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黛灰という推しが活動終了するらしい。

概要



にじさんじのバーチャルライバー黛灰が7月28日をもって活動終了するということが本人の配信枠で発表された。

この記事を見ている人は、おそらくにじさんじの概要とか、黛灰についての説明とか要らないと思われるので彼のチャンネルを貼ることで省略させてもらう。

そして現在、活動終了の発表からしばらく経った。
彼は活動終了まで配信をほぼ毎日続けるようだ。(本人が「引退」や「卒業」でなく、「活動終了」という言葉を重視している為、この表現で統一させてもらう)

発表からここまでで考えたこと、感じたことをまたいつか思い出すために、備忘録としてここに記す。

発表から今に至るまで、感情の動き

告知配信をリアルタイムで見て、その日抱いた感情

あまりVtuberの配信に対してリアルタイム性を重視しておらず、普段アーカイブで視聴してきた私だが、この時はリアルタイムで該当の配信を見た。
「"あの"黛灰が告知だけで配信枠をとるなんて、よほどの告知だろう」
そんな予感を抱いていた。もちろん、あまり嬉しくない知らせの可能性も考慮して不安を感じてもいた。

悪い方の予感が的中した。
詳しい内容は該当の動画で確認してほしい。
とはいえ上記のは長いので、以下の本人が作った短い動画を確認すれば、経緯等はわかるはず。


活動終了。
その言葉がずんと響いたのをよく覚えている。
その日の私は何も手がつかなかった。いつもより2時間早く布団に潜り、就寝した。

翌日。


困惑していた。
活動終了の事実よりも、私自身がここまで大きなショックを受けたということについて。
確かにいわゆる「推し」の一人として黛灰を見ていたところはあるが、ここまで衝撃を受けるものだったか。
私はここに至って、ようやく彼を如何に好意的に見ていたかを理解した。
そしてそれを自覚した瞬間、恐ろしくもなった。
活動終了までの期間とその後しばらく、私は彼がいなくなることの重みをゆっくりと理解させられるのだろう。
とても重い一ヶ月がやってきた。
断頭台に向かうまでの残された期間。
その時の私は、そう感じざるを得なかった。

活動終了までの間の配信に、どう向き合っていけば良いのだろう。
しばらく考えに考えて、坩堝にハマるときさえもあった。
けれど、結論はこうだ。
今までと変わらない。
全部配信を追う必要はないし、見たい配信を見て楽しめばいい。
無理に追うことを、黛灰は推奨しないだろう、と。
そう考えることにした。
そういうことにしなければ、無理して視聴したり一切見るのを辞めてしまったら、苦しくなってまともな気持ちでお別れを迎えることができなくなりそうでもあった。

二日後。雑談配信

早くも転機が訪れた。
黛灰が雑談配信を行い、私の気持ちは大きく変化した。

この動画もまた一時間あるし、私の心境を追うのに視聴する必要はない。

さて、彼はこの配信で、様々なことをユーモアを交えて語ってくれた。
それらの思いや言葉の数々、そしてそうやって思っていることを曝け出してくれるそのこと自体に、深く助けられた。

卒業といった表現をあえてせず「活動終了」という表現にこだわる理由、今後ファンにどう応援していってもらいたいか、出戻りの可能性について、など。
この配信で黛灰はいつも以上に、赤裸々に語ったのではないかと思う。己を曝け出しながらも、十分以上に言葉を選んで伝えてくれた。

そして何より、一番私が救われた話題として「今まで活動終了が決まっていたのを皆に言えず心苦しかった状態から解放され、肩の荷が降りた」といった内容の話があった。

これについては、文脈があるため経緯を軽く説明しよう。
黛灰は一度活動を休止した時期があった。
休止後の配信で、「休止した理由は明確にあるが、今は話せない」といって申し訳なさそうにしている様子を見せていた。
(尚、その理由は「活動終了が決まっていてファンからの期待に応えられないことを気に病んだ」ためであると上記雑談配信にて明かされている)

休止後の配信を見た当時の私は、「明かせない理由があるのだから、それを申し訳なく思う必要はないのにな」と思っていた。
黛灰は堂々としている部分もあるが、根本的にひたむきで優しいのだと思う。
その苦しそうな状態だった彼が、休止するほど気に病んでいた彼が、今は「肩の荷が降りた」と語っている。
私はそのとき、思ったのだ。

だったら、それでもういいや!

決して投げやりな感情ではない。
黛灰という一人の人物が、私にとっては推しであるVtuberが、曇っていた気分から解き放たれて、晴れやかな気分で配信している。
それは一つの救い、幸せの形ではなかろうか。
黛灰にとっても、そして私たちリスナーにとっても。
配信に際して色々悩んでいる節を見てきた我々が喜ぶべきは、その苦悩から解放された姿こそではないだろうか。
私はそのことに気がついた瞬間、とても爽やかな気持ちになった。
ここまで気分良さそうに心情を語ってくれる彼が見れるなら、これに勝る喜びはなく。
そしてその姿を見るのが残り少なくとも、十分に満たされた気分で送り出せる。
そう、強く感じた。

あと一ヶ月もない。けれど

まだ。まだだ。
まだ彼は活動終了していない!
彼は活動終了までの期間を「お祭り」のようにしたいと言っていた。
事実、スケジュールやコラボの手配、配信の準備とかなり手を尽くしてくれている。
ならばその残された期間を盛大に楽しみ、最後の瞬間まで配信を楽しみまくろう。
断頭台に向かうまでの期間などではない。「猶予」といった表現でも適していない。
お祭り期間」だ。

お祭りなのだから、終わった後心寂しくもなるだろう。
それでも楽しかった思い出は優しい気持ちにさせてくれるはず。

ありがとう黛灰。
推しの活動終了に対して、ここまで気分良くなることはなかった。
そしてまだちょっとの期間、よろしくな!




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