します!その名もOODAループです!!


〇OODAループのできた背景

OODAループを提唱したのは、アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐です。
彼が朝鮮戦争の経験をもとに提唱しました。

彼の経験した朝鮮戦争では、ジェット戦闘機同士の戦いにより、空の戦争のスピード感が従来に比べて圧倒的に早まったそうです。
その結果、それまでよりも素早い対応が求められることとなり、彼はPDCAサイクルに比べてスピード感を重視したフレームワークを考えました。


それでは実際にOODAループとは何を示すのか、見ていきましょう!


〇Obeservation(観察)

まずは、顧客などの相手、市場等の環境、これらを観察しデータを収集することから始まります。

空中戦で例えると、
・相手の情報=敵の飛行機が何機、どの方向、どの高さからどのくらいのスピードで移動しているかなど
・環境=天候、風の強さと方向、雲の位置など 

ポイントは計画や思考にとらわれずに事実を追っていくということです。

〇Orient(情勢判断)

次に必要なのは情勢判断です。
空中戦でいえば、敵より高い位置にいるから自分が有利である、あるいは敵が圧倒的多数なので不利だと判断することです。

〇Decide(決定)

続いて必要なのは決定です。
空中戦に置き換えると、有利なら攻撃、不利なら避難するということに当たります。

〇Act(実行)

最後は実行しましょう。
戦争でいうと、ミサイルの発射ボタンを押すなどです。


〇PDCAサイクルと何が違うの?

ここまで、OODAループとは何を示すのか見ていきました。
では、PDCAサイクルと何が違うのかわかりましたか?

・違い一つ目

まず、サイクルとループの違いがあります。
サイクルは1つ1つの段階を順番にこなしていくものであるのに対し、ループは必要に応じて任意の段階から戻って実行できます。

PDCAサイクルはプロセス重視、OODAループは状況判断重視と言えますね。

・違い二つ目

2つ目は、OODAループに「計画」がない点です。
ジェット戦闘機の空中戦で、計画を立てて上司に許可取っていられないということからでしょう。
観察したらすぐ行動に入るので、OODAループはリアルな個人に即したモデルと言えます!


〇役に立つときとは?

観察したらすぐに実行に移すOODAループは、状況が不安定な時瞬時に変化するような動的環境において役立ちます!

例えば
・金融商品のトレーディング
・営業の商談 
の場面です。

商談の場合、話しているうちに相手の本当のニーズが出てきたり、予算感が出てきたり、自分のほかにもう一社競合がいたことが分かった時、上司の判断を待つのではなくその場での作戦変更が必要になります。
このような時、OODAループを実践してみてください。


〇OODAループは無敵なのか?

OODAループは、PDCAサイクルのスピード感という欠点を補うために考案されたフレームワークでした。

では、OODAループは完璧?無敵?と思いきや、欠点はあります。

具体的には、状況の観察や判断など個人の裁量や力量に頼るところが大きいという点です。
指示待ち人間はやり切れないかもしれません。
また、コンプライアンスやガバナンスなんかへの配慮も必要となりますので、相当量の訓練を積んだ基本的な能力の高い人間でないと使いこなすことは難しいです。


〇まとめ

今回はPDCAサイクルの欠点を補うために考案されたフレームワーク、OODAループについて解説しました。

PDCAサイクルに代わる考え方が出てくるということは、それだけ世の中の動きも早くなっているということでしょう。

もし皆さんが実際に素早い対応を求められたとき、頭の片隅にでも今回の解説が残っていて参考になっていれば幸いです。

弊社PLEN Roboticsのnoteは毎週金曜日に公開しています!また来週もお楽しみに!それではbye~♪