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ライバル社への対抗策を考えよう!【ゲーム理論】

こんにちは!最近夕暮れの時間が早すぎて困っているインターン生のかほです笑笑

早速ですが、皆さん3連休のご予定はありますか?👂
ゲームをする人も多いのではありませんか?
ゲームにはスマホやswitch、PS4など様々ありますが、今回はそのなじみ深い名前とは違った意味を持つゲーム理論について学んでいきたいと思います!




〇ゲーム理論って何?

そもそもゲーム理論とは、2人以上の参加者の意思決定、行動の理論化をすることを指します。

一度読んだだけでは頭にスッと入ってこない気がしますね笑笑

例えば、企業対顧客、企業対ライバル会社というケースで相手がどう行動をするか、自分がどう行動すればよいかを考えるということです。

問題がどのような構造になっているか、どういうルールで物事が進んでいるかを把握する上で役に立ちますよ。

簡単に言えば、起こりうる未来を予測し、適切な解決策を見つけるものです!



〇そもそもゲームとは?

そもそもここでいうゲームとは、皆さんの想像するswitchやPS4と異なり、以下の三つがそろった状態を指します。

・複数プレーヤーの存在
・(自分が選択する)複数アクションの存在
・損得結果の存在


また、遊びのゲームにもカードゲーム、ボードゲーム、シューティングゲームなど様々な種類がありますね。実は、ゲーム理論の場合も複数の種類があります!

1番主流なのが、非協力ゲームというものです!今から詳しく解説します!

・非協力ゲーム

非協力ゲームとは、参加プレイヤーが連携をしない場合を指します。
そして非協力ゲームでは、各プレイヤーは自分の利益が最大になるように行動します。

ゲームの関係図


〈①同時性に着目〉
非協力ゲームはアクションを取る同時性、非同時性によって二つに分けられます
・戦略系ゲーム
・展開系ゲーム

戦略形ゲームではプレイヤーは同時に行動します。サッカーなどが具体例です。自分も相手も同じコートで試合をしますからね。

展開形ゲームではプレイヤーは相手の出方で自分の行動を決定します。野球などが具体例です。順番にプレーをしますから、納得ですね。


〈②相手の状況に着目〉
さらに非協力ゲームは同時性以外にも、相手の状況が見えるかどうかという軸で二つに分けることが出来ます。
・完備情報型
・不完備情報型

完備情報型とは相手の状況がすべて見えていて、不確実性がないことを示します。将棋やオセロは相手の手元が見えますね。

一方不完備情報型とは、相手の状況が見えず、不確実性があることを示します。麻雀やポーカーは相手の手元が見えない例です。


今解説したアクションの同時性と相手の情報の有無という二軸を組み合わせることによって、非協力ゲームは四種類に分けられます。

今の非協力ゲームについて、何か感じません?協力したら成り立たないんじゃないかと思った方、実はあります!協力ゲームが!!見ていきましょう。


・協力ゲームの存在


ゲームの関係図


プレイヤーが三者以上になるとプレイヤー同士で連携したり、交渉することが出てきます。この場面を協力ゲームと言います。



・進化ゲーム

また、非協力ゲーム、協力ゲーム以外にも進化ゲームというのがあります。


ゲームの関係図

こちらの進化ゲームは、合理的プレイヤーを前提としていません。ゲーム理論に動学を導入したもので、進化生物学で導入され、後に経済学などに取り入れられました。


〇必勝法の有無

今まで見てきたゲーム理論ですが、ゲームというからには必勝法が欲しくありません??

実は相手を打ち負かすという意味での必勝法はないそうです。ただ、自分がどう振る舞うと利益が最大化するか、というのは導けるそうなので具体例を用いて解説していきます!


①自社のシェアが50%, ライバル社のシェアが50%の時

ここでライバル社がシェアを取るために値下げをしたとします。
さて、皆さんであればどうしますか?



自社も同じ金額だけ値下げをする
相手が値下げを仕掛けてきたら、こちらも同じ金額の値下げで応じた方が現状維持よりも良い結果になりそうですね!(シェア固定)

・相手よりも値下げをする
そうすると、相手も同じ金額を値下げすることが予想されます。シェアが固定しているのに、お互いの儲けは値下げした分小さくなるため、お互いにとって得がない作戦だといえます。

このようにプレイヤーがそれぞれの最適の戦略を選択してこれ以上戦略を変える動機がないという状態ナッシュ均衡といいます!
例えば、携帯キャリア、ビールなど少数の企業が大きなシェアを持っている分野が当てはまります。


②自社のシェアが80%、ライバル社のシェア20%の時

このように自社がライバル社よりシェアが大きい場合、皆さんであればどのように作戦を立てますか?



このケースでは相手が現状を維持しようが値下げをしようが、相手はどの戦略を取ろうと自分は有利な戦略を選択できます。このような戦略を支配戦略と呼びます。

自動車業界であれば、トヨタなどがこの例に当てはまるのではないでしょうか。どのような技術でも持っていて、どのような車でも作れる状態に自分たちを持っていっています。

つまり自分から攻撃はしないが、ライバル社がどう攻撃をしても十分な反撃ができる状態にしているということです。

この方法でトヨタは日本一の新車販売台数を誇る企業へと成長していきました。

なんだか無敵、誰も叶わないような気がしますね。
ただこれに対抗する策も実はあるんです!それはまた後日解説しますね。


〇まとめ

というわけで、今回は名前がかわいらしいゲーム理論について解説しました!シェアナンバーワンの無敵な会社への対抗策はまた後日投稿するので、是非また見に来てください!

弊社PLEN Roboticsのnoteは毎週金曜日に投稿しています。それではbye~♪


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